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観葉植物を育てていると、長期間の留守中に枯れてしまわないか心配になることがあります。観葉植物を1ヶ月留守にする場合、水やりの方法や日光管理をどうすればよいのか、適切な対策を知っておくことが大切です。特に夏は水分の蒸発が早く、旅行中の日光の当たり方によっては葉焼けや乾燥のリスクが高まるため、慎重な管理が求められます。
そこで本記事では、水やりを自動給水で管理する方法や、10日間水いらずの使い方を詳しく解説します。また、観葉植物を日中外に出すとどうなるのか、長期間の不在による日照不足や根腐れのリスクを減らす工夫についても紹介します。さらに、2ヶ月放置しても耐えられる観葉植物や、世話いらずの植物を選ぶポイントもお伝えします。
旅行や出張で家を空ける機会が多い方でも、適切な方法を知ることで観葉植物を元気に保つことができます。留守中でも安心して育てるためのポイントを、ぜひ参考にしてください。
ポイント
- 観葉植物を1ヶ月留守にする際の水やり方法や自動給水の活用法
- 旅行中の日光管理や日照不足を防ぐ工夫
- 長期不在でも根腐れを防ぐためのポイント
- 2ヶ月放置でも耐えられる植物や世話いらずの植物の選び方
Contents
- 1 観葉植物を1ヶ月留守でも枯らさない水やり方法
- 2 観葉植物の1ヶ月間留守時の置き場所と選び方
観葉植物を1ヶ月留守でも枯らさない水やり方法
- 水やりを自動給水で管理する方法
- 10日間水いらずの使い方は?
- 夏の長期不在におすすめの対策
- 根腐れを防ぐためのポイント
- 日照不足にならないための工夫
水やりを自動給水で管理する方法

観葉スタイル・イメージ
観葉植物を1ヶ月間留守にする場合、水やりを自動で行えるシステムを導入することが重要です。適切な方法を選べば、水切れや根腐れを防ぎながら健康に植物を保つことができます。ここでは、代表的な自動給水の方法とその選び方、設置時の注意点について詳しく解説します。
自動給水の種類と選び方
自動給水にはさまざまな方法があります。留守にする期間や植物の種類に応じて適切なものを選びましょう。
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吸水マット(キャピラリーマット)
- 鉢の下に吸水マットを敷き、水を含ませることで土がゆっくりと水分を吸い上げる仕組みです。
- 水の供給量が比較的一定で、根腐れのリスクが低いのが特徴です。
- 小型の観葉植物や、多くの鉢をまとめて管理する場合に適しています。 -
ペットボトル給水
- 市販の給水キャップを取り付けたペットボトルを逆さにして土に差し込み、少しずつ水を供給する方法です。
- 設置が簡単で、コストも抑えられるため手軽に導入できます。
- ただし、水の供給量を調整しづらく、土が乾燥していない場合に過剰な給水が起こる可能性があるため注意が必要です。 -
点滴式給水システム
- チューブを使い、点滴のようにゆっくりと水を供給する装置です。
- 水の量や給水間隔を調整できるため、根腐れを防ぎつつ安定した水やりが可能です。
- 長期間の留守に最適ですが、初めて使用する場合は事前に試運転をしておくことが推奨されます。 -
自動給水装置(電動タイプ)
- タイマー付きの電動ポンプを使用し、設定した間隔で水を供給するタイプです。
- 給水量を細かく設定できるため、多くの植物を一括管理するのに向いています。
- ただし、電源が必要なものが多く、停電時のリスクを考慮する必要があります。
設置時の注意点
自動給水を導入する際は、以下の点に注意しましょう。
-
事前に試運転をする
給水量が適切かどうか、事前に何日か試して確認しておくと安心です。特に点滴式や電動給水装置は調整が必要なため、放置する前にしっかりとチェックしましょう。 -
給水量を植物ごとに調整する
同じ自動給水装置を使用しても、植物によって必要な水分量は異なります。多湿を好む植物と乾燥に強い植物を同じ方法で管理すると、どちらかが適切に育たない可能性があります。 -
排水性の良い土を使う
自動給水は、土が乾燥しているときに最も効果を発揮します。水はけが悪い土では水が溜まりやすく、根腐れを引き起こすリスクがあります。鉢底石を入れたり、排水性の良い培養土を使うことで、水の流れを適切に保ちましょう。
10日間水いらずの使い方は?

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10日間程度の短期不在であれば、植物に大きな負担をかけずに水を維持する方法がいくつかあります。1ヶ月留守にする場合よりも簡単な工夫で対応できるため、出発前に準備を整えておきましょう。
水持ちをよくする工夫
短期間の留守なら、植物の環境を調整することで水やりをせずに済むようになります。
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土の表面を覆う
- 水分の蒸発を抑えるため、土の表面に水苔やマルチング材を敷きましょう。
- 水分の保持力が上がり、乾燥を遅らせる効果があります。 -
保湿カバーを使用する
- 植物を透明なビニール袋やプラスチックケースで覆い、湿度を維持する方法です。
- 蒸れを防ぐため、通気口を少し開けておくのがポイントです。 -
鉢ごとバケツに入れる
- 鉢を水の入ったバケツに沈め、数時間吸水させる方法です。
- ただし、長時間水に浸けたままだと根腐れの原因になるため、取り出して余分な水を切ることが重要です。
簡単な自動給水の活用
長期不在のときほど大がかりな自動給水装置は不要ですが、簡単な給水アイテムを活用すると安心です。
-
ゼリー状給水剤
- 水をゼリー状に固めたものを土の上に置くだけで、ゆっくり水分を供給できます。
- 使い捨てなので、手間がかからないのがメリットです。 -
ペットボトル給水
- 小型の植物であれば、ペットボトルを逆さに差し込むだけで数日間の水やりが可能です。
夏の長期不在におすすめの対策

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夏場は気温が高く、水分の蒸発が早いため、長期不在時の管理が特に重要です。適切な対策を取らないと、土がすぐに乾燥してしまい、植物が枯れてしまう可能性があります。ここでは、夏ならではのリスクと対策を紹介します。
夏の水やり対策
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水やりのタイミングを工夫する
- 出発前に水をたっぷり与え、朝か夕方の涼しい時間帯に行いましょう。
- これにより、蒸発を抑えて長持ちさせることができます。 -
自動給水装置を活用する
- 点滴式給水システムやペットボトル給水を使い、定期的に水を供給できるようにします。
- 夏場は水の消費量が多いため、通常よりも水を多めに確保しておきましょう。
日差し対策
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直射日光を避ける
- 強い日差しを避けるため、カーテンを閉めたり、遮光ネットを活用しましょう。
- 窓際に置く場合、レースカーテンをかけるだけでも効果があります。 -
葉焼けを防ぐ
- 夏の直射日光は葉焼けの原因になります。数日前から少しずつ日陰に慣らしておくと、突然の環境変化によるダメージを防げます。
夏場の長期不在では、これらの対策を組み合わせることで、観葉植物を健康に保つことができます。
根腐れを防ぐためのポイント

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観葉植物を1ヶ月以上留守にする場合、最も注意すべきリスクの一つが「根腐れ」です。根腐れは、土中の水分が多すぎることで根が窒息し、腐敗してしまう現象です。特に自動給水システムを使用する際や、長期間水を溜めた状態で管理する場合は、そのリスクが高まります。ここでは、根腐れを防ぐためのポイントを詳しく解説します。
1. 鉢の排水性を良くする
根腐れを防ぐ最も基本的な対策は、鉢の排水性を向上させることです。以下のような工夫をすると、水はけが良くなり、過剰な水分が土に留まりにくくなります。
- 鉢底石を入れる
→ 鉢の底に鉢底石を敷くことで、余分な水がスムーズに流れやすくなります。 - 底穴がある鉢を使う
→ プラスチック鉢などは底穴がない場合があるため、購入時に確認が必要です。 - 水はけの良い土を使う
→ 「観葉植物用の培養土」や「赤玉土+鹿沼土+ピートモス」のブレンド土が効果的です。
2. 適切な水の管理を行う
長期間水を供給する仕組みを作る際には、水の量やタイミングにも気をつけましょう。
- 自動給水装置の水量を調整する
→ 点滴式やペットボトル給水を使う場合、水が常に出続ける状態だと過湿になりやすいため、適切な調整が必要です。 - 水やりを出発直前にたっぷり行いすぎない
→ 旅行前に水を与えすぎると、湿度が高くなりすぎて根腐れしやすくなります。少し乾燥気味の状態で管理するほうが安全です。 - 土の表面が乾いているか確認する
→ 水やり前に土の状態を確認し、指を2cmほど土に入れてみて湿っていれば給水を控えましょう。
3. 通気性を確保する
根腐れは土の中の酸素が不足することで発生しやすくなります。鉢の通気性を良くすることで、根に適度な酸素を供給し、健全な成長を促すことができます。
- 素焼き鉢を使う
→ プラスチック鉢よりも通気性が高く、余分な水分が蒸発しやすくなります。 - 土を定期的に軽くほぐす
→ 旅行前に土が硬くなっている場合は、軽くほぐしておくと空気が入りやすくなります。
4. 長期間放置できる植物を選ぶ
どうしても長期間水やりができない場合は、もともと乾燥に強く、根腐れしにくい植物を選ぶのも一つの方法です。例えば、以下のような植物は水が少なくても枯れにくいため、旅行が多い人にも向いています。
- サンスベリア
- ガジュマル
- ポトス
- アガベ
- アロエ
これらのポイントを押さえておくことで、長期間留守にする際でも根腐れのリスクを抑えながら、観葉植物を元気に維持することができます。
また、観葉植物のベタベタ水滴の正体とは?樹液や害虫の影響も解説の記事でも水不足や健康に育てる方法について別ベクトルから解説してますので確認してみてください。
日照不足にならないための工夫

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観葉植物を1ヶ月間留守にする場合、水やりだけでなく、日光の管理も重要なポイントになります。日照不足になると、光合成ができず、葉が黄ばんだり、ひょろひょろと徒長(間延び)してしまうことがあります。特に日当たりの悪い室内に置いている場合や、長期間カーテンを閉めたままにする場合は注意が必要です。ここでは、日照不足を防ぐための具体的な工夫を紹介します。
1. 植物の配置を工夫する
旅行中に日光不足にならないよう、事前に植物の置き場所を調整しておくことが重要です。
- 明るい窓辺に移動する
→ 普段よりも窓際に近い場所に植物を移動しておくと、日照不足を防げます。ただし、直射日光が強すぎる場所では葉焼けのリスクがあるため、レースカーテンを使うと良いでしょう。 - 反射光を活用する
→ 鏡や白い紙を植物の周囲に配置することで、部屋の光を反射させ、少しでも多くの光を当てる工夫ができます。 - 植物ごとに最適な場所を選ぶ
→ 例えば、モンステラやポトスは半日陰でも育ちやすいため、多少日当たりが悪くても問題ありません。一方で、サボテンや多肉植物はしっかりと日光を確保しないと弱ってしまうため、注意が必要です。
2. LEDライトを活用する
日照不足を補うために、植物用のLEDライトを設置するのも効果的です。特に部屋の奥や窓が小さい場所では、光量が足りないことが多いため、LEDライトを活用すると安定した光を供給できます。
- 植物育成ライトをセットする
→ タイマー付きのLEDライトを使うと、留守中でも自動で光を当てることができます。 - 昼間の時間帯に点灯するようにする
→ 植物は昼間に光合成を行うため、夜間ではなく日中にライトを当てるよう設定すると効果的です。
3. 日照不足に強い植物を選ぶ
どうしても日光の確保が難しい場合は、日照不足に強い植物を選ぶのも一つの方法です。以下の植物は比較的暗い環境でも育ちやすいため、長期間留守にする際にも安心です。
- ポトス
- サンスベリア
- アグラオネマ
- シェフレラ(カポック)
- テーブルヤシ
4. 短期間なら適度にカーテンを開ける
10日間~2週間程度の短期間の留守であれば、カーテンを半分だけ開けておくのも一つの方法です。これにより、朝や夕方の柔らかい光を確保しつつ、直射日光による葉焼けを防ぐことができます。ただし、防犯面も考慮し、家の外から見えにくい部屋を選ぶと安心です。
これらの工夫を取り入れることで、1ヶ月以上留守にしても、観葉植物が日照不足にならず、健康な状態を保つことができます。
観葉植物の1ヶ月間留守時の置き場所と選び方
- 旅行中に日光をどう確保する?
- 長期不在の冬はどう管理すべき?
- 観葉植物を日中外に出すとどうなる?
- 長期不在でも枯れにくい&世話いらずの観葉植物の選び方
- おすすめの長期間放置可能な植物
- 日常の管理がほとんど不要な「世話いらずの植物」
旅行中に日光をどう確保する?

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旅行中に観葉植物を放置すると、日照不足になりやすくなります。特に1ヶ月以上留守にする場合、適切な日光を確保しないと、植物が徒長(ひょろひょろと間延びする現象)したり、葉が黄ばんでしまう可能性があります。しかし、旅行中は頻繁に植物の位置を変えることができないため、事前に環境を整えておくことが重要です。ここでは、旅行中に観葉植物が十分な日光を確保できるようにする工夫を紹介します。
1. できるだけ明るい場所に移動する
旅行前に、植物を最適な位置へ移動しておくことが大切です。
- 窓際のレースカーテン越しに置く
→ 強い直射日光が当たると葉焼けする可能性があるため、レースカーテン越しの優しい光が当たる場所を選ぶと良いでしょう。 - 部屋の中で最も明るい場所を確保する
→ 旅行前に1日を通して光の入り方をチェックし、できるだけ光が当たる場所に植物を移動しておきます。
2. 反射光を利用して光を増やす
部屋の光を少しでも増やすために、反射光を活用する方法もあります。
- 白い壁の近くに置く
→ 白い壁は光を反射しやすいため、植物の周囲に白い壁や家具があると、間接的に光を増やすことができます。 - アルミホイルやミラーを使う
→ 小さなミラーやアルミホイルを植物の周囲に設置すると、太陽光を反射させて植物に当てることができます。
3. LEDライトを活用する
旅行中に日光が不足しそうな場合は、LED育成ライトを設置しておくのも良い方法です。
- タイマー付きのLEDライトをセットする
→ 留守中でも一定時間光を当てられるため、日照不足を補えます。 - 光合成に適した波長のライトを選ぶ
→ 植物育成用のライトは、光合成に必要な波長(赤・青)を含むため、一般的な照明よりも効果的です。
4. 短期間ならカーテンを調整する
10日間〜2週間程度の旅行であれば、カーテンを半分開けた状態にしておくことで、自然光を確保することができます。ただし、防犯面も考慮し、外から部屋の中が見えないようにする工夫も必要です。
これらの対策を行うことで、旅行中でも観葉植物が日照不足に陥らず、健康な状態を保つことができます。
長期不在の冬はどう管理すべき?

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冬の時期に1ヶ月以上留守にする場合、観葉植物の管理には特に注意が必要です。冬は気温が低く、植物の成長が鈍るため、水やりの頻度が減る一方で、寒さや乾燥によるダメージを受けやすくなります。ここでは、長期不在の冬に観葉植物を安全に管理するためのポイントを紹介します。
1. 室温を一定に保つ
冬場の冷え込みは観葉植物にとって大きな負担になります。特に、夜間に室温が急激に下がると、耐寒性の低い植物はダメージを受けやすくなります。
- エアコンやヒーターをタイマー設定する
→ 部屋の温度が極端に下がらないよう、最低温度を15℃程度に維持するのが理想的です。 - 窓際に置かない
→ 窓の近くは夜間に冷気が入りやすいため、部屋の中央に移動させると冷えすぎを防げます。 - 鉢を発泡スチロールの箱に入れる
→ 簡易的な断熱効果があり、寒さ対策になります。
2. 水やりを最小限にする
冬場は植物の成長が鈍るため、水を与えすぎると根腐れを引き起こす可能性があります。
- 旅行前に水を与えすぎない
→ 乾燥気味にしておくことで、根腐れのリスクを抑えることができます。 - 自動給水装置を使う場合は水量を調整する
→ 冬場は土の乾燥が遅いため、給水量を控えめにすると良いでしょう。
3. 加湿器や水皿で湿度を調整する
冬の乾燥は葉の萎れや傷みの原因になります。適度な湿度を維持するための工夫が必要です。
- 加湿器をセットする
→ 室内の湿度が50%以下になると乾燥が進みやすいため、加湿器を設置すると安心です。 - 鉢の近くに水皿を置く
→ 水を入れた皿を植物の近くに置くと、自然な蒸発によって湿度を補うことができます。
これらの対策を行うことで、冬の長期不在中でも観葉植物の健康を維持しやすくなります。
観葉植物を日中外に出すとどうなる?

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観葉植物を日中だけ屋外に出すことで、成長が促進されることがあります。しかし、外の環境は室内とは大きく異なり、いくつかの注意点があります。ここでは、観葉植物を日中外に出した際に起こるメリットとデメリットについて解説します。
1. メリット:光合成が活性化する
屋外の自然光は室内の光よりも強く、光合成が活発になります。特に春から秋にかけては、日光の強さが成長を促す要因になります。
- 茎が太くなり、丈夫に育つ
- 葉の色が濃くなり、健康的になる
- 花をつけやすくなる種類もある(例:パキラ、シェフレラ)
2. デメリット:葉焼けや乾燥のリスク
外の直射日光が強すぎると、葉焼けを起こしてしまうことがあります。
- 急に日光に当てると葉が変色する
→ 徐々に慣らしていく「順化」が必要です。 - 風が強いと乾燥しやすい
→ 風の強い日は屋外に出すのを控えたほうが良いでしょう。 - 虫がつきやすくなる
→ 屋外に出す際は、害虫対策をしておくことが大切です。
3. 出す時間帯や場所を工夫する
日中に外に出す場合、適切な時間帯や置き場所を選ぶことが重要です。
- 午前中の柔らかい光が最適
→ 直射日光が強い午後は避けると葉焼けのリスクを減らせます。 - 半日陰に置くとリスクが少ない
→ 直射日光が当たりすぎない場所を選びましょう。
このように、観葉植物を日中外に出すことで得られるメリットは多いですが、適切な管理をしないとデメリットもあるため、環境をよく考慮して実践することが大切です。
長期不在でも枯れにくい&世話いらずの観葉植物の選び方

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観葉植物を育てたいけれど、「忙しくて世話をする時間がない」「長期間家を空けることが多い」という人にとって、手間のかからない植物選びは重要です。特に、2ヶ月以上の不在でも耐えられる植物や、日常の管理が最小限で済む植物を選ぶことで、無理なく観葉植物を楽しむことができます。
長期間水やりをしなくても枯れにくい植物と、普段の世話がほとんど必要ない植物には共通点もありますが、それぞれの特徴が異なります。本記事では、「2ヶ月放置でも耐えられる植物」と「世話いらずの植物」の2つの観点から、おすすめの種類と育て方のポイントを紹介します。
長期間水やり不要でも枯れにくい植物の特徴
長期不在でも枯れにくい植物には、以下のような共通点があります。
- 水分を蓄える能力が高い(多肉質の葉を持つ、幹が太い)
- 乾燥に強い(砂漠や乾燥地帯原産の植物)
- 成長が遅い(水を必要とする頻度が低い)
- 環境変化に強い(多少の日照不足でも問題なく育つ)
これらの条件を満たす観葉植物は、旅行や長期出張などで水やりができない状況でも、比較的元気に育ちやすいです。
おすすめの長期間放置可能な植物

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サンスベリア(トラノオ)
サンスベリアは、観葉植物の中でも特に耐久力が高い種類です。
- 厚い葉に水分を貯えるため、2ヶ月間水やりをしなくても枯れにくい
- 乾燥に非常に強く、湿度の低い環境でも育つ
- 成長がゆっくりなため、頻繁な手入れが不要
- 日陰でも育つため、多少の日照不足にも耐えられる
ガジュマル
ガジュマルは、「精霊が宿る木」としても知られる丈夫な植物です。
- 太い根が水分を保持し、乾燥に強い
- 比較的耐陰性があり、明るい室内であれば日照不足に耐えられる
- 成長が遅めなので、頻繁な剪定や植え替えが不要
- 加湿器を使うなどして湿度を維持すれば、より健康に育つ
パキラ
パキラは、幹に水分を貯える性質があり、水やりの頻度を減らしても問題なく育つ植物です。
- 乾燥に強く、水やりの頻度が少なくてもOK
- 室温が安定していれば、日照不足にも適応できる
- 成長が比較的ゆっくりなため、剪定や植え替えの頻度が少なくて済む
ホヤ(サクララン)
ホヤは、多肉質の葉を持つ観葉植物で、非常に乾燥に強い種類です。
- 葉が水分を保持するため、2ヶ月程度の不在でも水切れしにくい
- 比較的日陰にも耐えられ、室内でも元気に育つ
- 根腐れを起こしにくいため、水やりが少なくて済む
アロエ・ベラ
アロエ・ベラは、多肉植物の一種であり、乾燥に非常に強い植物です。
- 葉の中に水分を蓄えているため、頻繁な水やりが不要
- 耐寒性・耐暑性があり、環境の変化にも適応しやすい
- 害虫がつきにくく、病気のリスクも低い
日常の管理がほとんど不要な「世話いらずの植物」

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一方で、長期間放置するわけではないが、日々の管理をできるだけ減らしたいという人には、世話いらずの観葉植物が適しています。世話いらずの植物には、以下の特徴があります。
- 水やりの頻度が少なくて済む
- 日照不足に強く、室内の明るさで育つ
- 害虫や病気の影響を受けにくい
- 剪定や植え替えの手間が少ない
ポトス
ポトスは、耐久力があり、初心者でも簡単に育てられる植物の代表格です。
- 水やりを忘れても枯れにくく、週に1回程度で十分
- 日陰でも育つため、どこに置いても問題ない
- 害虫がつきにくく、病気のリスクが少ない
サボテン
サボテンは、極端に手間がかからない植物として知られています。
- 月に1回の水やりでOK
- 日当たりが良い場所に置くだけで成長する
- 害虫がつきにくく、病気の心配も少ない
ゼブラプラント(アスピディストラ)
ゼブラプラントは「ほぼ放置で育つ」と言われるほど、世話の手間が少ない植物です。
- 日陰でも元気に育ち、特別な管理が不要
- 水やりの頻度が少なく、成長が遅いため剪定の必要もない
オリヅルラン
オリヅルランは、空気清浄効果がありながら、非常に丈夫な植物です。
- 水切れに強く、数週間放置しても枯れにくい
- 環境の変化に適応しやすい
- 多少の剪定だけで管理が可能
テーブルヤシ
テーブルヤシは、耐陰性があり、比較的手間のかからない植物です。
- 明るさが不足しても育ちやすい
- 水やりは週に1回程度で十分
- 害虫や病気の影響を受けにくい
「長期放置に強い植物」と「世話いらずの植物」の違い
「2ヶ月放置でも耐えられる植物」と「世話いらずの植物」は共通点もありますが、選び方の基準が異なります。
長期放置に強い植物 | 世話いらずの植物 | |
---|---|---|
選び方のポイント | 乾燥に強く、水を保持できる | 水やりの頻度が少なくてもOK |
適した環境 | 旅行や出張で長期間家を空ける人 | 忙しくて日々の手入れが難しい人 |
水やり頻度 | 2ヶ月に1回程度でOK | 週1回〜月1回程度 |
おすすめの種類 | サンスベリア、ガジュマル、ホヤ、アロエ | ポトス、サボテン、オリヅルラン |
長期不在でも枯れにくい植物と、普段の管理がほとんど不要な植物を選ぶことで、忙しい人でも観葉植物を楽しむことができます。自分のライフスタイルに合わせて、適切な植物を選び、無理のないグリーンライフを始めましょう。
総括:観葉植物を1ヶ月留守にしても枯らさない管理方法
- 自動給水システムを活用し、水切れを防ぐ
- ペットボトル給水や吸水マットで簡単に水を供給する
- 旅行前に土の水分量を調整し、過剰な水やりを避ける
- 根腐れ防止のために排水性の良い土を使用する
- 長期不在時は底穴のある鉢を選び、水はけを確保する
- 直射日光を避け、適度な日照を確保する配置を考える
- LED育成ライトを活用し、室内での日照不足を補う
- 夏場は遮光ネットやレースカーテンで葉焼けを防ぐ
- 冬場は室温を一定に保ち、寒さ対策を施す
- 鉢の周りに水皿を置き、乾燥を防ぐ環境を整える
- 短期間なら保湿カバーを利用して湿度を維持する
- 風通しの良い環境を作り、カビや害虫の発生を抑える
- 放置に強い観葉植物(サンスベリア、ポトスなど)を選ぶ
- 旅行前に自動給水装置を試運転し、適切な水量を確認する
- 日中外に出す場合は半日陰で慣らし、急な環境変化を避ける