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こんにちは。観葉スタイル、運営者の「まさび」です。
ふと部屋の空気をきれいにしたいなと思ったとき、真っ先に思い浮かぶ植物といえば「サンスベリア」ではないでしょうか?独特の剣のようなフォルム、そして何より「NASAが認めた空気清浄能力」という強力なキャッチコピー。
私自身も、初めて植物を部屋に迎えたきっかけは、まさにこの空気清浄効果への期待からでした。
しかし、購入前にいろいろと調べていると、検索候補に不穏な言葉が出てきてドキッとしたことはありませんか?
「サンスベリア 空気清浄 嘘」 「サンスベリア 効果なし」
こんな言葉を見てしまうと、「えっ、騙されるところだったの?」「買っても意味がないのかな…」と不安になってしまいますよね。せっかく生活を豊かにするために植物を迎えようとしているのに、疑心暗鬼になってしまっては元も子もありません。
結論から申し上げますと、サンスベリアの空気清浄効果は、科学的には「真実」ですが、家電製品のような期待をしてしまうと「嘘」になります。この情報のギャップこそが、多くの人を惑わせている原因なんです。
この記事では、植物好きの私が膨大な資料と自分自身の栽培経験をもとに、NASAの研究データの正しい読み解き方から、実生活で本当に実感できるメリットまでを、包み隠さず徹底解説します。
「嘘」と言われる理由を論理的に理解し、その上でサンスベリアという素晴らしい植物とどう付き合えばよいのか、その答えを一緒に見つけていきましょう。
ポイント
- NASAの研究が行われた「特殊な環境」と一般住宅の決定的な違い
- 「効果がない」と言われてしまう物理的な理由と換気の壁
- それでも見逃せない、ホルムアルデヒド等の有害物質除去能力
- 寝室に置くことで得られる、サンスベリア特有の夜間酸素供給メリット
- 風水や花言葉が教えてくれる、科学を超えた心理的な効果
コンテンツ
サンスベリアの空気清浄効果は嘘?誤解の原因を解説

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「NASAが認めた」というお墨付きがあるにもかかわらず、なぜネット上では「嘘」「効果なし」という辛辣な意見が飛び交っているのでしょうか。火のない所に煙は立たないと言いますが、この噂には明確な「根拠」が存在します。
まずは、この誤解が生まれてしまった構造と、私たちが知っておくべき科学的な限界点について、少し専門的な視点も交えながら分かりやすく紐解いていきます。
NASAの研究と実際の効果の違い

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すべての話の始まりは、今から30年以上前の1989年にさかのぼります。アメリカ航空宇宙局(NASA)は、全米造園業者協会(ALCA)と共同で、ある画期的な研究報告書を発表しました。
タイトルは『Interior Landscape Plants for Indoor Air Pollution Abatement(室内空気汚染低減のための屋内景観植物)』。これが、いわゆる「NASAのエコ・プラント研究」の原典です。
当時、NASAは深刻な課題に直面していました。それは、宇宙ステーションという「完全に密閉された空間」での空気質管理です。窓を開けて換気することが不可能な宇宙空間において、建材や人体から発生する揮発性有機化合物(VOC)をいかにして除去するか。
その解決策として白羽の矢が立ったのが、観葉植物だったのです。
この実験では、サンスベリア(ローレンティー種)を含む主要な観葉植物を、汚染物質を注入した密閉チャンバー(実験用の箱)に入れ、24時間でどれだけ濃度が下がるかを測定しました。
結果は素晴らしいもので、サンスベリアはベンゼンやホルムアルデヒドといった有害物質を有意に減少させることが証明されたのです。
しかし、ここに大きな落とし穴がありました。この研究結果がメディアを通じて一般に広まる過程で、「密閉された狭い空間での実験結果」という重要な前提条件が抜け落ちてしまったのです。
ここが誤解のポイント!
NASAの研究は、「換気が一切できない宇宙船」を想定した実験です。私たちが暮らす家は、隙間風もあれば、換気扇も回っています。実験室のデータをそのままリビングに当てはめて、「置くだけで空気がピカピカになる」と期待するのは、科学的に無理があるのです。
つまり、研究データそのものは決して嘘ではありませんが、適用される環境条件が違いすぎるために、実生活での体感が伴わない。これが「サンスベリア 空気清浄 嘘」という検索ワードが生まれる第一の理由です。
効果なしと言われる換気の壁
では、具体的に私たちの住む家と実験室では何が違うのでしょうか。それは圧倒的な「空気の入れ替わりスピード(換気率)」の差です。
現代の日本の住宅には、建築基準法によって「24時間換気システム」の設置が義務付けられています。これは、おおよそ2時間に1回、部屋中の空気がすべて外の空気と入れ替わるくらいのペースで換気が行われていることを意味します。窓を開ければ、そのスピードはさらに跳ね上がります。
一方で、植物が有害物質を吸収・分解するプロセスは、生物学的な代謝活動ですから、非常にゆっくりとしています。イメージとしては、高速道路のようなスピードで空気が常に出入りしている部屋の中で、植物が一生懸命ストローで有害物質を吸っているような状態です。
これでは、植物が空気をきれいにする前に、換気扇によって汚染物質(およびきれいな空気)が外に排出されてしまいます。実際に、植物だけで標準的なオフィスの空気を浄化しようとした場合、床面積1平方メートルあたり10鉢から100鉢もの植物が必要になるという試算もあるほどです。
現実的な「効果なし」の意味
SEO的に「嘘」というキーワードを分析すると、ユーザーの多くは「空気清浄機を買う代わりにサンスベリアを置こうとしている」ことが分かります。
もしあなたが、「タバコの煙をすぐに消したい」「焼肉のニオイを翌日までに消臭したい」と思ってサンスベリアを購入しようとしているなら、残念ながらその効果は期待できません。その意味において、「空気清浄機の代わりになるというのは嘘である」と断言せざるを得ないのです。
しかし、これは「植物に無茶な期待をしている」だけであり、植物自体の能力を否定するものではありません。次項で解説するように、植物は確かに有害物質と戦う力を持っています。
ホルムアルデヒド等の除去能力

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「じゃあ、サンスベリアを置く意味なんてないじゃないか」と思われた方、ちょっと待ってください。即効性や部屋全体の浄化能力には限界がありますが、サンスベリアが持つ「特定の有害化学物質を分解する能力」自体は、紛れもない本物であり、非常に優秀です。
シックハウス症候群の原因物質として知られる「ホルムアルデヒド」や、排気ガスなどに含まれる「ベンゼン」「トリクロロエチレン」。これらは目に見えず、無臭に近い場合もありますが、長期間吸い続けると健康被害を引き起こす可能性があります。
サンスベリアは、これらの物質を葉の気孔から取り込み、自身の酵素や、根に共生している土壌微生物の力を借りて、無害な物質へと分解・栄養化してしまうのです。
実際にNASAが公開しているデータを見てみましょう。以下は、密閉空間における24時間あたりの除去量を比較したものです。
| 植物名 | ベンゼン除去量 (μg/h) | ホルムアルデヒド除去量 (μg/h) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| サンスベリア (Laurentii) | 1,196 | 1,304 | 広範囲の物質に対応 |
| バンブーパーム | 1,420 | 3,196 | ホルムアルデヒドに強い |
| ドラセナ・マルギナータ | 高い除去率 | 高い除去率 | キシレン等も除去 |
この表からも分かる通り、サンスベリアは他の植物と比較しても高いレベルで安定した除去能力を持っています。
重要なのは「根っこ」の力
ここで一つ、豆知識をお伝えします。実は、空気清浄を行っているのは緑色の葉っぱだけではありません。「根圏(こんけん)」と呼ばれる、根っこの周りの土壌微生物が非常に重要な役割を果たしています。
植物が有害物質を葉から吸収して根に送ると、土の中の微生物がそれをエサとして分解します。驚くべきことに、植物が汚染された環境に長く置かれると、その物質を分解するのが得意な微生物が増殖し、浄化能力が徐々に上がっていく「適応能力」があることも示唆されています。
つまり、サンスベリアを長く大切に育てるほど、あなたのお部屋専用の空気清浄パートナーとして進化してくれる可能性があるのです。
(出典:NASA Technical Reports Server - Interior Landscape Plants for Indoor Air Pollution Abatement)
蒸散作用による天然の加湿効果
空気清浄というと「汚れを取る」ことばかりに目が行きがちですが、空気の質(Quality)を決めるもう一つの重要な要素が「湿度」です。サンスベリアには、この湿度をコントロールする「蒸散作用(じょうさんさよう)」という素晴らしい機能が備わっています。
植物は、根から吸い上げた水分を、葉の気孔から水蒸気として大気中に放出しています。これが蒸散です。サンスベリアのような多肉質の植物は、葉の中にたっぷりと水分を蓄えているため、乾燥した環境下でも安定して水分を放出することができます。
特に日本の冬は空気が乾燥し、インフルエンザなどのウイルスが活発になったり、肌荒れや喉の痛みを引き起こしたりしますよね。加湿器を使うのももちろん良いですが、加湿器は手入れを怠るとタンク内でカビが繁殖し、逆に汚れた空気を撒き散らす「加湿器肺」のリスクもあります。
その点、サンスベリアによる加湿は、植物の生体活動による天然のミストです。完全な蒸留水として放出されるため雑菌の心配がなく、極めてクリーンです。
体感温度を下げる効果も
蒸散作用には、周囲の熱を奪う気化熱の効果もあります。夏場、森の中に入るとひんやり涼しく感じるのはこのためです。サンスベリアを窓際やデスク周りに置くことで、局所的に微細な気候(マイクロクライメイト)を作り出し、居心地の良い空間を作ってくれます。
「空気清浄機」としては力不足でも、「天然の加湿・調湿機」としては、電気代もかからず、見た目も美しい、非常に優秀なインテリアと言えるのではないでしょうか。
サンスベリアの空気清浄は嘘ではない本当のメリット

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ここまで、科学的なデータに基づいて「できないこと(嘘)」と「できること(真実)」を整理してきました。「なんだ、やっぱり機械には勝てないのか」と少しガッカリされた方もいるかもしれません。
でも、ここからが本番です。私がサンスベリアを長年育ててきて、「これこそが本当の価値だ!」と感じているメリットは、単なるVOC除去能力だけではありません。
他の植物にはない特殊な呼吸法や、古くから信じられてきた風水的な力、そして私たちの心に働きかける心理的効果。これらは、どんな高性能な空気清浄機にも真似できない、生き物ならではの恩恵です。
寝室に置くべき夜間の酸素供給

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もしあなたが、「寝室に植物を置きたいけど、夜に二酸化炭素を出すから良くないって聞いたことがある」と心配しているなら、サンスベリアこそがその解決策です。なぜなら、サンスベリアは一般的な植物とは真逆の呼吸リズムを持つ「CAM型光合成(カム型光合成)」を行う植物だからです。
CAM型光合成とは?
小学校の理科で、「植物は昼に光合成をして酸素を出し、夜は呼吸をして二酸化炭素を出す」と習いましたよね。これは多くの植物(C3植物といいます)に当てはまる事実です。
しかし、サンスベリアの故郷は、アフリカなどの乾燥地帯。昼間の強烈な太陽の下で気孔(呼吸するための穴)を開くと、体内の水分が一気に蒸発して干からびてしまいます。そこで彼らは進化の過程で、生き残るための画期的な戦略を編み出しました。
- 昼間: 気孔を固く閉じて、水分の蒸発を防ぐ。(光合成の反応自体は内部で行う)
- 夜間: 気温が下がる夜に気孔を開き、大気中の二酸化炭素(CO2)を一気に取り込む。
つまり、私たちが寝ている間に吐き出す二酸化炭素を、サンスベリアは「待ってました!」とばかりに吸収してくれるのです。もちろん、人間一人が排出するCO2をすべて吸収するには大量のサンスベリアが必要ですが、閉め切った寝室のCO2濃度上昇を抑える一助になることは間違いありません。
安眠へのアプローチ
寝室の二酸化炭素濃度が高くなると、睡眠の質が下がったり、翌朝の頭痛の原因になったりすると言われています。夜間に空気をきれいにしてくれるサンスベリアは、まさに「ベッドサイドの守り神」。私が寝室に必ずサンスベリアを置いている理由はここにあります。
風水で不吉とされる理由と対策
機能面だけでなく、精神的な側面からもサンスベリアを見てみましょう。検索キーワードでよく見かける「サンスベリア 不吉」という言葉。これから部屋に置こうとしているのに、縁起が悪いなんて聞くと躊躇してしまいますよね。
この噂の背景には、風水における「尖ったもの」の扱いがあります。サンスベリアの最大の特徴である、剣のように鋭く尖った葉。これは風水において、非常に強力な「気」を発するとされています。
なぜ「不吉」と言われるのか?
- 気が強すぎる: 鋭い気は、リラックスすべき場所に置くと刺激が強すぎると解釈されることがあります。
- 人間関係の摩擦: リビングの団欒スペースなどに不用意に置くと、その鋭さから「会話に角が立つ」「家族喧嘩が増える」と言われることも。
しかし、これは「使い所を間違えると良くない」というだけの話であり、植物自体が不吉なわけではありません。包丁が料理に不可欠な道具であるのと同様に、鋭い気も使いようなのです。
これで安心!置き場所の正解
対策はとてもシンプルです。「人が長時間リラックスする場所のすぐ近く(半径1m以内など)を避ける」こと。
特に寝室に置く場合は、枕元のすぐ横ではなく、足元の方角や、部屋の隅(コーナー)に置くのがベストです。部屋の隅は気が停滞しやすい場所(澱み)なので、そこにサンスベリアを置くことで、悪い気を散らし、空間のエネルギーを循環させるポンプのような役割を果たしてくれます。
より詳しい風水的な配置テクニックや、運気を上げるための方角については、サンスベリアのスピリチュアルな効果と風水の記事で深掘りしています。「最近ついてないな」と思う方は、ぜひ参考にしてみてください。
玄関での邪気払いと魔除け効果
先ほどの「鋭い気」という特性を、逆に最大限に活かせる場所があります。それが「玄関」です。
風水において玄関は「気の入り口(龍門)」と呼ばれ、良い気も悪い気もすべてここから入ってきます。ここに、上に向かって鋭く伸びるサンスベリアを置くことで、外から入ってこようとする「邪気(悪い気)」をシャットアウトする、最強の門番(ガードマン)として機能してくれるのです。
- 魔除け・厄除け: 剣のような葉が、トラブルや災厄を断ち切る。
- 仕事運アップ: 上へ上へと伸びる姿は「成長」「発展」の象徴。出かける前に目にすることで、上昇志向のエネルギーをもらえます。
私自身、玄関に背の高いサンスベリアを置いていますが、帰宅した瞬間に凛とした空気を感じることができ、外での疲れやストレスを家の中に持ち込まない結界のような安心感があります。
また、トイレも「陰の気」が溜まりやすい場所として有名ですが、ここもサンスベリアの定位置としておすすめです。耐陰性(暗さに耐える力)がある植物なので、窓が小さいトイレでも元気に育ってくれますし、アンモニア臭などの嫌なニオイに対しても、先述の消臭効果が期待できます。
花言葉が持つ永久の意味
植物を贈るときや、自分へのメッセージとして大切なのが「花言葉」ですよね。サンスベリアの花言葉をご存じでしょうか?
その花言葉は「永久」「不滅」です。
なんて力強く、縁起の良い言葉でしょうか。この由来は、サンスベリアの和名「千歳蘭(ちとせらん)」にあります。「千歳(ちとせ)」とは千年、つまり非常に長い年月を意味します。
乾燥した過酷な環境でも枯れることなく、地下茎を伸ばして次々と子株を増やし、世代を繋いでいくその強靭な生命力から、この名が付けられました。
この花言葉から、サンスベリアは以下のようなシーンでの贈り物としても最適です。
- 新築・開店祝い: 「この家(店)が末永く繁栄しますように」という願いを込めて。
- 長寿のお祝い: 敬老の日や還暦祝いに、「いつまでもお元気で」というメッセージとして。
- 結婚祝い: 「永久の愛」を誓う二人に。
「花が咲くと不吉」の嘘
ちなみに、サンスベリアは何年も大切に育てていると、稀に白くて甘い香りのする花を咲かせることがあります。これに関しても「花が咲くと不吉なことが起こる」という都市伝説がありますが、これは全くの逆です。
サンスベリアが開花するには、株が十分に成熟し、光や温度などの条件が揃う必要があります。めったに見られない珍しい現象だからこそ、本来は「吉兆(幸運の訪れ)」と捉えるべきです。
「不吉」という噂は、「珍しいことが起きると天変地異の前触れだ」と恐れた昔の人の迷信が形を変えて残ったものでしょう。
もしあなたのサンスベリアに花芽がついたら、それはあなたが素晴らしい管理をしてきた証拠です。自信を持ってその香りを楽しみましょう。サンスベリアの花が咲く意味と風水についても解説記事を書いていますので、花が咲いたラッキーな方はぜひ一読を。
効果を引き出す育て方と水やり
ここまで読んで、「よし、サンスベリアを置こう!」と思ってくださったあなたへ。最後に、その空気清浄能力や風水パワーを最大限に引き出し、長く付き合っていくための育て方のコツをお伝えします。
サンスベリアは「枯らすのが難しい」と言われるほど丈夫な植物ですが、唯一の弱点があります。それは「水のやりすぎ」と「寒さ」です。
1. 水やりは「忘れた頃」が丁度いい
先ほど解説した通り、VOCを除去してくれる微生物は土の中にいます。しかし、水をやりすぎて土が常に湿った状態(過湿)になると、土の中の酸素が不足し、微生物が死滅したり、根腐れを起こしたりしてしまいます。
基本は「土が完全に乾いてから、さらに数日待ってからたっぷりと」です。特に冬場(10℃以下になる場合)は、一切水を与えずに「断水」して冬眠させるのが、枯らさないためのプロのテクニックです。カラカラに乾かすことで、植物体内の水分濃度が高まり、耐寒性が増すのです。
2. 土選びで浄化能力が変わる?
空気清浄効果を期待するなら、土選びも重要です。微生物が活発に働くためには、水はけが良く、空気をたくさん含む土が必要です。ホームセンターで売られている「サンスベリア専用の土」や「多肉植物用の土」を使えば間違いありません。
最近流行りのハイドロカルチャー(水耕栽培)も清潔で良いですが、微生物による分解能力という点では、有機物を含む「土」での栽培の方が高い効果が期待できるという研究データもあります。
初心者の方向けに、サンスベリアの基本的な育て方と注意点をまとめた記事も用意しています。100均で買った小さな苗からでも立派に育てられますよ。
葉の掃除で浄化能力を保つコツ

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そして、これだけは覚えて帰っていただきたいメンテナンスの秘訣。それは「葉っぱを拭くこと」です。
サンスベリアの空気清浄機能の入り口は、葉の表面にある気孔(ストマタ)です。ここに部屋のホコリが積もってしまうと、フィルターが目詰まりした掃除機のように、吸う力がガクンと落ちてしまいます。
また、ホコリが光を遮ることで光合成の効率も下がり、植物自体の元気がなくなってしまいます。
「まさび」流のお手入れルーティン
私は週末に一度、濡らした柔らかい布やウェットティッシュで、葉の根元から先端に向かって、スッと優しく拭き上げるようにしています。このとき、裏側も忘れずに。
ホコリが取れてツヤツヤになった緑色の葉を見ると、植物も気持ちよさそうで、私自身の心もスッキリします。この「お世話をする時間」こそが、実は最高のリラックスタイム(ストレス解消)になっているんですよね。
サンスベリアの空気清浄効果は嘘か真かの結論
長くなりましたが、結論です。「サンスベリア 空気清浄 嘘」という言葉の正体は、「植物としての確かな化学物質除去能力はあるが、現代住宅の換気システムや家電製品のパワーと比較すると、部屋全体を即座に浄化するのは物理的に難しい(=嘘になる)」という点にあります。
しかし、だからといって「置く意味がない」わけではありません。 夜間に二酸化炭素を吸収してくれる希少な能力、天然の加湿効果、邪気を払う風水的な安心感、そして何より、無機質な部屋に「生命」があるという癒やし。
これらは、数万円の空気清浄機を買っても手に入らない、サンスベリアだけのプライスレスな価値です。
「空気をきれいにする機械」としてではなく、あなたの生活の質を少しだけ底上げし、毎日を共にしてくれる「頼れる同居人」として。ぜひ、適切な期待を持ってサンスベリアを迎え入れてあげてください。その剣のような葉が、きっとあなたの暮らしを悪いものから守ってくれるはずです。
※本記事で紹介した空気清浄効果や風水効果は、一般的な研究や伝承に基づくものであり、すべての環境での効果を保証するものではありません。特にシックハウス症候群などの健康被害が疑われる場合は、植物に頼るのではなく、適切な換気設備の点検や専門医への相談を優先してください。