ドラセナ

ドラセナ・ナビーの育て方!初心者も安心の完全ガイド

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

ドラセナを手にした日本人女性が、自宅リビングでドラセナ・ナビーの全体を明るい窓辺に置きながら観察している。葉の密度や樹形を丁寧に確認して微笑む姿。周囲は柔らかな日差しの室内。動作が明確な構図。

観葉スタイル・イメージ

こんにちは。観葉スタイル、運営者の「まさび」です。

最近、園芸店でも見かけるようになってきたドラセナ・ナビー。あの細くスマートな幹(樹形)に、コンシンネよりも密度の高い葉がつく姿、すごくスタイリッシュで魅力的ですよね。私も一目惚れして、リビングに迎えた一人です。

ただ、いざドラセナ・ナビーの育て方を調べてみると、基本的な置き場所や水やりの頻度はもちろん、冬越しの温度管理や、もし徒長してしまった場合の剪定はどうすればいいのか、悩むポイントも多いかなと思います。

特に、葉が黄色い状態になったり、枯れるサインが出たりすると、「もしかして根腐れなんじゃないか…」と、すごく不安になりますよね。

私も最初は手探りで、ナビーの「ご機嫌」を伺いながら試行錯誤していました。その経験からも言えるのは、ナビーはポイントさえ押さえれば、すごく育てやすくて、長く付き合えるパートナーだということです。

この記事では、ドラセナ・ナビーの育て方について、私なりの経験も踏まえながら、基本的な管理方法から植え替え、さらには害虫対策まで、できるだけ網羅的にお話ししていこうと思います。

初心者の方にも「これならできそう」と思っていただけるよう、ポイントを絞って、かつ具体的に解説していきますね。

ポイント

  • ドラセナ・ナビーの基本的な育成カレンダー(季節ごとのお世話)
  • 失敗しないための水やりと温度管理の具体的なコツ
  • 徒長した時や形を整えるための失敗しにくい剪定方法
  • 葉が黄色くなる原因と、症状別の詳しいトラブル対処法

ドラセナ・ナビーの育て方、基本4カ条

日本人男性が室内でドラセナを前に、置き場所を調整するため窓際と部屋中央を比較するような動作をしている。片手でレースカーテンを少し持ち上げ、光量を確認する仕草。明るい自然光。

観葉スタイル・イメージ

ドラセナ・ナビーを元気に育てるための基本は、やっぱり「置き場所」「水やり」「温度」「肥料」の4つですね。この4つのバランスが、ナビーにとって「快適な環境」を作ってあげられるかどうか、ということになります。

特にドラセナの仲間は熱帯アジアやアフリカが原産なので、日本の気候、特にジメジメした梅雨や、乾燥して冷え込む「冬」をどう乗り切るかが大きなポイントになるかなと思います。まずは、この基本的な管理方法を、季節の移り変わりをイメージしながら詳しく見ていきましょう。

置き場所と日当たり、葉焼け対策

日本人女性がドラセナの葉を近距離で観察し、葉焼けの有無をチェックするため、正常な葉と茶色く焼けた葉を見比べるように指をそっと添えている場面。夏の日差しが強い窓を避けるためカーテンを調整する動作。

観葉スタイル・イメージ

植物の「置き場所」は、人間でいうところの「住環境」そのものです。ドラセナ・ナビーにとって最適な場所は「直射日光の当たらない、明るい室内」、これに尽きますね。

理想は「レースカーテン越し」の光

我が家では、レースのカーテン越しに柔らかい光が入るリビングの窓際に置いています。これが「理想」と言われるのは、直射日光の強すぎる光(特に紫外線)をカットしつつ、光合成に必要な「明るさ」は十分に確保できるからです。

ドラセナの仲間は「耐陰性(日陰に耐える力)」が強い植物として紹介されることが多いですよね。確かに、廊下や日の当たりにくい寝室など、多少暗い場所でもすぐに枯れてしまうことはありません。これがナビーの「丈夫さ」でもあります。

ただ、耐陰性がある=暗い場所が好き、ではないんです。本来は光が好きな植物なので、日光が慢性的に不足すると、いくつかのサインが出てきます。

暗すぎる場所でのサイン

  • 葉色が悪くなる: 光合成が十分にできず、葉のツヤや発色が薄くなってきます。
  • 徒長(間延び): これが一番厄介かもしれません。少しでも光を求めて、茎や葉がヒョロヒョロと間延びした、締まりのない姿になってしまいます。ナビーは「徒長しにくい」のがウリですが、それも限度がありますね。
  • 葉が落ちる: 植物自体が体力を温存しようとして、下葉を落とすことがあります。

もし、インテリアの都合でどうしても暗い場所に置きたい場合は、週に3〜4回、数時間だけでも明るい場所に移動させて「日光浴」させてあげると、かなり状態は改善されると思います。ただし、暗い場所に慣れた子をいきなり直射日光に当てるのは厳禁ですよ。

厳禁!「葉焼け」は回復しません

絶対に避けたいのが、「真夏の直射日光」や、午後の「強い西日」です。これに数時間当たっただけで、葉が人間の日焼けのように、というか火傷したように焦げた色(茶色や黒)に変色してしまいます。これが「葉焼け」です。

怖いのは、一度葉焼けしてしまった葉は、もう二度と元のキレイな緑色には戻らないということです。その部分は枯死した組織になってしまうので、見た目も悪くなりますし、光合成の効率も落ちてしまいます。ナビーの美しい葉を守るためにも、夏の置き場所には細心の注意を払ってください。

エアコンの風は「砂漠」と同じ

もう一つ、置き場所で「葉焼け」と同じくらい厳重に注意したいのが、エアコンの風が直接当たる場所です。これは植物にとって、常に強風が吹き荒れる砂漠に置かれるようなものです。

冷房でも暖房でも、乾いた風が直接当たり続けると、植物は葉からの蒸散(水分が蒸発すること)が異常なスピードで進みます。根からの給水が追いつかなくなり、結果として葉がチリチリに乾燥したり、深刻な水切れ状態になって葉をポロポロと落としたりする原因になります。

これはナビーに限らず、観葉植物全般に言える鉄則です。風が直接当たらない場所に避難させてあげてくださいね。シーリングファンなどで空気を「循環」させるのはOKですが、風を「直撃」させるのはNGです。

水やりの頻度と根腐れを防ぐコツ

日本人男性がドラセナの鉢の土に指を差し込み、乾き具合を慎重に確認している。片手にはジョウロを持ち、与える前の判断をしている動作が明確。周囲は室内の落ち着いた環境。

観葉スタイル・イメージ

観葉植物の育成で、おそらく8割以上の方が悩むのが、この「水やり」ではないでしょうか。特にドラセナ・ナビーは、乾燥には比較的強い反面、多湿による「根腐れ」には注意が必要な植物です。

水やりの大原則

基本原則は、どの解説書を見ても同じことが書いてあると思います。季節を問わず「土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与える」ことです。

なぜこれが重要かというと、理由が2つあります。

  1. 根に酸素を届けるため: 土が乾く過程で、土の粒子間に新しい空気が入り込みます。「たっぷり」水を与えることで、鉢の中の古い空気を押し出し、水が引いていくときに新しい酸素を根に届けることができます。
  2. 老廃物を洗い流すため: 土の中には、根から出る老廃物や、肥料の余分な塩類が溜まっていきます。「たっぷり」与えて鉢底から流し出すことで、これらを洗い流す(フラッシング)効果があります。

逆に、毎日「ちょろちょろ」と土の表面だけ湿らせるような水やりは、鉢の中央部にある肝心な根に水が届かず、かつ酸素も供給されないため、最も避けるべき方法ですね。

常に土がジメジメ湿っている状態は、根が呼吸できずに窒息し、腐ってしまう「根腐れ」の温床になります。「乾く」と「潤う」のメリハリ。これが根を健康に保つ最大のコツです。

「土の表面が乾いたら」の具体的な見極め方

この「乾いたら」が一番難しいんですよね。私の場合は、いくつかの方法を組み合わせて判断しています。

  • 指で触る(一番確実): 土の表面から第一関節(2〜3cm)くらいまで指を差し込んでみて、土がサラサラしていたり、湿り気を感じなかったら「乾いた」と判断します。見た目は乾いていても、中は湿っていることが本当によくあります。
  • 鉢の重さで判断する: 水やり直後の「重い」状態と、乾いた時の「軽い」状態を覚えておくと、持った感覚で判断できます。これは慣れが必要ですが、小さな鉢なら有効です。
  • 水分計(サスティーなど)を使う: 初心者の方や、大きな鉢で指が届きにくい場合は、文明の利器に頼るのが一番確実かもしれません。「Sustee(サスティー)」などの水分計は、土中の水分量を色で教えてくれるので、水やりの失敗が劇的に減りますよ。

水やりの目安(我が家の場合)

  • 夏(生育期): 週に2回程度。気温が高く、成長も活発なので、土の乾きが非常に早いです。表面が乾いたらすぐに。
  • 春・秋(生育期): 週に1回程度。一番安定している時期ですね。
  • 冬(休眠期): 10日~2週間に1回程度。「超」乾燥気味に管理します。

※これはあくまで我が家(関東の室内)での目安です。お部屋の湿度、風通し、日当たり、そして使っている鉢の素材(乾きやすいテラコッタ鉢、乾きにくい陶器鉢など)によって、乾くスピードは全く変わります。必ずご自身の環境で、土の状態を確認してくださいね。

冬の水やりは「待つ」勇気

特に重要なのが、何度も言いますが「冬の水やり」です。気温が10℃を下回ってくると、ナビーは成長をピタッと止め、「休眠期」に入ります。水を吸い上げる力がガクンと落ちるんです。

この時期に、春や夏と同じ感覚で水を与えてしまうと、どうなるか…。

土が全く乾きません。鉢の中は常に冷たく湿ったスポンジのようになり、根は呼吸できずに窒息し、やがて腐り始めます。これが冬の間に植物を枯らす最大の原因、「致命的な根腐れ」です。

冬は、「土の表面が乾いてから、さらに3〜4日、なんなら1週間くらい待つ」くらいの、スパルタ?と心配になるくらいの乾燥気味な管理が、ナビーを無事に冬越しさせる成功の秘訣です。「ごめん、もう少し待っててね」と声をかけるくらいの余裕が大切ですね。

受け皿の水は「即」捨てる!

水やりの後、受け皿に溜まった水は、必ず、毎回、すぐに捨ててください。

これを溜めたままにしておくのは、ナビーを「常に水に浸かった長靴」を履かせているような状態です。根が呼吸できず、あっという間に根腐れします。また、溜まった水は雑菌の温床になったり、コバエの発生源になったりもします。どんなに忙しくても、これだけは徹底してほしいポイントです。

冬越しの耐寒性と温度管理

熱帯の植物であるドラセナにとって、日本の冬は過酷な試練の季節です。この「冬越し」をどうマネジメントするかが、ナビーの育て方のキモと言っても過言ではありません。

いろいろな情報を見ると「耐寒性は5℃以上」と書かれていることもあります。確かに、5℃というのは、生命を維持できるかどうかの「限界ライン」かもしれません。短時間なら耐えられるかもしれませんが…

しかし、私たちが目指すのは「ギリギリ枯らさない」ことではなく、「春にまた元気に成長してもらう」ことですよね。葉の美しさを保ち、株にダメージを与えずに健康に冬越しさせるための「安全ライン」は、最低でも10℃以上をキープすることだと、私は強く感じています。

冬の「窓際」は屋外と同じ

「うちは室内だから大丈夫」と安心していると、思わぬ落とし穴になるのが「窓際」です。日中は日差しが入って暖かい窓際も、夜間、特に明け方は、外気とほぼ変わらない温度まで冷え込みます。

暖房を切った後の室内で、窓ガラスに触れてみてください。びっくりするくらい冷たいはずです。その冷気が、カーテン一枚隔てただけの植物を直撃します。

冬の夜間ルーティン

日中は、貴重な日光を浴びせるために窓際でOKです。しかし、夜間は、冷気が伝わりにくい部屋の中央や、壁際に移動させてあげることを強く推奨します。

この「夜間の引っ越し」という一手間が、ナビーを低温障害から守り、春の元気なスタートダッシュにつながります。重たい鉢だと大変ですが、キャスター付きの台(鉢皿)に乗せておくと、この移動がすごく楽になりますよ。

暖房の部屋での注意点

「じゃあ、一日中暖房の効いたリビングなら安心だね」と思うかもしれませんが、ここにも注意点があります。それは「極端な乾燥」です。

エアコン暖房の効いた部屋は、人間が思う以上に空気がカラカラに乾いています。この乾燥が、次のセクションで話す「葉水」の重要性につながってくるわけです。冬越しは「温度」と「湿度(乾燥)」の両方に気を配る必要がありますね。

肥料の時期と冬の注意点

肥料は、植物にとっての「ご飯」や「サプリメント」のようなものです。与えるべき時に、適切な量を与える必要があります。

基本は、植物が「お腹が空いている」時、つまり活発に成長する「春(5月頃)から秋(10月頃)」の生育期にのみ与えます。新芽が次々と出てくるような時期ですね。

肥料の種類と選び方

肥料には大きく分けて2種類あります。これはライフスタイルや管理のしやすさで選ぶと良いかなと思います。

  • 緩効性肥料(置き肥): 土の上にコロンと置く固形タイプ(「プロミック」などが有名ですね)。水やりのたびに少しずつ溶け出して、効果が長く(約2ヶ月)持続します。
    メリット: 肥料やりを忘れがちな私のようなタイプには最適です(笑)。一度置けばしばらく安心。
    デメリット: 効果がゆっくりなので、即効性はありません。

  • 液体肥料(液肥): 水で薄めて、水やりの代わりに与えるタイプ(「ハイポネックス」など)。
    メリット: 与えてすぐに根から吸収されるため、「即効性」があります。成長期にグンと元気にさせたい時に有効です。
    デメリット: 効果が持続しないので、生育期中は2週間に1回程度、定期的に与える必要があります。手間はかかりますね。

私は、基本は春と秋に1回ずつ「緩効性肥料」を置き、夏場の特に元気な時期に「液体肥料」を数回プラスする、という感じで使い分けています。

「活力剤」は「肥料」ではありません

よく園芸店でアンプル型(土に挿すタイプ)の「活力剤」が売っていますよね。これは、肥料(窒素・リン酸・カリ)とは異なり、植物の代謝を助けるビタミンや微量要素が主成分です。人間でいう「栄養ドリンク」のようなもの。

弱っている時に「肥料」を与えると逆効果(胃もたれする)ですが、「活力剤」なら負担が少ない、というイメージです。植え替え後や、夏バテ気味の時などに使うのは良いと思います。

冬の肥料は「百害あって一利なし」

これは水やりと同じくらい重要です。冬の休眠期(目安として11月〜翌4月)には、絶対に肥料を与えないでください。

休んでいて「ご飯いらないよ」と言っている植物に、無理やりご飯(肥料)をあげるようなものです。根はそれを吸収できません。吸収されなかった肥料分は土の中に溜まり、土壌の養分濃度が異常に高くなります。すると、浸透圧の関係で、根から水分が逆に吸い出されてしまい、根が枯れる「肥料焼け」という最悪の事態を引き起こします。

冬は、水やりも肥料も「我慢」が大切。これは鉄則です。

葉水で害虫予防と乾燥対策

「水やり」とは別に、霧吹きで葉に水をかける「葉水(はみず)」。これは、面倒くさがらずに、ぜひ毎日の習慣にしてほしいメンテナンスです。

これには、大きく分けて2つの重要な目的があります。

1. 害虫予防(最重要)

これが最大の目的かもしれません。ドラセナ・ナビー(というかドラセナ全般)に発生しやすい厄介な害虫、「ハダニ」や「カイガラムシ」は、高温で乾燥した環境が大好きです。

逆に言えば、湿った環境がすごく苦手。日常的に葉水をして、葉の表面や付け根を湿らせておくことで、そもそも害虫が「住みにくい」「卵を産みたくない」環境を作ってあげるわけです。これは、薬剤を使うよりはるかに安全で、最も効果的な「予防」だと私は思っています。

2. 乾燥対策とホコリ除去

もう一つの目的が、単純な「乾燥対策」です。特にエアコンを使う夏や冬は、室内がカラカラに乾いています。葉水は、植物の周囲の湿度を一時的に高め、葉からの水分の蒸散を和らげてあげる効果があります。

また、葉の表面に積もったホコリは、光合成を妨げる原因になります。葉水は、このホコリを洗い流し、葉本来のツヤを保ち、光合成の効率をアップさせる効果も期待できます。

葉水の正しいやり方

私は、霧吹きの設定を「細かいミスト」にして、葉の「表」だけでなく、害虫が隠れやすい「裏」や「幹」にもまんべんなく、全体がしっとりと濡れるくらい吹きかけています。

時間帯: 基本はいつでもOKですが、私のおすすめは朝です。夜間に葉が濡れたままだと、病気の原因になる可能性もゼロではないので。

注意点: 真夏の日中、直射日光が当たる場所での葉水は避けてください。葉の上の水滴がレンズのようになり、光を集めて葉焼け(レンズ効果)を起こすことがあります。

私は毎朝、コーヒーを淹れる前(笑)に、シュッシュッと葉水するのが日課になっています。葉がイキイキするのを見ると、自分も元気が出る気がしますよ。

ドラセナ・ナビーの育て方、応用メンテナンス

日本人女性がドラセナの枝を手に取り、全体の形を俯瞰しながら剪定箇所を見極めるように角度を変えて観察している。葉の位置や茎の高さを慎重に確認する所作。

観葉スタイル・イメージ

基本的な育て方に慣れてきて、ナビーとの暮らしが軌道に乗ってきたら、次は一歩進んだ「応用メンテナンス」です。

ドラセナ・ナビーは、インプットした情報にもある通り、「徒長しにくい」のが大きなウリです。他のコンシンネ系に比べて、室内でも葉が締まって育ちやすい設計になっているんですね。でも、やはり日照不足の環境が続いたり、年数が経って背が高くなりすぎたりすると、形が乱れてくることもあります。

でも、大丈夫。ナビーのもう一つの素晴らしい特徴は、「芽吹きが良い」こと。つまり、剪定や植え替えといった「外科手術」にもしっかり応えてくれる、再生能力の高い品種でもあるんです。

徒長した時の剪定方法

日本人男性がドラセナの伸びすぎた幹を、剪定バサミで節の上を狙ってカットする直前の動作。幹の成長点を指で示しながら確認する姿。室内の明るい背景。

観葉スタイル・イメージ

「徒長(とちょう)」というのは、主に日照不足が原因で、植物が光を求めてヒョロヒョロと間延びしてしまう状態のことです。節と節の間が、通常の成長よりも長く、弱々しく伸びてしまうんですね。

ナビーが徒長して形が乱れてしまったり、あるいは単純に天井に届くほど高くなりすぎたりしたら、思い切って「剪定(せんてい)」しましょう。剪定することで、脇から新しい芽が吹いて、樹形を低く仕立て直すことができます。

ナビーは、他のドラセナ類と比べても剪定したところから新しい芽が吹きやすい、とても「剪定向き」の品種だと、私も育てていて感じています。怖がらなくて大丈夫ですよ。

剪定のベストタイミング

剪定は、植物にとって大きな体力を消耗する「手術」です。なので、必ず体力の消耗が少なく、回復が早い「生育期の5月~7月頃」に行います。梅雨時期がベストという方もいますね。湿度があって、発根や新芽の展開に適しているからだそうです。

逆に、暑すぎる真夏(8月)や、成長が止まる真冬(11月〜3月)の剪定は、株に致命的なダメージを与える可能性があるので、絶対に避けてください。

切る位置の見極め方

どこで切るか、悩みますよね。基本は「新芽を出させたい位置」で切ります。

  • 健康な幹を切る場合: 幹をよーく見ると、葉が落ちた跡が「成長点」(小さく黒っぽいコブのような、あるいはシワが寄ったような箇所)として残っています。剪定すると、この成長点の少し上あたりから新しい芽が複数出てくることが多いです。なので、成長点(節)の「少し上」(1〜2cm程度)でカットするのが一般的です。
  • 枯れた幹を切り戻す場合: 上部が枯れてしまった場合は、まず枯れた部分を上から少しずつ切り進めてみてください。切り口が「茶色くカサカサ」なら、そこはもう死んでいます。さらに切り進めて、切り口が「白っぽい、または薄緑色」の、みずみずしい「生きている部分」が見えるところまで切り戻します。そこまで戻れば、脇から新芽が出る可能性があります。

※切るハサミは、雑菌が入らないよう、必ず清潔な、よく切れる園芸用のハサミ(アルコールで消毒したり、火で炙ったりすると万全)を使ってくださいね。

剪定後のケアが成功の鍵

切って終わり、ではありません。術後のアフターケアが成功の鍵を握ります。

  • 切り口の保護: ナビーのような細い幹なら必須ではありませんが、太い幹を切った場合は、切り口から水分が蒸発したり、雑菌が入ったりするのを防ぐため、「癒合剤(ゆごうざい)」(トップジンMペーストなど)を塗っておくと、枯れ込みを防げて安心です。
  • 置き場所: 剪定後は体力を消耗しています。直射日光の当たらない「明るい日陰」で、風通しの良い静かな場所で休ませます。
  • 水やり(超重要): これが一番の注意点かもしれません。葉の数が減った分、植物全体の蒸散量(葉から水分を出す量)も激減します。つまり、土が全然乾かなくなります。 剪定前と同じ感覚で水やりをすると、一発で根腐れします。新芽が吹いて、葉が展開し始めるまでは、土の乾き具合をしっかり確認し、水やりは「かなり乾燥気味」に管理してください。

ドラセナ全般の剪定や、新芽をうまく出すコツについては、こちらの記事でもう少し詳しく解説していますので、よろしければそちらも参考にしてみてください。 → ドラセナの新芽の出し方と剪定、増やし方のコツをマスターしよう

根詰まりサインと植え替えの時期

日本人女性が鉢底から突き出した根を確認するためにドラセナの鉢を少し持ち上げ、底の状態を覗き込んでいる。片手で鉢を支え、もう片手で根を指し示す明確な動作。植え替え判断の場面。

観葉スタイル・イメージ

植物を何年も同じ鉢で育てていると、鉢の中が根でパンパンになる「根詰まり(ねづまり)」という状態になります。根が回るスペースがなくなり、新しい根を伸ばせなくなるんですね。

こうなると、水や養分をうまく吸えなくなり、以下のようなサインが出始めます。

植え替えが必要な「根詰まりサイン」

  • 鉢底の穴から根が飛び出している(これが一番分かりやすいサイン)
  • 水を与えても土にしみこんでいかない(水が表面を流れるだけ)
  • 鉢の表面の土が盛り上がってきた(根に押し上げられている)
  • 2~3年以上、植え替えていない
  • 水やりも肥料も適切なのに、下葉が黄色くなって落ちる、新芽の出が悪い

これらのサインが一つでも出たら、植え替えのベストタイミングです。剪定と同じく、植物の体力がある生育期の5月~7月に、一回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。

「一回り大きな鉢」というのは、今の鉢の直径より3cm(1号)大きいサイズが目安です。大きすぎる鉢に植え替えると、土の量が増えすぎて「過湿」になりやすく、根腐れの原因になるので注意してくださいね。

植え替えの手順(簡単ステップ)

簡単な流れ

  1. 準備: 新しい鉢(一回り大きなもの)、鉢底ネット、鉢底石、新しい「観葉植物用の培養土」を準備します。
  2. 株を抜く: 鉢のフチを軽く叩いたり、鉢と土の間に棒を差し込んだりして、株を優しく引き抜きます。抜けにくい場合は、無理に引っ張らないでください。
  3. 根をほぐす: 鉢から抜いた根鉢(土と根が固まったもの)を、手や割り箸などで優しくほぐします。カチカチに固まっている場合は、全体の1/3ほどを目安に、古い土を落とします。
  4. 古い根の整理: 黒ずんだ根や、ブヨブヨに腐った根があれば、清潔なハサミで切り落とします。
  5. 植え付け: 新しい鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷き、培養土を少し入れます。ナビーを中央に置き、高さを調整しながら、隙間に新しい培養土を詰めていきます。割り箸などで土を突きながら、根の間に土がしっかり入るようにします。
  6. 水やり: 植え付けたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与え、土と根を密着させます。

 

植え替え直後も、ナビーにとっては「手術」の後です。1〜2週間は直射日光の当たらない「明るい日陰」で養生させ、土が乾くまで水やりは控えます。新しい根が動き出すまで、静かに見守ってあげましょう。

観葉植物の植え替えは、タイミングが本当に重要です。こちらの記事で、植え替えのサインや時期について詳しくまとめているので、不安な方はぜひチェックしてみてください。 → ドラセナの植え替え時期はいつ?必要なサインと方法から対処法も

挿し木での簡単な増やし方

剪定で出た枝(茎)、そのままゴミ箱に捨てるのはちょっと待ってください!その枝を使って、ドラセナ・ナビーを「挿し木(さしき)」で増やすことができます。

ナビーは比較的、挿し木での成功率も高い品種だと思います。私も剪定した枝で試してみましたが、元気に発根してくれました。主な方法は2つあります。

1. 水挿し(一番簡単)

これが一番手軽で、発根する様子が目に見えるので楽しいかもしれません。

  1. 剪定した茎を、10〜15cmほどの長さにカットします。
  2. 葉からの蒸散を防ぐため、先端の葉を数枚残して、下の葉はすべて取り除きます。
  3. コップや瓶に水を入れ、茎の切り口を水につけておきます。
  4. 水が腐らないように、できれば毎日、最低でも2〜3日に1回は水を替えます。

早ければ数週間、遅くとも1〜2ヶ月もすれば、切り口や幹の途中から白い根が出てきます。ある程度(5cm以上)根が伸びたら、土に植え替えてあげましょう。

2. 土挿し(発根後の成長がスムーズ)

最初から土に挿す方法です。発根後の植え替えの手間がないのがメリットですね。

  1. 水挿しと同様に、茎を10〜15cmにカットし、下の葉を取り除きます。
  2. 清潔な土(挿し木用の土、赤玉土、バーミキュライトなど)を鉢やポットに入れます。
  3. 切り口に「発根促進剤」(ルートンなど)をまぶしておくと、成功率がグッと上がります。
  4. 土に穴を開け、茎を挿し、周りの土を軽く押さえて固定します。
  5. たっぷりと水を与え、根が出るまでは土が乾かないよう、半日陰の暖かい場所で管理します。

どちらの方法も、剪定と同じく生育期の5月~7月に行うのが大前提です。剪定で出た「おまけ」で、もう一鉢ナビーが増えると思うと、剪定作業も楽しくなりますよね。

葉が黄色い・枯れる原因と対処法

植物のトラブルで一番焦るのが、「葉が黄色い」「葉が枯れる」といった症状ですよね。毎日見ている分、少しの変化にも敏感になると思います。

ただ、この「葉が黄色くなる」という症状は、厄介なことに原因が一つではありません。「水のやりすぎ(根腐れ)」という正反対の原因でも、同じ症状が出ることがあるんです。

だからこそ、症状だけで判断せず、必ず「土の状態」や「置き場所」、「時期」をセットで確認し、総合的に原因を特定する必要があります。

生理的な落葉(新陳代謝)との見分け方

まず、大前提として、植物も生き物なので新陳代謝をします。一番下の古い葉から順番に黄色くなり、自然にポロっと落ちるのは、多くの場合、病気ではない「生理的な落葉」です。

新しい芽が元気に上から出てきている限り、下葉がたまに1〜2枚黄色くなるのは、あまり心配しなくても大丈夫です。「お疲れ様」と声をかけて、取り除いてあげましょう。

注意が必要なのは、「新芽まで黄色くなってきた」「複数の葉が一気に黄色くなった」「葉が垂れたまま元気がない」といった場合です。

以下に、主な症状と原因の早見表を、もう少し詳しくまとめてみます。

症状土の状態考えられる原因対処法
葉が黄色く、ぐったり垂れる。新芽も元気がない。常にジメジメ湿っている。カビ臭い。根腐れ(水のやりすぎ)【緊急】すぐに植え替え。腐った根を除去。
葉先が茶色くカサカサ。葉が全体的に垂れる。カラカラに乾いている。鉢が軽い。水不足すぐにたっぷり水やり。鉢ごと水に沈めるのも手。
下葉から黄色くなり、新芽の成長が止まった。鉢底から根が出ている。水が染み込まない。根詰まり生育期(5〜7月)に植え替え。
葉が部分的に茶色く、焦げたように変色。(場所)直射日光が当たる。葉焼けすぐに置き場所を移動。葉焼けした葉は戻らない。
葉の色が薄く(黄緑色)、ヒョロヒョロと間延び。(場所)暗すぎる。日当たり不足より明るい場所へ移動。徒長した部分は剪定。
急に多くの葉が黄色くなり、落葉。(時期)冬・窓際。寒さ(低温障害)すぐに暖かい場所へ移動。夜間の窓際を避ける。
葉先から黄色・茶色に変色。(時期)肥料を与えた直後(特に冬)。肥料の与えすぎ(肥料焼け)すぐに大量の水で肥料を洗い流すか、土を入れ替える。

【緊急】根腐れ(Negusare)の対処法

この中で最も緊急性が高く、放置すれば枯死に至るのが「根腐れ」です。もし「土がずっと湿っていて、葉が黄色く垂れている」状態なら、迷わず緊急手術を行います。

  1. 根の確認: すぐに鉢から株を抜きます。土が湿っていると抜きにくいですが、優しくほぐしながら土をすべて落とします。
  2. 腐敗部の除去: 根を水で洗い、状態を確認します。健康な根は白くてハリがありますが、腐った根は黒く変色し、ブヨブヨしていて、引っ張ると簡単にちぎれます。この腐った根を、清潔なハサミで「すべて」切り落とします。少しでも残っていると、そこからまた腐敗が広がるため、思い切って健康な白い部分が見えるまでカットします。
  3. 植え替え: 腐った根をすべて除去したら、新しい、清潔な観葉植物用の土を使って植え替えます。(元の鉢を再利用する場合は、必ず熱湯や洗剤で殺菌してください)
  4. 術後管理(最重要): 植え替え直後は、絶対に水を与えません。切った根の傷口が乾き、バリアを張るまで、数日〜1週間ほど「明るい日陰」で養生させます。新芽が動き出すなど、回復の兆しが見えたら、徐々に(最初は霧吹き程度から)水やりを開始します。

これは本当に最終手段ですが、これで助かる命もあります。

とはいえ、こうした判断は難しい場合も多いですよね。あくまでこれらは一般的な対処法の一例です。対処に不安がある場合は、購入した園芸店の専門スタッフさんや、経験豊富な方にご相談いただくのが一番確実かと思います。

ハダニとカイガラムシの駆除

日々の葉水で「予防」していても、風に乗ってきたり、他の植物から移ってきたり…害虫の侵入を100%防ぐのは難しいものです。大切なのは「早期発見・早期駆除」です。

1. ハダニ(Hadani)

  • 症状: 葉の裏側に発生し、養分を吸います。被害が進行すると、葉の色が「かすれたように白っぽく」なります(葉緑素が抜けるため)。非常に小さく(0.5mm程度)、肉眼では点にしか見えません。大量に発生すると、葉にクモの巣のような細い糸を張ります。
  • 特徴: 高温乾燥が大好き。水が苦手。世代交代が非常に早く、薬剤耐性が付きやすい。
  • 予防: 日常的な葉水(葉裏を重点的に)が最も効果的です。
駆除方法
  • 初期段階: まだ数が少ないうちは、シャワーやホースの強い水流で葉裏のハダニを物理的に洗い流します。これが一番安全で早いです。
  • 薬剤: 発生が多く、水洗いでは追いつかない場合は、薬剤に頼ります。「ダニ太郎」「コロマイト」など、ハダニに効く「殺ダニ剤」を散布します。ハダニは「クモ」の仲間なので、一般的な「殺虫剤」は効きません。必ず「殺ダニ剤」と明記されたものを選んでください。
  • 薬剤の注意点: ハダニは薬剤耐性を獲得しやすいため、1種類の薬剤を使い続けると効かなくなることがあります。もし再発した場合は、前回とは系統の違う(作用が異なる)薬剤をローテーションで使用することが推奨されます。

ハダニは本当に厄介ですが、早期発見すれば水洗いで十分対応できます。

2. カイガラムシ(Kaigaramushi)

  • 症状: 幹や葉の付け根、葉の裏などに、白い綿や茶色の貝殻のようなものが付着します。これも養分を吸うため、植物が弱ります。また、排泄物が「すす病(葉が黒くなる)」の原因にもなります。
  • 特徴: 成虫になると、硬い殻(ロウ物質)で体を覆うため、薬剤が非常に効きにくいです。
  • 予防: これも日常的な葉水。また、風通しを良くすることも予防になります。
駆除方法
  • 成虫(物理的に): 薬剤が効かないので、歯ブラシや割り箸、濡らした布などで、物理的に「こすり落とす」のが一番確実で早いです。見つけ次第、根気よく取り除きましょう。
  • 幼虫(薬剤で): 幼虫(5月~7月頃に発生する小さいヤツ)は、まだ殻を被っておらず薬剤に弱いです。この時期に「オルチオン乳剤」「オルトラン水和剤」「カイガラムシエアゾール」などのカイガラムシに効く薬剤を散布すると効果的です。

農薬・薬剤の使用に関する注意

害虫の駆除や薬剤の使用については、植物の状態や環境によって最適な方法が異なります。また、薬剤は使用方法を誤ると、植物に薬害が出たり、人体やペットに影響を与えたりする可能性もあります。

使用する薬剤の注意書き(適用作物、希釈倍率、使用回数など)を必ずよく読み、ご自身の責任において適切にご使用ください。不安な点は、専門家やメーカーにご相談くださいね。

(参考:農林水産省『農薬の適正な使用』

ドラセナ・ナビーの育て方、総括

ここまで、ドラセナ・ナビーの育て方について、基本的な管理から応用メンテナンス、トラブルシューティングまで、私なりの経験を交えてかなり詳しくお話ししてきました。すごい長文になってしまいましたね(笑)。

改めて、ドラセナ・ナビーは、人気のドラセナ・コンシンネの「スタイリッシュな樹形」と、ドラセナ・リフレクサ(ソング・オブ・インディアなど)の「豊かな葉の密度」を、まさに「良いとこ取り」したような、本当におしゃれでデザイン性に優れた観葉植物だと思います。

そして何より、私が一番の魅力だと感じているのは、その「育てやすさ」です。

室内管理でも「徒長しにくい」という管理のしやすさ。 そして、万が一形が崩れたり、徒長させてしまったりしても、剪定で再生しやすい「芽吹きの良さ」

この特性が、観葉植物の初心者の方が陥りがちな「失敗」を許容し、カバーしてくれる「懐の深さ」につながっているんだと思います。

ナビー育成 3つの心得(再確認)

最後に、これだけは押さえてほしいというポイントを、もう一度3つに絞ります。

  1. 置き場所: 「直射日光に当てない、明るい場所」に置くこと。(葉焼けと徒長を防ぐため)
  2. 冬越し: 「最低10℃以上」を保ち、夜間の窓際を避けること。(低温障害を防ぐため)
  3. 水やり: 最大の失敗原因「水のやりすぎ(根腐れ)」に注意。特に冬は「超」乾燥気味に管理すること!

この3点をしっかり押さえておけば、ドラセナ・ナビーはきっとあなたのそばで元気に育ってくれるはずです。

スタイリッシュな見た目でありながら、初心者にも優しく寄り添ってくれる「懐の深さ」を併せ持つドラセナ・ナビー。ぜひ、日々の暮らしに緑を添える、理想的なパートナーとして楽しんでみてくださいね。

  • この記事を書いた人
パキラを持つ運営者

まさび

『観葉植物のある暮らしスタイル』管理人のまさびです。失敗から学んだ実体験と深い知識で、観葉植物の育て方(特にパキラ)を優しく解説。あなたのグリーンライフを応援します。

-ドラセナ
-, , , , ,