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大切に育てているドラセナの葉先が枯れると、とても心配になりますよね。ドラセナの枯れた葉の切り方は、一見難しそうに見えますが、状態によって適切な方法が異なります。
例えば、枯れた葉はどこから切りますか?という基本的な疑問から、枯れた枝の処理方法、さらには枯れかけたドラセナを復活させる方法はありますか?といった深刻な不安まで、悩みは様々でしょう。
葉が枯れる原因は一つではなく、葉焼けや根腐れの症状、水やりの頻度、夏の管理や冬越しの方法など、日々の育て方が密接に関係しています。この記事では、枯れた葉の正しい剪定方法から、新芽を元気に吹かせるための原因別ケアまで、初心者の方にも分かりやすく詳しく解説します。
ポイント
- ドラセナの枯れた葉や枝の正しい切り方がわかる
- 葉先が枯れる主な原因と見分け方がわかる
- 根腐れや葉焼けなど原因別の対処法がわかる
- 剪定後に新芽を出し、元気に復活させるコツがわかる
コンテンツ
ドラセナの枯れた葉、その切り方の基本
参考
- 枯れた葉はどこから切りますか?
- 葉先が枯れる場合の剪定方法
- 枯れた枝の正しい処理方法
- 剪定後に新芽を出すためのケア
- 枯れかけたドラセナを復活させる方法はありますか?
枯れた葉はどこから切りますか?

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ドラセナの葉が枯れてしまった場合、その対処法は「葉がどの程度枯れているか」によって変わります。状態を見極めて、適切な処置を施しましょう。
まず、葉全体が完全に黄色や茶色に変色し、水分が抜けて乾燥してしまった葉は、茎(幹)の付け根から切り取ります。これが基本の対処法です。
なぜなら、完全に枯れた葉は光合成もできず、元に戻ることはないからです。そのまま放置すると、見た目が悪いだけでなく、風通しを悪化させ、病気や害虫、特にカイガラムシなどの隠れ家になってしまう可能性があります。
また、植物本体も、すでに機能していない葉に無駄なエネルギーを割こうとしてしまうことがあるため、早めに取り除き、健康な葉や新芽に栄養を集中させることが賢明です。
切る際は、必ず清潔なハサミを用意してください。可能であれば、刃先をアルコールティッシュで拭いたり、ライターの火で軽く炙って消毒(火傷に注意)した園芸用のハサミが理想です。不潔なハサミを使うと、切り口から雑菌が入り、かえってドラセナを弱らせる原因になりかねません。
カットする位置は、幹を傷つけないよう、付け根の生え際から0.5cmから2cmほど茎の部分(葉柄)を残してカットします。
残った葉柄は時間とともに乾燥し、やがて自然にポロリと取れます。無理に付け根ギリギリで切ろうとしたり、手で引きちぎったりすると、幹の生きている部分まで傷つけてしまう恐れがあるので、絶対に避けてください。
豆知識:下葉が枯れるのは自然現象かも?
ドラセナは、成長するにつれて幹の下の方の古い葉を落とし、上へ上へと伸びていく性質があります。もし、枯れているのが下の方の葉だけで、上部の葉は元気で新芽も出ているようなら、それは病気や水やりの失敗ではなく、「新陳代謝(生理現象)」による自然な姿かもしれません。
この場合も、見た目が気になるようであれば、前述の方法で付け根からカットしてしまって問題ありません。健康に成長している証拠とも言えますので、心配しすぎないようにしましょう。
葉先が枯れる場合の剪定方法
葉全体ではなく、葉の先端だけが茶色くカリカリに枯れてしまう現象も、ドラセナでは非常によく見られます。これは主に、空気の乾燥、水切れ(水やりのタイミングが遅れた)、あるいは根詰まり(鉢の中で根がパンパンになり、うまく水を吸えない)などが原因で起こります。
この場合、葉の大部分はまだ緑色で元気に光合成をしています。そのため、生きている緑色の部分まで切り落とす必要はまったくありません。枯れている茶色い部分だけを剪定して、見栄えを整えましょう。
ここでのポイントは、葉の元の形に沿ってカットすることです。ドラセナの葉は細長い形状をしているため、ハサミを真横(一文字)に入れると、切り口が不自然に目立ってしまいます。
葉の形に合わせて、先端が尖るように斜め(V字や山形)にハサミを入れると、剪定した跡が周囲の葉に紛れ、自然な見た目を保つことができます。緑色の部分を少し残すように切るのがコツですが、神経質になる必要はありません。
ご注意:カットした葉先について
一度ハサミを入れた葉先は、残念ながら再生して緑色に戻ることはありません。また、切り口が再び乾燥し、時間が経つとわずかに茶色くなることもあります。これは植物の性質上、仕方のないことです。
あくまで「見栄えを良くするための応急処置」と割り切り、枯れの進行を止めるものではないことを理解しておきましょう。葉先が枯れる根本的な原因(乾燥や水やり)の改善も同時に行うことが大切です。
枯れた枝の正しい処理方法

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葉だけでなく、枝や幹そのものが枯れてしまうこともあります。これは、深刻な根腐れや、長期間の極度な水切れ、あるいは冬の寒さによるダメージ(凍害)などが原因で起こり得ます。
触ってみてスカスカした感触があったり、シワが寄っていたり、色が完全に茶色く変色したりしている場合は、その枝(幹)は残念ながら枯れています。
このような枯れた枝や幹は、生きている部分まで切り戻す必要があります。放置すると、そこから腐敗が進み、まだ生きている健康な部分まで侵食してしまう可能性があるからです。
まず、どこまで枯れているかを確認する必要があります。清潔なハサミやノコギリ(幹が太い場合)を使い、枯れていると思われる部分を上から少しずつカットしていき、切り口の状態を観察してください。
- 枯れた部分:切り口が茶色くカサカサに乾燥しています。水分がまったく感じられません。
- 生きている部分:切り口が白っぽかったり、薄緑色だったりして、みずみずしさがあります。
この生きている部分が確認できる箇所まで、思い切って切り戻します。中途半端に枯れた部分を残すと、そこから再び枯れ込む可能性があるため、健康な組織がしっかり見えるところまで切ることが重要です。
切り口のケアについて
太い幹を切った場合、切り口は植物にとって大きな傷口となります。切り口から水分が過剰に蒸発したり、雑菌が入ったりするのを防ぐために「癒合剤(ゆごうざい)」という、人間の絆創膏や軟膏のような役割を持つ保護剤を塗っておくと、その後の回復が格段にスムーズになります。
癒合剤は園芸店やホームセンターの園芸コーナーで入手可能です。持っていない場合でも、剪定する時期(生育期)が良ければ自然に回復することも多いですが、大切なドラセナを確実に守るためには、使用を推奨します。
剪定後に新芽を出すためのケア

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剪定、特に幹を切り戻す「強剪定」を行った後は、ドラセナも体力を消耗しています。人間の手術後と同じで、その後のケア(アフターケア)が、新しい芽(新芽)を元気に吹かせるために非常に重要です。
まず大前提として、剪定(切り戻し)は、ドラセナの生育期である5月~7月頃に行うのが最も理想的です。気温が安定して高く、植物が最も活発に成長する時期は、回復力も最大になっています。逆に、真夏や真冬の剪定は、株に大きなダメージを与えるため避けてください。
剪定後の管理方法(3つのポイント)
ポイント
- 置き場所:剪定後は、体力が落ちている状態です。強い日差しはストレスになるため、直射日光の当たらない「明るい日陰」で管理します。急激な環境変化は避け、風通しの良い場所で静かに休ませてあげましょう。新芽が出てくるまでは、特に優しく扱う必要があります。
- 水やり:葉の数が減った、あるいは葉が全てなくなった場合、植物全体の蒸散(水分が葉から出ていく)量も激減しています。そのため、剪定前と同じ感覚で水やりをすると、土がなかなか乾かず、過湿状態になり根腐れを起こすという最悪の事態につながりかねません。 土の表面がしっかりと乾いたのを確認してから、さらに数日待つくらい慎重になり、頻度を控えて「乾燥気味」を心がけてください。
- 肥料:剪定直後に「元気になるように」と肥料(特に固形肥料)を与えるのは、絶対にNGです。これは逆効果になります。根が弱っている場合もあり、肥料の成分をうまく吸収できずに「肥料焼け」を起こし、さらなるダメージを与えてしまいます。 剪定した切り口の脇や幹から、新芽が動き出すのを確認してから、まずは活力剤や、ごく薄めた液体肥料を少量から与え始めるのが安全です。植物用の活力剤(メネデールなど)は、肥料成分を含まないため、発根を促す目的で剪定直後から水やりに混ぜて使用しても効果的です。
枯れかけたドラセナを復活させる方法はありますか?

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「もう葉もほとんど落ちて、幹だけになってしまった」「幹もシワシワで元気がない」——そんな状態を見ても、諦めるのはまだ早いかもしれません。
結論から言うと、幹や根の一部でも生きていれば、復活できる可能性は十分にあります。ドラセナは非常に生命力が強い植物で、その強靭さから多くの園芸愛好家に親しまれています。
復活の鍵は、なぜ枯れかけたのか、その「原因」を正しく特定し、それを取り除くことです。そして、ドラセナが持つ「生きようとする力」をサポートしてあげることです。主な復活方法を2つご紹介します。
1.植え替えによる復活(根の治療)
葉が枯れる最大の原因である「根腐れ」や「根詰まり」を起こしている場合、植え替えが最も有効な治療法です。これは植物にとっての「外科手術」に当たります。
まず、勇気を出して鉢から株をそっと引き抜きます。土を優しく落とし、根の状態を直接目で確認してください。
- NGな根:黒く変色している、ドロドロに溶けている、スカスカで中身がない、土と同じ匂いではなく異臭(腐敗臭)がする。
- OKな根:白っぽい、または薄茶色で、ハリと弾力がある。
清潔なハサミで、NGな根はすべて切り落とします。健康なOKな根だけを残し、一回り大きな鉢(ただし、根を大幅にカットした場合は、根の量に合わせてあえて同じサイズや小さな鉢にする)に、水はけの良い新しい観葉植物用の土で植え替えます。この時、土をギュウギュウに詰めすぎないこともポイントです。
2.挿し木・水挿しによる復活(クローン再生)
根元が完全に枯れてしまっていても、幹や枝の上部がまだ生きている(前述の「枯れた枝の処理」で確認した、みずみずしい切り口がある)場合は、その部分を使って「挿し木」で新しい株として再生させることができます。
- 生きている元気な枝を10cm~15cmほどの長さにカットします。
- 上下を間違えないように(これが非常に重要です)、コップや瓶に水を入れて挿しておきます(水挿し)。または、挿し木・種まき用の清潔な土(バーミキュライトや赤玉土など)に挿します(土挿し)。
- 適切な時期(5月~7月が最適)であれば、数週間~数ヶ月で切り口や幹の途中から発根し、新しい株として再スタートできます。
復活のサインを見逃さないで!
植え替えや剪定後、幹の途中や切り口の脇から、小さな緑色のポッチ(突起)のような新芽が見えてきたら、それはドラセナが再び生きようとしている力強いサインです。その芽がゆっくりと葉を開くまで、焦らず、そっと見守り続けてください。
ドラセナの枯れた葉と切り方以外の原因
参考
- 根腐れの症状のチェックポイント
- 葉焼けを防ぐ置き場所とは
- 水やりの頻度と季節ごとの注意点
- 夏の管理で気をつけること
- 冬越しの寒さ対策と管理方法
根腐れの症状のチェックポイント

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ドラセナの葉が枯れる原因として、最も頻繁に見られ、かつ最も深刻なのが「根腐れ」です。これは文字通り、根が腐ってしまう病的な状態を指します。
主な原因は、「水のやりすぎ」、「土の水はけの悪さ」、または「受け皿に溜まった水を放置すること」です。
植物の根は、水だけでなく酸素も必要とします。土が常にジメジメと湿った状態(過湿)にあると、土の粒子間に空気が入る隙間がなくなり、根が酸素不足(窒息)の状態に陥ります。この状態が長く続くと、根の組織は呼吸ができずに壊死し、そこから腐敗菌が繁殖して腐り始めます。
腐った根は、当然ながら水分や養分を吸い上げることができません。そのため、地上部の葉は、まるで水不足の時のように元気をなくし、やがて枯れていってしまいます。
見逃さないで!根腐れの主な症状
以下の症状が複数当てはまる場合は、根腐れを強く疑ってください。
- 葉が垂れ下がる:土は湿っているのに、水切れのように葉が下を向いて張りがない。
- 葉の変色と落葉:葉全体が黄色や茶色に変色し、次々と落ちる。特に下葉から症状が出やすいです。
- 幹の異変:幹の根元に近い部分を触ると、ブヨブヨと柔らかい感触がある。(末期症状)
- 土の異臭:鉢の土から、カビ臭いような、ドブのような異臭(腐敗臭)がする。
- 土が乾かない:水やりをしても、土の表面が何日も乾かない(根が水を吸っていない証拠)。
これらの症状に気づいたら、一刻も早い対処が必要です。前述の通り、すぐに鉢から抜き、腐った根を完全に取り除いて新しい土で植え替える必要があります。手遅れになる前に、日々の観察で早期発見を心がけましょう。
葉焼けを防ぐ置き場所とは
ドラセナは耐陰性(日陰に耐える力)があるため、室内の日当たりが悪い場所でも比較的育てやすい植物として人気があります。しかし、本来はアフリカなどの熱帯地域が原産で、日光を好む植物です。
ただし、ここで注意が必要なのが、「好む日光の種類」です。彼らが好むのは、木漏れ日のような柔らかい光であり、日本の特に真夏の直射日光は強すぎます。
強い日差しに長時間当たり続けると、葉の組織がダメージを受け「葉焼け」を起こします。葉焼けした部分は、葉の色が白っぽくかすれたようになり、やがて茶色くパリパリに枯れてしまいます。一度葉焼けした部分は、元には戻りません。
これを防ぐための最適な置き場所は、「レースのカーテン越し」の柔らかい光が当たる明るい室内です。窓から入る強すぎる日差しを、レースのカーテンが適度に和らげてくれるため、ドラセナにとっては理想的な環境となります。風通しが良いリビングの窓辺などが最適です。
逆に、日光が全く入らない暗すぎる場所に長期間置くと、今度は「日照不足」になります。光合成が十分にできず、株が体力を消耗し、葉色が悪くなったり、茎が間延び(徒長)したりして、ひ弱な姿になってしまいます。これもまた、枯れる原因の一つです。
エアコンの風は天敵です!
置き場所を考える際、もう一つ注意したいのがエアコンの風です。冷暖房の風が直接当たる場所は、極度の乾燥を引き起こします。これは葉先が枯れる直接的な原因になるほか、後述する害虫「ハダニ」の発生を爆発的に増やす原因にもなります。エアコンの風が当たらない場所に置くようにしてください。
水やりの頻度と季節ごとの注意点
「根腐れ」を恐れるあまり水を控えすぎると、今度は「水切れ」で葉先が枯れてきます。ドラセナの育成において、水やりは最も重要かつ難しい管理作業かもしれません。最大のポイントは、「メリハリ」です。
基本的な水やりのタイミングは、「土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり」です。これが鉄則です。
- 「土の表面が乾いたら」:指で土を触ってみて、湿り気を感じず、サラサラとした状態を指します。表面だけでなく、土の中(指の第一関節くらいまで)も乾いているか確認するのがベストです。
- 「鉢底から流れ出るまでたっぷり」:少量の水を毎日与えるのはNGです。与える時は、鉢の中の古い空気を押し出し、新しい新鮮な水と酸素を根全体に行き渡らせるイメージで、鉢底の穴から水が勢いよく流れ出るまでたっぷりと与えます。
- 「受け皿の水は捨てる」:そして、受け皿に溜まった水は必ず捨ててください。これを放置すると、鉢が常に水を吸い上げることになり、根腐れの原因となります。
ただし、この「土が乾く頻度」は、季節によって大きく変える必要があります。
| 季節 | 水やりの頻度(目安) | 注意点 |
|---|---|---|
| 春・秋(生育期) | 土の表面が乾いたらたっぷり | 気候が良く、ドラセナが活発に成長する時期です。土の乾き具合をよく観察し、乾いたらたっぷりと与えます。 |
| 夏(生育期) | 土の表面が乾いたらたっぷり | 気温が高く、土の乾きが最も早くなる時期です。水切れに注意が必要ですが、日中の水やりは避けます(鉢内が蒸れるため)。朝方や夕方の涼しい時間帯に与えるのがベストです。 |
| 冬(休眠期) | 頻度を大幅に減らす | 成長がほぼ止まります。土が乾いてからさらに2〜3日、あるいは1週間待つくらいで十分です。乾燥気味に管理し、根腐れを徹底的に防ぎます。 |
また、水やりとは別に、年間を通して霧吹きで葉に水をかける「葉水(はみず)」は、ぜひ毎日行ってください。空気中の湿度を保ち、葉の乾燥を防ぐだけでなく、葉の表面についたホコリを洗い流し、ハダニなどの害虫予防に非常に効果的です。ハダニは高温で乾燥した環境を好むため、葉水で湿度を保つことは有効な予防策となります。(参照:KINCHO園芸「病害虫ナビ:ハダニ類」)
夏の管理で気をつけること
熱帯原産のドラセナですが、気温が連日30℃を超える日本の猛暑は、特に鉢植えにとっては厳しい環境です。夏の管理で特に注意すべき点は「置き場所(葉焼け)」と「水やり(蒸れ)」です。
- 置き場所(葉焼け・高温対策):前述の通り、直射日光は絶対に避けてください。屋外で管理している場合も、必ず「明るい日陰」や、50%程度の「遮光ネットの下」などに移動させます。室内の窓際も、レースカーテン越しであっても日差しが強すぎる場合は、少し窓から離すなどの調整が必要です。また、コンクリートの床に直置きすると、照り返しで鉢の温度が異常に高くなります。台の上に置くなどして、熱から遠ざける工夫も必要です。
- 水やり(根腐れ・蒸れ対策):夏は土がすぐに乾きますが、気温が最も高い日中(午前10時~午後4時頃)に水やりをするのは厳禁です。鉢の中で水がお湯のようになり、根が茹だってしまい、致命的なダメージを受けます(これを「蒸れ」と言います)。 水やりは、気温が下がる夕方以降、または早朝の涼しい時間帯に行うようにしてください。もし日中に土がカラカラになってしまっても、夕方まで待つか、涼しい日陰に移動させてから水を与えるようにしましょう。
また、夏は風通しが悪いと病害虫が発生しやすくなります。室内であればサーキュレーターを回して空気を動かすなど、できるだけ涼しく、空気が停滞しない環境を作ることが夏を乗り切るコツです。
冬越しの寒さ対策と管理方法

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ドラセナが枯れる原因として、根腐れと並んで圧倒的に多いのが「冬の寒さ」によるダメージです。
ドラセナは熱帯植物であり、寒さに非常に弱いです。品種にもよりますが、安全に冬越しさせるには最低でも10℃以上、どんなに最低ラインでも5℃以上の室温が必要です。特に「幸福の木」として知られるドラセナ・マッサンゲアナなどは寒さに特に弱く、10℃以上をキープすることが強く推奨されます。
気温が5℃以下になると、葉が枯れ落ち、やがて幹が凍害を受けて枯死してしまいます。日本の冬は、屋外での冬越しは(沖縄などを除き)不可能です。気温が15℃を下回るようになってきたら、早めに室内に取り込みましょう。
冬越しの重要ポイント(3つの徹底)
- 置き場所(夜間の窓際を避ける): 暖房の効いたリビングなどが理想ですが、最も注意すべき点が一つあります。それは「夜間の窓際」です。 日中は日当たりが良い窓際も、夜間は外気とほぼ同じ温度まで冷え込みます。この急激な寒暖差が、ドラセナの体力を奪い、弱らせる最大の原因となります。夜は必ず窓から離れた部屋の中央などに鉢を移動させるか、厚手のカーテンを引く、断熱シートを貼るなどの対策を徹底してください。
- 水やり(徹底的に乾燥気味に):冬はドラセナの「休眠期」です。成長がほぼ止まるため、水をほとんど必要としません。水やりの頻度を大幅に減らし、「徹底的に乾燥気味」に管理するのが最大のコツです。土が乾いてから1週間後、あるいはそれ以上待っても良いくらいです。冬の水のやりすぎは、ほぼ確実に根腐れに繋がります。
- 水の温度(冷水禁止):水を与える際は、気温が上がった暖かい日中を選び、冷たい水道水そのままではなく、常温(室温)に戻した水を与えてください。冷水は根に強いショックを与え、弱らせる原因となります。
ペットに関するご注意(重要)
インプットしたデータベース情報に加え、複数の専門機関がドラセナ属の植物の安全性について言及しています。特に、アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)の報告によると、ドラセナ属の植物(幸福の木、コンシンネなどを含む)は、猫や犬が摂取した場合に有毒となる「サポニン」という成分が含まれているとされています。
誤食すると嘔吐(時に血を含む)、食欲不振、下痢、よだれ、うつ状態などを引き起こす危険性があります。ペットや小さなお子様がいるご家庭では、ドラセナを置く場所(絶対に手の届かない高い場所や、ペットが入らない部屋など)に十分注意してください。
ドラセナの枯れた葉と切り方の重要点まとめ
最後にこの記事の要点をリストでまとめます。ドラセナは生命力が強く、ポイントさえ押さえれば長く楽しめるパートナーです。このまとめが、あなたのドラセナのケアで迷ったときに役立つことを願っています。
チェックリスト
- 枯れた葉の切り方は状態によって異なる
- 完全に枯れた葉は病気予防のためにも幹の付け根からカットする
- 葉先だけ枯れている場合は見栄えを考え茶色い部分だけを斜めに切る
- 枯れた枝や幹はためらわずに生きている部分まで切り戻す
- 剪定や植え替えは回復力の高い5月から7月の生育期に行うのがベスト
- 剪定後は直射日光を避け明るい日陰で管理し水やりは控える
- 肥料は新芽が動き出すのを確認してから与える(剪定直後はNG)
- 枯れかけても幹や根の一部が生きていれば復活の可能性がある
- 復活には清潔な土での植え替えや挿し木が有効
- 枯れる最大の原因は「根腐れ(水のやりすぎ)」と「寒さ」
- 根腐れは土が常に湿っていると発生し異臭や葉の垂れ下がりがサイン
- 水やりは「土が乾いたらたっぷり、受け皿の水は捨てる」が鉄則
- 葉焼けを防ぐため真夏の直射日光は絶対に避ける
- 最適な置き場所はレースカーテン越しで風通しの良い明るい室内
- 冬越しは室内の暖かい場所で最低でも5度~10度以上を保つ
- 冬は水やりを大幅に減らし徹底的に乾燥気味に管理する
- エアコンの風と夜間の窓際の冷気はドラセナの天敵
- 葉水は乾燥と害虫予防に効果的なので年間通して毎日行うのが理想