ドラセナ

ドラセナの耐寒性は何度まで?おすすめの種類と冬越し対策を解説

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冬の室内で日本人女性が、窓の外の雪を背景にドラセナの鉢植えを抱えて室内へ運び入れている。外は寒そうな風景、室内は暖かい照明。女性は慎重にドラセナを守るように抱えている。

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こんにちは。観葉スタイル、運営者の「まさび」です。

冬が近づくと、園芸好きとしてはちょっとソワソワする時期ですよね。特に観葉植物の「冬越し」は、毎年の大きなテーマかなと思います。中でも、幸福の木をはじめ、そのスタイリッシュな見た目で人気の高いドラセナ。このドラセナの耐寒性が、今まさに気になっている方も多いのではないでしょうか。

「うちのドラセナ、冬もベランダで平気?」 「冬越しのために室内に入れたいけど、いつからがいいんだろう?」 「耐寒性って、そもそも何度まで耐えられるの?」

こうした疑問、私も昔はたくさん持っていました。せっかく元気に育ってくれたのに、冬の一晩で葉が垂れてしまったら…と考えると、本当に心配ですよね。また、話が少しややこしくなるのが、園芸店で「赤ドラセナ」という名前で売られている植物です。

実はこれ、本物のドラセナではなく「コルディリネ」という別の植物であることが多く、しかも本家ドラセナとは耐寒性がまったく違うんです。この「種類による違い」を知らないと、冬越しの管理を間違えてしまうかもしれません。

この記事では、私のこれまでの経験も踏まえながら、ドラセナの耐寒性について、まずはその「ドラセナ」と「コルディリネ」という2つの種類が何なのか、という見分け方から、それぞれの適切な冬越し方法、そして万が一、寒さで弱ってしまった場合の復活方法まで、できるだけ詳しく解説していきますね。

ポイント

  • ドラセナ属とコルディリネ属の耐寒性の決定的な違い
  • 幸福の木など、寒さに弱いドラセナ属の冬越しの最低温度
  • 室内での置き場所や水やりなど、冬の管理の具体的なコツ
  • 寒さで葉が垂れるなど、弱ってしまった時の復活方法

ドラセナの耐寒性の真実:それはコルディリネかも

日本人男性が2つの鉢植えを前に、ドラセナとコルディリネの葉を並べて比較している。根の色の違いを指差しながら観察しており、背景は室内の作業台。植物学的な観察の雰囲気。

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まず、冬越しの本題に入る前に、これだけは絶対に確認してほしい!という一番大事なポイントからお話ししますね。実は、私たちが普段「ドラセナ」と呼んでいる植物には、耐寒性がまったく違う2つの種類が混在していることが多いんです。

ここを間違えると、「寒さに強いと思って外に出していたら、本当は寒さに弱い種類だった…」なんていう、悲しい失敗につながってしまうかもしれません。私も昔、この違いを知らずに失敗しそうになったことがあるんです。まずは、ご自宅の「ドラセナ」が、どちらのタイプなのかを一緒にチェックしていきましょう。

そのドラセナ、種類はどっち?

日本人女性が植え替え中の鉢からドラセナの根を少し掘り出し、指で黄色い根の色を確認している。土とスコップが見え、作業台の上に道具が並ぶ。明るい自然光の室内。

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園芸市場で「ドラセナ」として流通している植物には、植物学的にいうと、本物の「ドラセナ属 (Dracaena)」の植物と、見た目が本当にそっくりな「コルディリネ属 (Cordyline)」の植物があります。この2つ、プロでもない限り、パッと見で見分けるのはなかなか難しいかもしれません。

一番簡単で確実な見分け方は、「根の色」です。

もちろん、そのためにわざわざ鉢から抜くわけにはいかないので、植え替えの時がベストタイミングですが、鉢のフチを少しだけ優しく掘ってみるだけでも、根の色が確認できるかもしれません。

1. ドラセナ属 (Dracaena) の特徴

いわゆる「幸福の木」や「コンシンナ」はこちらのグループです。

  • 根の色: 根が鮮やかな黄色や、ニンジンのようなオレンジ色をしています。これが最大の特徴です。
  • 葉の特徴: 葉の色は緑色のものや、白や黄色の斑(ふ)が入る品種が主流です。幹が木質化し、その先端から葉を出す、私たちがよくイメージする「ドラセナ」の姿をしていますね。
  • 主な品種:
    • ドラセナ・マッサンゲアナ(幸福の木)
    • ドラセナ・コンシンナ(‘トリカラー’、‘レインボー’など)
    • ドラセナ・デレメンシス(‘コンパクタ’、‘レモンライム’、‘ワーネッキー’など)
    • ドラセナ・サンデリアーナ(ミリオンバンブー、開運竹)
    • ドラセナ・ゴッドセフィアナ(星千年)

2. コルディリネ属 (Cordyline) の特徴

園芸店で「赤ドラセナ」や「レッドスター」として売られているものは、ほとんどがこのグループです。

  • 根の色: 根が真っ白です。また、地中に芋のような太い「根茎(こんけい)」を形成する種類が多いのも特徴です。
  • 葉の特徴: 葉が赤、ピンク、銅色(ブロンズ)、黒っぽい紫など、カラフルな園芸品種が多いです。
  • 主な品種:
    • コルディリネ・アウストラリス(‘レッドスター’、‘アトロプルプレア’など)
    • コルディリネ・フルティコーサ(‘アイチアカ’、‘ティーリーフ’など)

もし植え替えの予定がなくて根の確認が難しい場合でも、葉の色が「赤系」や「銅色」であれば、コルディリネ属である可能性が非常に高い、とあたりをつけることができますね。

豆知識:植物学的な分類

見た目がそっくりなこの2つですが、植物学的な分類でも面白い違いがあります。ひと昔前は「リュウゼツラン科」という同じグループに分類されることもありましたが、最近のAPG分類体系という新しい分け方では、どちらも「キジカクシ科(Asparagaceae)」という大きなグループに属しています。

ただ、さらにその下の「亜科」という分類では、ドラセナ属は「ナギイカダ亜科(Nolinoideae)」、コルディリネ属は「スズラン亜科(Lomandroideae)」と、やっぱり別々のグループに分けられているんです。分類が違えば、性質(特に耐寒性)が違うのも納得ですよね。 (出典:筑波実験植物園(国立科学博物館)などの植物分類データベース)

この2つの違いを、ざっくりと表にまとめてみますね。

比較ポイントドラセナ属コルディリネ属
代表的な品種幸福の木、コンシンナ、ミリオンバンブーレッドスター、アイチアカ(赤ドラセナ)
根の色黄色 or オレンジ色白色
根の形状細い根が広がる芋のような根茎(こんけい)を持つものが多い
主な葉の色緑、白・黄色の斑入り赤、ピンク、銅色、紫など
耐寒性(ざっくり)弱い種類による(強いものと弱いものがある)

幸福の木などドラセナ属の耐寒性

日本人男性がベランダでドラセナの鉢を前に、寒そうに息を吐きながら葉の状態を確かめている。背景には薄く霜の降りたベランダの手すりと冬の空。植物の葉先を指で触れて確認。

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さて、ここからは、まず本家である「ドラセナ属」の耐寒性についてです。いわゆる「幸福の木(マッサンゲアナ)」や、細い葉がスタイリッシュな「コンシンナ」、「ミリオンバンブー」などが、このドラセナ属に分類されます。

結論から言うと、このドラセナ属は、寒さに非常に弱いです。

それもそのはず、彼らの原産地は、熱帯アフリカや熱帯アジアなど、一年中温暖な気候の場所がほとんど。日本の、特に冬の夜や明け方に氷点下にもなるような寒さ、そして霜が降りるような環境は、彼らにとって「命の危険」を感じるレベルの、まさに極寒の地なんです。

ですから、沖縄など一部の本当に温暖な地域を除いて、地植えでの冬越しはまず不可能だと思ってください。そして、鉢植えの場合でも、秋になったら必ず室内に取り込む必要があります。「ちょっとくらい平気かな」とベランダに出しっぱなしにしてしまうのは、絶対にNGです。

ドラセナ属は何度まで耐えられる?

では、具体的に「何度になったら室内に入れるべきか?」という、具体的な温度のラインが気になりますよね。ここが一番知りたいポイントかなと思います。

ドラセナ属(幸福の木、コンシンナなど)が安全に冬越しできる温度は、「最低10℃」が目安です。

品種や株の体力によっては8℃くらいまでなら何とか耐える、と言われることもありますが、それはあくまで「枯れ死にしない」というギリギリのラインです。8℃を下回るような環境にさらされ続けると、葉が傷んだり、株全体が弱ってしまったりと、大きなダメージを受ける可能性が非常に高いです。安全マージンをしっかり確保してあげたいですよね。

そこで私がおすすめしているのは、「最低気温が15℃を下回る日」が続くようになったら、室内に取り込む、というタイミングです。

なぜ10℃ギリギリではダメなのか?

「最低気温10℃までOKなら、11℃や12℃の日までは外でもいいのでは?」と思うかもしれません。ですが、植物も私たち人間と同じで、急激な環境の変化は大きなストレスになります。

日中は20℃近くあっても、夜に急に10℃近くまで冷え込むような環境と、一日中15℃以上が保たれた暖かい室内とを、いきなり行き来させるのは、ドラセナにとってかなりの負担なんです。株が弱る原因にもなりかねません。

秋口、最低気温が15℃くらいになってきたら、まずは夜間だけ室内に取り込み、日中は外に出す、というのを数日続け、徐々に室内での時間に慣らしていく…というイメージを持つと、植物へのストレスも少なくて済みますよ。

「うっかり」の一晩に注意!

秋は「まだ日中は暖かいから大丈夫だろう」と油断しがちです。ですが、天気予報をチェックし忘れて、急な「放射冷却」などで気温がグッと下がった寒波の夜、たった一晩ベランダに出しっぱなしにしただけで、ドラセナが致命的なダメージを受けてしまう…というのは、本当によくある失敗例です。

秋に入ったら、天気予報の「最低気温」に敏感になっておくことが、ドラセナの冬越しを成功させる第一歩ですね。

赤ドラセナ(コルディリネ属)の耐寒性

一方、「赤ドラセナ」や「レッドスター」という名前で売られている「コルディリネ属」は、ドラセナ属よりも耐寒性が強い品種が多いのが特徴です。

ただし、ここで話がまた少しややこしくなります…。実は、このコルディリネ属の中にも、大きく分けて2つの系統があり、それぞれ耐寒性がまったく異なるんです。

  1. コルディリネ・アウストラリス (C. australis) 系統園芸品種の「レッドスター」や「アトロプルプレア」などが、この系統にあたります。こちらはニュージーランド原産で、現地では「キャベツ・ツリー」なんて呼ばれていたりもします。耐寒性が非常に強く、品種や環境によっては-5℃程度まで耐えるとも言われます。まさにタフなやつですね。
  2. コルディリネ・フルティコーサ (C. fruticosa) 系統アイチアカ」や、ハワイでレイなどに使われる「ティーリーフ」と呼ばれるものが、この系統です。こちらは熱帯アジアやオセアニアの熱帯地域が原産です。名前からしても暖かそうですよね。こちらは熱帯性が強いため、耐寒性はドラセナ属と同じくらい弱く、安全な越冬温度は最低10℃が目安です。

つまり、「葉が赤いから寒さに強い」と一括りにはできない、ということなんです。ここ、重要なポイントですよ。

園芸店での見分け方のヒント

購入する時に品種名を確認するのが一番確実です。「レッドスター」や「アトロプルプレア」という名前で売られていたら、ほぼ間違いなく寒さに強いアウストラリス系です。お庭のアクセント(オーナメンタルプランツ)として、屋外の売り場に置かれていることが多いですね。

一方で、「アイチアカ」という名前だったり、葉が赤だけでなくピンクや白の斑入りで、葉の幅がもっと広かったりするカラフルな品種は、寒さに弱いフルティコーサ系の可能性が高いです。こちらは観葉植物として、室内の売り場に置かれていることが多いかなと思います。

屋外OK?コルディリネの冬越し

もし、ご自宅の植物が寒さに強い「コルディリネ・アウストラリス(レッドスターなど)」であった場合、冬越しのハードルはぐっと下がります。管理方法を「地植え」と「鉢植え」に分けて解説しますね。

1. 地植えの場合(アウストラリス系)

南関東より西の太平洋側など、冬でも氷点下になることが稀で、霜がほとんど降りないか、降りても軽く済むような温暖な地域であれば、地植えのまま、特に何もしなくても(放任でも)冬越しできることが多いです。私もベランダでレッドスターを鉢植えで育てていますが、冬の寒風にさらされても全然平気な顔をしていて、そのタフさには毎年驚かされます。

地植えが鉢植えより強いのは、「地熱(地面の温度)」に守られていて、根が凍結しにくいからなんですね。

ただし、植え付けたばかりの若い株や、寒波が来て例年より冷え込むことが予想される場合は、念のため防寒対策をしてあげると安心です。株元(根元)に、腐葉土やバークチップをドーム状に厚く敷き詰める(マルチング)だけでも、霜よけと保温の「お布団」のような役割を果たしてくれます。寒冷紗(かんれいしゃ)という布で株全体を覆ってあげるのも万全ですね。

2. 鉢植えの場合(アウストラリス系)

同じアウストラリス系でも、鉢植えの場合は地植えよりも寒さに弱くなります。注意が必要です。

なぜかというと、鉢は四方八方から冷たい空気にさらされますよね。土の量も少ない分、外気の影響をダイレクトに受けてしまい、土ごとカチカチに凍ってしまう「根凍結」のリスクが地植えよりも格段に高まるからです。根が凍結してしまうと、さすがのレッドスターも大きなダメージを受けてしまいます。

そのため、鉢植えの場合は、寒風や霜が直接当たらない「軒下」や、風が吹き込まない「玄関先」などに移動させてあげましょう。寒さが厳しい地域(氷点下になる日が多い)にお住まいの場合は、鉢ごと発泡スチロールの箱に入れたり、プチプチ(緩衝材)を鉢の周りにぐるぐる巻いたりするだけでも、根の凍結防止にかなり効果がありますよ。

ドラセナの耐寒性と冬越しのコツ

日本人女性がリビングの窓際でドラセナを置く位置を調整している。外には雪景色が見え、室内は暖かい雰囲気。窓際の冷気を避けて少し内側に鉢を移動させる動作。

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さて、ここからはこの記事の本題である、「寒さに弱いドラセナ属(幸福の木やコンシンナなど)」を、いかに安全に冬越しさせるか、という具体的な管理術について、私の経験も交えて詳しくお話ししていきます。

「室内に取り込んだから、もう安心!」と気を抜きがちなのですが、実は室内の管理にも、いくつか失敗しやすい落とし穴があるんです。無事に元気なまま春を迎えてもらうために、4つの重要なポイントをチェックしていきましょう。

ドラセナの室内での置き場所と温度

日本人男性が断熱シートを窓に貼りながら、近くにあるドラセナの鉢を気遣うように見ている。窓辺には柔らかい日差しが入り、暖房の風を避けるような配置。

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室内に取り込んだ後、まず悩むのが「どこに置くか」ですよね。置き場所は、冬越しを成功させる上でとても重要です。

日当たり:冬こそ光が必要

まず日当たりですが、冬場は日差しが弱まり、日照時間も短くなります。植物が光合成できる時間が減ってしまうので、できるだけ効率よく光を当ててあげたいんです。

ドラセナは比較的、日陰にも耐える「耐陰性(たいいんせい)」がある植物ですが、それはあくまで「耐えられる」というだけ。好んで暗い場所を望んでいるわけではありません。特に冬場にずっと暗い部屋(例えば玄関や北向きの部屋)に置きっぱなしにすると、光不足で葉の色が悪くなったり、光を求めて茎や葉が間延びした「徒長(とちょう)」という、ひょろひょろで弱々しい姿になってしまいがちです。

理想は、レースのカーテン越しなど、柔らかい光が差し込む明るい窓辺です。夏場の強烈な直射日光は「葉焼け」の原因になりますが、冬場の柔らかい日差しであれば、レースカーテン越しで十分。むしろ貴重な光合成のチャンスになります。

温度管理:2つの「風」に注意

置き場所を考える上で、日当たりと同じくらい、いや、それ以上に重要なのが「温度」と「風」です。

冬の室内管理で絶対に注意したいのが、「窓辺の冷気」「暖房の乾燥した風」です。

1. 窓辺の冷気(コールドドラフト)日中はあんなに暖かくて理想的に思える窓辺も、夜になると外気の影響を受けて、私たちが思う以上に冷え込みます。特に古い窓や大きな窓は、外気と同じくらいまで温度が下がっていることも…。この昼夜の激しい温度差に、熱帯生まれのドラセナはやられてしまうんです。

対策としては、夜間は鉢ごと窓から1m以上離れた、部屋の中央寄りの場所へ移動させるのがベストです。これが一番確実ですね。私の家でも、夜寝る前に植物たちを「よいしょ」と窓から離すのが日課になっています。

それが難しい場合は、窓に「断熱シート」を貼ったり、鉢の下に厚手の段ボールやコルクマット、小さなスノコを1枚敷くだけでも、床や窓から伝わる鉢底からの冷えをかなり防ぐことができますよ。

2. 暖房の乾燥した風もう一つの強敵が、エアコンやヒーターから出る「暖房の乾燥した温風」です。これが植物の葉に直接当たると、人間の肌が乾燥するのと同じように、葉からも水分が猛烈な勢いで奪われてしまいます。 葉がチリチリに乾燥して傷んだり、後述するハダニが大量発生する原因にもなります。必ず、暖房の風が絶対に直接当たらない場所を選んで置いてあげてください。

冬の水やりは「乾燥気味」が鍵

日本人女性が室内でドラセナの鉢の土に竹串を刺して湿り具合を確かめている。横にジョウロが置かれ、水やりを我慢する表情。暖かい照明と木製テーブル。

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冬越しの管理で、最も失敗が多いのが、この「水やり」です。具体的には、「水のやりすぎによる根腐れ」ですね。

なぜ冬は根腐れしやすいのか。理由は単純で、気温が低くなる冬は、ドラセナの生長がほとんどストップする「休眠期」に近い状態になるからです。活動をお休みしているので、水をほとんど吸い上げなくなるんですね。

それなのに、夏と同じ感覚で「土の表面が乾いたから」と水やりを続けてしまうと、どうなるでしょう?

鉢の中の土は常にジメジメと湿ったままになり、根が呼吸できなくなります。酸素不足になった根は、やがて窒息して腐り始めてしまいます。これが「根腐れ」です。そして皮肉なことに、腐った根はもう水分を吸い上げることができません。つまり、水をやりすぎた結果、植物は水不足と同じ状態になって枯れていくんです。これが冬越しの最大の落とし穴です。

冬の水やりの頻度と確認方法

では、どうすればいいか。冬の水やりは、「徹底的に乾燥気味」を心がけてください。

目安としては、「土の表面が乾いてから、さらに3~4日、あるいは1週間待つ」くらいで大丈夫です。大事なのは土の表面ではなく、「土の中」までしっかり乾いているかどうかです。

私はよく、竹串(たけぐし)や、乾いた割り箸などを、鉢の縁にそっと土の奥まで刺してみて、数分待ってから抜く、という方法でチェックしています。抜いた串が湿っていたり、土がベットリとくっついてきたりしたら、中はまだ湿っている証拠。水やりは、まだまだ我慢、です。串が乾いてサラサラの土しか付いてこなくなったら、水やりのサインですね。

水やりの方法:やる時はたっぷりと

「乾燥気味」と聞くと、水をちょっとだけ与える「ちょろちょろ水やり」をイメージするかもしれませんが、それはNGです。「乾燥気味に管理する」ことと、「水を与える時はたっぷり与える」ことは、常にセットです。

ちょろちょろと表面だけ湿らせる水やりを続けると、土の表面しか湿らず、鉢の底にいる肝心な根にまで水が届きません。その結果、根の先端が水切れを起こして傷んでしまいます。

水を与える時は、必ず「鉢底の穴から水がジャーっと流れ出るまで」たっぷりと与えてください。そして、受け皿に溜まった水は、その場ですぐに必ず捨てる! これも根腐れ防止の鉄則ですね。溜まった水をそのままにしておくと、鉢がずっと水に浸かっている状態になり、根腐れまっしぐらです。

(もし「あれ、うちの植物、根腐れかも?」と心配になったら、「エバーフレッシュの根腐れ|原因と復活させる方法を徹底解説」の記事でチェックリストと詳しい対処法をまとめているので、こちらも参考にしてみてください。)

暖房と葉水(湿度)の注意点

冬の室内は、私たちが思う以上にカラカラに乾燥しています。冬はもともと空気が乾燥している上に、暖房がそれに追い打ちをかけるからですね。閉め切った部屋の湿度は、時には30%台まで下がっていることもあります。

熱帯のジメジメした気候(高湿度)で育ったドラセナにとって、この砂漠のような乾燥はかなり過酷な環境です。湿度が低すぎると、葉から水分が奪われすぎて、葉先が茶色くパリパリに枯れ込んでくることがあります。これは「乾燥しすぎだよ!」という植物からのSOSサインです。

この乾燥対策として、そしてもう一つの厄介者「ハダニ」の予防として、ぜひ習慣にしてほしいのが「葉水(はみず)」です。

葉水の効果とやり方

葉水とは、霧吹き(スプレー)で葉の表と裏にシュッシュッと水をかけてあげることです。これは本当に効果的ですよ。

  • 湿度を保つ: 植物の周りの局所的な湿度を上げ、葉からの水分の蒸発を防ぎます。
  • ホコリを落とす: 葉の表面に積もったホコリを洗い流すことで、光合成を助ける効果もあります。
  • ハダニの予防: これが非常に重要です!

ハダニという非常に小さくて厄介な害虫は、まさにこの「高温で乾燥した環境」が大好きなんです。つまり、暖房の効いた冬の室内は、彼らにとって天国のような場所。油断すると、あっという間に葉の裏にびっしり発生して、植物の養分を吸って弱らせてしまいます。

ハダニは水を嫌うので、1日に1〜2回、霧吹きで葉の「裏側」にもしっかり葉水をしてあげることで、ハダニが住みにくい環境を作ることができます。これは、冬の室内管理では欠かせない作業かなと思います。加湿器を使って、部屋全体の湿度を50%〜60%程度に保つのも、もちろん非常に有効な対策です。

(もしハダニが発生してしまったら、その時は「パキラに白い斑点!?原因別の見分け方と正しい対処法とは?」の記事などで、私の格闘記(笑)と駆除方法を詳しく解説しています。)

葉が垂れるのは寒さのサイン?

「室内にちゃんと取り込んだし、水やりも気をつけていたのに、なんだか葉が垂れて元気がない…」 そんな時、考えられる原因は大きく2つ。「寒さによるダメージ」か、やはり「水のやりすぎ(根腐れ)」です。

どちらのケースでも、「葉が垂れる」という症状が出ます。なぜなら、葉が垂れるのは、根がうまく水分を吸い上げられておらず、葉が水切れ状態になっている証拠だからです。

  1. 寒さによるダメージの場合: 「室内に入れた」といっても、夜間に窓辺に置きっぱなしにして冷気に当たってしまった、などの理由で、根が寒さのショックを受けて活動を停止してしまった状態です。
  2. 根腐れの場合: やはり水やりが多かったか、土の水はけが悪かったかで、根が腐ってしまい、物理的に水を吸えなくなってしまった状態です。

見極めるための症状としては、

  • 葉先だけが茶色い → 乾燥のサイン
  • 葉のフチから黄色く変色してきた → 根からのSOSの可能性
  • 葉の真ん中に茶色や黒ずんだ斑点が出てきた → 根からのSOSの可能性
  • 葉全体が力なく垂れ下がっている → 根からのSOSの可能性

といった違いがあります。そして、最も危険なサインが、「幹や根元がブヨブヨと柔らかくなる」ことです。

幹や根元を軽く指で押してみて、ハリがなく、ブヨブヨ(あるいはフカフカ)と柔らかい感触がしたり、皮が簡単に剥がれたりするようであれば、残念ながら幹の内部まで腐敗が進んでしまっている可能性が非常に高いです…。

寒さで弱った時の復活方法

葉が垂れるなどの異変に気づいたら、すぐに対処しましょう。幹がまだ硬ければ、復活の可能性は十分にあります。

1. まずは緊急避難

症状に気づいたら、一刻も早く「安全な場所」へ移動させます。夜間でも10℃、できれば15℃以上を常に保てる、明るいリビングなどがベストです。夜間に冷え込む窓辺や玄関からは、すぐに避難させてください。

この時、「弱っているから」と慌てて水や肥料(活力剤)を与えるのは、絶対にやめてください。逆効果です。胃腸が弱っている人に、無理やりカツ丼を食べさせるようなもの。かえって症状を悪化させます。

2. 水やりを止め、土を乾かす

根が寒さや多湿でダメージを受けている可能性が非常に高いので、まずは「土を徹底的に乾かす」ことに集中します。サーキュレーターなどで鉢の周りの空気を弱く動かして、土の乾燥を早めるのも一つの手です。

次に水を与えるのは、先ほどの竹串チェックで、土の中までカラカラに乾いたのを確認してからです。それまでは絶対に我慢してください。

3. 傷んだ葉の剪定

茶色く変色したり、枯れ込んだりしてしまった葉は、そのままにしておいても元には戻りません。光合成もできませんし、見た目も悪く、場合によってはそこからカビなどが発生する原因になることもあります。

清潔なハサミで、健康な緑色の部分を少し残すようにしてカットしましょう。葉先だけなら斜めにカットしたり、葉全体がダメなら付け根からカットしたりします。見た目を整えて風通しを良くすることで、株の体力を温存させ、春の新しい芽の発生を促す効果も期待できます。

もし幹まで傷んでいるようで、思い切った「切り戻し」という剪定が必要かも…と感じた場合は、「ドラセナ・コンシンネの剪定|時期・方法と挿し木のコツは?」の記事も参考にしてみてください。(ただし、冬場の剪定は植物の体力を大きく奪うため、株が弱っている場合は春まで待つのが基本です。あくまで最終手段と考えてください)

4. 春の復活を待つ

上記の緊急避難と乾燥管理をさせたら、あとはひたすら「待ち」ます。幹さえ生きていれば(ブヨブヨになっていなければ)、ドラセナは非常に生命力が強い植物です。

冬の間はウンともスンとも言わず、ただの「木」のようになってしまうかもしれませんが、焦らないでください。春になり、気温が安定して20℃を超えるようになってくると、生長スイッチが再び入ります。すると、幹の途中や、剪定した切り口のすぐ下から、ひょっこりと新しい芽(新芽)を出してくれることがよくあります。

この「幹が生きているか」の判断は、先ほどお話しした「幹がブヨブヨしていないか」のチェックです。硬く、しっかりしていれば、望みは十分にあります。根気強く見守ってあげましょう。

ただし、これらの対処法はあくまで一般的なものであり、植物の回復を保証するものではありません。植物の状態(弱り具合)や、ご家庭の環境によっては、残念ながら回復が難しい場合もあります。ご自身での判断が難しい場合は、購入した園芸店の専門スタッフの方や、植物に詳しい方にご相談いただくのが最も確実かなと思います。

ドラセナの耐寒性のまとめと見分け方

いやー、かなり長くなってしまいましたが、ドラセナの耐寒性、ひと口に言っても本当に奥が深いですよね。「ドラセナ」という一つの名前で流通していても、その正体やルーツによって、こんなにも冬の管理方法が違うなんて、園芸の面白いところでもあり、同時に難しいところでもあるなと、改めて感じます。

最後に、この記事の最重要ポイントである「種類の見分け方と耐寒性」を、一覧表にまとめておきますね。

 ドラセナ属コルディリネ属 (アウストラリス系)コルディリネ属 (フルティコーサ系)
代表品種幸福の木 (マッサンゲアナ) コンシンナ ミリオンバンブー などレッドスター アトロプルプレア などアイチアカ ティーリーフ など
通称(そのままドラセナ)赤ドラセナ、銅葉ドラセナ赤ドラセナ
根の特徴黄色・オレンジ色白色 (太い根茎あり)白色 (太い根茎あり)
耐寒性弱い非常に強い弱い
最低越冬温度10℃ (安全圏は15℃)-5℃程度 (目安)10℃ (安全圏は15℃)
冬越しの場所室内必須暖地なら屋外・地植えOK (鉢植えは軒下などへ)室内必須

冬越しは、正直ちょっと手間がかかるかもしれません。ですが、その分、春になって元気に新しい葉を広げてくれた時の喜びは、本当にひとしおです。

ぜひ、ご自宅の「ドラセナ」がどのタイプなのかを一度しっかり見極めて、その子に合ったぴったりの環境で、寒い冬を無事に乗り切らせてあげてくださいね。

  • この記事を書いた人
パキラを持つ運営者

まさび

『観葉植物のある暮らしスタイル』管理人のまさびです。失敗から学んだ実体験と深い知識で、観葉植物の育て方(特にパキラ)を優しく解説。あなたのグリーンライフを応援します。

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