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こんにちは。観葉スタイル、運営者の「まさび」です。
いつものホームセンターでよく見るゴールデンポトスも素敵ですが、ふと「もっと変わったポトスはないのかな?」や「珍しい品種を育ててみたい」と思ったことはありませんか。
実はポトスの世界は驚くほど奥が深く、まるで芸術品のような葉を持つ希少な品種がたくさん存在するんです。
私自身、初めて「希少種」と呼ばれるポトスに出会ったときは、その造形美と個性に衝撃を受け、時間を忘れて見入ってしまったことを今でも鮮明に覚えています。
ポイント
- 普通のポトスとは一味違う、個性あふれる珍しい品種の数々
- マニアの間で高値で取引される希少なポトスの特徴と魅力
- レア品種を枯らさないための、少し特別な管理のコツ
- あなたのお部屋にぴったりの「運命の一株」の選び方
コンテンツ
図鑑で見るポトスの珍しい品種一覧

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ここからは、私が実際に市場や植物イベント、あるいは信頼できる生産者さんのハウスで見かけて衝撃を受けた品種や、いつかは手に入れたいと憧れている希少なポトスたちをご紹介します。
一般的なポトスのイメージを覆すような、ユニークな姿を楽しんでくださいね。
人気のポトスの種類と希少性
まず知っておきたいのは、ポトスという植物には「いつでもどこでも買える普及種」と「めったに出会えない希少品種」という明確な二極化が存在するという事実です。
私たちが普段、園芸店や100円ショップなどで目にするゴールデンポトスやライムポトスといった品種は、非常に強健で環境適応能力が高く、生産者が容易に増殖できるため、安価で大量に流通しています。
これらは「入門用」として素晴らしい植物ですが、ポトスの世界への入り口に過ぎません。
一方で、今回ご紹介するような希少品種と呼ばれる個体群は、まったく異なる事情を持っています。これらが市場になかなか出回らないのには、大きく分けて3つの理由があります。
1. 成長速度と生産効率の問題
希少とされる品種の多くは、一般的なポトスに比べて成長スピードが極端に遅い傾向があります。例えば、葉が巻いていたり縮れていたりする品種は、平らな葉を持つ品種に比べて光を受ける面積が物理的に少なく、光合成の効率が悪くなります。
また、美しい白斑(ふ)が入る品種も、葉緑素が少ないためにエネルギーを作り出す力が弱く、どうしても成長が緩慢になります。
生産者さんの視点に立つと、出荷できるサイズに育つまでに通常の倍以上の時間がかかるため、どうしても大量生産が難しく、出荷数が限られてしまうのです。
2. 形質の固定化と維持の難しさ
「珍しいポトス」の多くは、突然変異(枝変わり)によって生まれた特別な枝を、熟練の育種家さんが長い年月をかけて選抜し、その特徴が安定するように固定化したものです。
しかし、植物は生き物ですから、環境の変化や生育の過程で、稀に元の姿に戻ろうとする「先祖返り」を起こすことがあります。
希少な特徴を維持したまま増殖させるには、高い技術と選球眼が必要となり、これも流通量が少ない要因の一つとなっています。
3. 権利保護(PVP)による流通制限
近年の新しい品種には、作出した育種家さんの権利を守るために、種苗法に基づく品種登録(PVP)が出願されているものが増えています。
これは、許可なく勝手に増やして販売することを禁止するもので、知的財産として保護されています。
正規のライセンス契約を結んだ生産者さんしか栽培・販売ができないため、品質は保証されますが、絶対的な流通量はコントロールされることになります。
このように、「珍しい」といっても、単に数が少ないだけでなく、育種家さんの情熱や長い歳月、そして植物生理学的な制約など、それぞれの品種に深い背景と物語があるのです。
もし、もっと幅広くポトスのバリエーションを知りたい、まずは基本種からおさらいしたいという方は、一般的な品種も含めて比較しているこちらの記事も参考にしてみてください。
ポトスの種類一覧と人気品種を徹底比較解説!初心者が育てるコツも
テルノシリーズのラブソング

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ポトス愛好家の間で絶大な支持を集めているのが、埼玉県にある「テルノワールド」の伊藤氏が手掛ける一連の品種群、通称「テルノシリーズ」です。
その中でも、私が特に異彩を放っていると感じ、個人的にも「いつかは大株に仕立てたい」と願っているのが「テルノラブソング」です。
常識を覆す「巻き葉」の衝撃
この品種を初めて見たときの衝撃は忘れられません。「えっ、このポトス、葉っぱが丸まってるけど水切れ?」と一瞬心配になって二度見してしまうほど、その形状は特異です。
通常のポトスは、新しい葉が出てくるとクルクルと巻かれた状態から平らに展開していきますが、テルノラブソングは葉が展開した後も、ラッパのように内側に巻き込んだままの形状を維持します。
これは一時的な状態ではなく、品種として固定された恒久的な特徴なのです。
さらに興味深いのが、その葉の質感です。ただ巻いているだけでなく、葉の表面には不規則な凹凸があり、植物用語で言うところの「羅紗葉(らしゃば)」に近い特徴を持っています。
羅紗とは毛織物の一種ですが、オモトなどの古典園芸植物では、厚みがありシワの寄った葉をこのように呼び、珍重してきました。
テルノラブソングには、洋風の観葉植物でありながら、どことなく日本の伝統的な「詫び寂び」や「芸」に通じる美学が感じられます。
成長の遅さは「じっくり楽しむ」ための仕様
この品種を育てる上で覚悟しておかなければならないのが、その成長速度です。はっきり言って、「めちゃくちゃ遅い」です。
これは植物生理学的に見れば当然のことかもしれません。葉が筒状に巻いているため、太陽の光を効率よく受け止めることができず、光合成によって得られるエネルギー量が通常のポトスよりも圧倒的に少ないからです。
ここがポイント
「全然大きくならない」と嘆くのではなく、「長く同じ姿を楽しめる」と捉えるのが、テルノラブソングを楽しむ秘訣です。
成長が早いポトスはすぐに伸びすぎて剪定が必要になりますが、この品種はコンパクトな姿を長期間キープできるため、デスク周りや狭いスペースのインテリアとしても非常に優秀なんですよ。
入手困難なレア中のレア品種
このような特殊な性質のため、生産効率は決して高くなく、市場への供給量は常に限定的です。園芸店に入荷しても、詳しいファンがすぐに購入してしまうため、店頭で見かける機会は稀でしょう。
もし運良く出会うことができれば、それはまさに「運命の出会い」。葉の巻き具合や株のバランスなど、一つとして同じ形はないので、じっくりと観察して、自分だけのパートナーを選んでみてください。
幻のポトスグローバルの特徴

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ポトス界において「伝説」や「幻」という言葉がこれほど似合う品種は他にないでしょう。
それが、愛知県の浅岡園芸さんが作出した傑作「ポトス・グローバル」です。私自身、実物を目にした回数は片手で数えるほどしかありません。
絵画のような圧倒的な美しさ
ポトス・グローバルの最大の特徴は、その斑(ふ)の入り方の美しさにあります。一般的な斑入りポトス(マーブルクイーンなど)とは一線を画し、白と緑の境界線が非常にくっきりとしています。
まるで純白のキャンバスに、鮮やかな緑色の絵の具を筆でスッと乗せたような、明瞭なコントラストを持っています。葉の一枚一枚がそれぞれ異なる模様を描き、その芸術的な美しさは、見る人を虜にする魔力を持っています。
また、同じく浅岡園芸さんが作出した「ポトス・エクセレント」という品種とよく比較されます。エクセレントも非常に希少ですが、グローバルの方が葉の縁の切れ込みが少なく、やや丸みを帯びた形状をしていることが多いです。
どちらも甲乙つけがたい美しさですが、グローバルの持つ「凛とした白さ」は、多くのコレクターにとって憧れの的です。
なぜ「幻」と呼ばれるのか?
これほど美しい品種なら、もっとたくさん生産してくれればいいのに、と思うかもしれません。しかし、ここにも植物としての難しい事情があります。
グローバルは、その美しい白斑部分には葉緑素がほとんど含まれていません。つまり、植物として生きていくためのエネルギーを作る力が非常に弱いのです。
そのため、栽培環境が合わないとすぐに茶色く枯れ込んでしまったり、逆に生き残るために緑色の部分を増やそうとして、斑が消えてしまったり(先祖返り)することがあります。
生産者さんにとっても、美しい斑の状態を維持したまま、出荷できるサイズまで育て上げるのは至難の業。その結果、市場への流通が途絶えがちになり、「幻」と呼ばれるようになったのです。
購入時の注意点
現在、メルカリやヤフオクなどのフリマアプリでは、このグローバルが非常に高値で取引されています。
中には、わずか数センチの茎と葉1枚だけの「カット苗」が数千円から一万円近くで売買されることも。しかし、生命力の弱い品種のカット苗からの発根・育成は、上級者でも失敗するリスクが高いです。
もし購入を検討される場合は、リスクを十分に理解した上で、あるいは信頼できる出品者から根がしっかり張ったポット苗を探すことを強くおすすめします。
高級品種ステータスの魅力
名前からしてただならぬ雰囲気を醸し出しているのが「ポトス・ステータス」です。「地位」や「身分」を意味するその名の通り、ポトスの中でも最高級の気品と、王者のような風格を兼ね備えた品種です。
ウェーブする葉とゴージャスな存在感
ステータスを初めて見た人が驚くのは、その葉の形状と大きさです。一般的なポトスよりも一回りも二回りも大きな葉を展開し、その葉は単純な平面ではなく、大きく波打つようにウェーブしています。
この優雅な曲線は、まるで「カラー(Calla Lily)」の花や、貴婦人のドレスの裾を連想させます。
斑の入り方も特徴的で、葉の大部分を占めるような大胆な白斑が入りますが、グローバルなどとは異なり、少しクリーム色がかった柔らかい白さであることが多いです。
茎も非常に太く丈夫で、根の張りも良いため、株全体としての生命力に溢れています。一鉢置くだけで、その空間の空気を一変させるような、圧倒的な主役感を持っています。
インテリアからブーケまで広がる用途
その美しさと丈夫さから、ステータスは単なる鉢植え観葉植物の枠を超えて活躍しています。実は、結婚式のブーケや、高級ホテルのロビーを飾るフラワーアレンジメントの「葉物(グリーン)」資材としても非常に人気が高いのです。
茎がしっかりしていて水揚げも良いため、切り花としても長く楽しめるんですね。
ご自宅で楽しむ場合も、その存在感を生かして、リビングのメインプランツとして飾るのがおすすめです。お部屋に一鉢あるだけで、空間のグレードがグッと上がるような高級感を演出してくれます。
耐陰性も比較的ありますが、やはり美しい斑と独特のウェーブを保つためには、レースカーテン越しの明るい光が欠かせません。
最新のグローバルグリーン
これまで紹介した品種が入手困難な「高嶺の花」だとすれば、これから紹介する「グローバルグリーン」は、私たちにとっての「新しいスタンダード」になり得る、期待の超新星です。
2020年頃から本格的に流通が始まった比較的新しい品種ですが、そのポテンシャルの高さから瞬く間に人気品種の仲間入りを果たしました。
「強さ」と「美しさ」のハイブリッド革命
グローバルグリーンは、先ほど紹介した「幻のポトス・グローバル」と同じく、浅岡園芸さんが作出した品種です。
しかし、そのコンセプトは少し異なります。育種家の浅岡氏が目指したのは、単に美しいだけでなく、「誰でも失敗なく育てられる強さ」を兼ね備えた品種でした。
この品種は、世界で最も普及している「ゴールデンポトス」の持つ圧倒的な強健さと、寒さに強く美しい「ポトス・エンジョイ」の性質を掛け合わせて生まれました。
その結果、「珍しい見た目なのに、枯れにくい」という、園芸ファンにとって夢のような特性を獲得することに成功したのです。これまでの希少品種は「美しいけれど弱い」のが定説でしたが、グローバルグリーンはその常識を覆しました。
迷彩柄のシックな装い
見た目の特徴としては、濃い緑色と鮮やかな黄緑色が混じり合う、いわゆる「迷彩柄(カモフラージュ柄)」のような模様をしています。
白斑が入る品種に比べて派手さはありませんが、その分シックで落ち着いた雰囲気があり、モダンなインテリアや、インダストリアルな男前インテリアなどにも抜群に馴染みます。
知っておきたいこと
グローバルグリーンは、その革新的な特性から、日本国内だけでなく、アメリカやヨーロッパなど世界各国で特許(パテント)が申請・登録されています。
植物が国際的な知的財産として認められている証拠ですね。正規のラベルが付いた株を購入することは、素晴らしい品種を生み出してくれた日本の育種家さんを応援し、次の新しい品種開発を支えることにも繋がるんですよ。
(出典:農林水産省 品種登録データ検索より、登録品種の情報を確認することができます)
ポトスの珍しい品種の値段と育て方

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珍しいポトスを手に入れるなら、その価格相場や、せっかく手に入れた株を枯らさないための専門的な管理方法も気になるところですよね。
ここでは、私自身の栽培経験や、市場のリサーチに基づいたリアルな事情を、包み隠さずお話しします。
希少なポトスの価格と相場
まず覚悟しておかなければならないのは、希少品種の価格は、ホームセンターで数百円で売られているゴールデンポトスとは桁が違う場合があるということです。
価格は、株の大きさ(号数)、仕立て方、品種の希少度、そして購入する場所によって大きく変動します。
以下に、主要な希少品種の現在の市場価格の目安をまとめました。相場は常に変動しますので、あくまで参考としてご覧ください。
| 品種名 | 参考価格帯 | 特徴・備考 |
|---|---|---|
| テルノ・ラブソング | 900円〜4,700円 | 3号ポット苗から5号吊り鉢まで。成長が遅いため、大きな株ほど価格が跳ね上がります。 |
| テルノ・シャングリラ | 680円〜1,780円 | 個性的で人気ですが、生産量も少しずつ増えており、比較的手に入れやすい価格帯のものもあります。 |
| ポトス・ステータス | 1,980円〜3,500円 | 5号吊り鉢が主流。贈答用としても人気があるため、しっかりした株はそれなりの価格になります。 |
| グローバルグリーン | 1,200円〜2,500円 | 流通拡大中で入手しやすくなりましたが、パテント料が含まれるため、通常のポトスよりは高めの設定です。 |
| ポトス・グローバル | 数千円〜数万円 | 店舗ではほぼ見かけません。フリマアプリ等では、カット苗でも高額取引される超希少種です。 |
購入ルートによるリスクの違い
最近はメルカリやヤフオクなどのフリマアプリ(二次流通市場)で希少ポトスを探す方も多いと思います。確かに、市場に出回らないレア品種が見つかることもありますが、注意が必要です。
特に個人が出品している「カット苗(根が出ていない、ただ切っただけの茎)」や「抜き苗(土を落とした状態)」は、輸送中のダメージを受けやすく、到着後に枯れてしまうリスクがあります。
初心者の方は、多少高くても、信頼できる園芸店やネットショップから、プロが管理した「鉢植え(ポット苗)」の状態で購入することを強くおすすめします。
「安物買いの銭失い」にならず、長く楽しむための投資だと考えてみてください。
斑入り品種の光線管理法

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珍しいポトス、特に美しい「斑(ふ)」が入っている品種や、葉が変形している品種を育てる上で、最も重要なのが「光」の管理です。
これらは見た目が美しい反面、植物としての機能にはハンデを背負っていると考えてください。
葉焼けと徒長のジレンマ
斑入り部分(白い部分)には葉緑素がありません。そのため、真夏の直射日光のような強い光を当てると、その部分の細胞が耐えきれずに死滅し、黒や茶色に焦げてしまいます。
これを「葉焼け」と言います。特に、テルノシャングリラのような凹凸のある葉や、ステータスの広い白斑部分は非常にデリケートです。
一方で、「焼けるのが怖いから」といって暗すぎる場所に置くと、今度は光合成不足に陥ります。
植物は生き残るために、光を求めて茎をひょろひょろと伸ばしたり(徒長)、エネルギー効率の悪い白い部分を減らして、緑色の葉を出そうとしたりします。せっかくの美しい模様が消えてしまうのは悲しいですよね。
「レースカーテン越し」の真意
では、どうすればいいのでしょうか。答えは、年間を通して「レースカーテン越しの柔らかい光」を徹底することです。
具体的には、本が読める程度の明るさを確保しつつ、直接太陽の光線が葉に当たらない環境です。
- 春・秋: レースカーテン越しの日当たりの良い窓辺がベストポジションです。
- 夏: 日差しが強すぎるため、窓から少し離すか、遮光率の高いカーテンを使用します。
- 冬: 日差しが弱まるので、少し窓に近づけても大丈夫ですが、窓際は夜間に冷え込むので注意が必要です。
最近では、室内でも太陽光に近い光を当てられる「植物育成LEDライト」も普及しています。これを使えば、葉焼けのリスクを抑えつつ、十分な光量を確保できるので、希少品種の管理には非常に有効なツールになります。
基本的なポトスの育て方については以下の記事でも解説していますが、希少品種はより繊細なバランス感覚が求められることを覚えておいてください。
ポトスの育て方を室内で失敗しないための基礎知識と成功ポイント
憧れの大型タワー仕立て

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おしゃれな園芸店やインテリア雑誌で、背丈ほどもある見事な「ポトスタワー」を見たことはありませんか?あれを、自分の手に入れた希少品種で作れたら…想像するだけでワクワクしますよね。
ポトスは本来、樹木に着生して上に登っていく植物なので、支柱を立てて登らせることで、葉が巨大化し、本来の野生味あふれる姿を見せてくれます。
希少種でのタワー作成は「長期計画」で
ただし、希少品種でタワーを作るには、かなりの根気が必要です。前述の通り、テルノラブソングや斑入りの強い品種は成長が遅いため、タワーとして見栄えがする高さになるまでには、数年単位の時間がかかります。
もし初めてタワー仕立てに挑戦するなら、比較的成長がスムーズで丈夫な「グローバルグリーン」や「ステータス」がおすすめです。
これらは根の力も強いため、支柱(ヘゴ支柱やココヤシ支柱など)に気根(きこん)を張りやすく、ぐんぐん上に登ってくれます。
気根を活着させるコツ
タワー仕立ての成功の鍵は、茎から出る「気根」をいかに支柱に食い込ませるかです。支柱が乾燥していると根が張り付かないため、霧吹きで支柱自体を湿らせてあげると、ポトスは「あ、ここはしがみつける場所だ」と認識して、しっかりと根を張ってくれます。
上に登れば登るほど、葉は大きく立派になり、下の方の葉とは全く違う表情を見せてくれるはずです。具体的なタワーの作り方や支柱の選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ポトスタワーの支柱選びと育て方の完全ガイド!巻き方のポイントは?
成長速度と管理のポイント
「奮発して珍しいポトスを買ったのに、半年経っても全然大きくならない…」と不安になることがあるかもしれません。でも、安心してください。多くの場合、それはあなたの育て方が悪いのではなく、その品種本来の特性なのです。
「待つこと」も園芸の楽しみ
特にテルノラブソングのように葉が巻いているタイプや、葉全体が真っ白に近いような斑入り個体は、バイオマス(植物の体積)を増やすためのエネルギー生産能力が低いため、成長はどうしてもゆっくりになります。
「動かないなぁ」と焦って、肥料や水を過剰に与えてしまうのが一番の失敗パターンです。
植物が成長していない(動いていない)時期に、たくさんの水や肥料を与えても、植物はそれを処理しきれません。
結果として、土の中が常に湿った状態になり、根が呼吸できずに腐ってしまう「根腐れ」を引き起こしたり、肥料焼けを起こして枯れてしまったりします。
水やりの新常識:希少種は「辛め」に
希少品種を枯らさないための水やりのコツは、通常のポトスよりも「辛め(乾燥気味)」に管理することです。
- 土の表面が完全に乾いたことを確認する。
- そこからさらに2〜3日(冬場なら1週間以上)待つ。
- 鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与える。
- 受け皿に溜まった水は必ず捨てる。
注意点
特に気温が下がる冬場(10℃以下)は、植物の活動がほぼ停止します。この時期の水やりは「月に1〜2回」程度でも十分な場合があります。葉が少しクタッと萎れてからあげるくらいの方が、樹液の濃度が高まり、耐寒性もアップするので安全です。
自分に合うポトスの珍しい品種
最後に、ここまで読んでくださったあなたが、どの品種を迎え入れるべきか、タイプ別に提案させていただきます。ポトスの希少品種は、それぞれ異なる魅力と難易度を持っています。ご自身のライフスタイルや経験に合わせて選んでみてください。
1. 個性的なフォルムを愛でたい「観察派」のあなたへ
おすすめは「テルノラブソング」や「テルノシャングリラ」です。一見すると植物らしくない不思議な形状は、毎日眺めていても飽きることがありません。
「今日はどんな風に葉が巻いているかな?」と、日々の小さな変化を発見する喜びがあります。成長が遅いので、あまり場所を取らず、デスクの相棒としても最適です。
2. インテリアのグレードを上げたい「空間演出派」のあなたへ
おすすめは「ポトス・ステータス」や「グローバルグリーン」です。ステータスのゴージャスな雰囲気や、グローバルグリーンのシックな迷彩柄は、お部屋のインテリア性を格段に高めてくれます。
ある程度の耐陰性もあるので、リビングのシェルフや、ハンギング(吊り鉢)にして飾るのも素敵ですね。
3. 育成スキルを試したい「チャレンジャー」のあなたへ
おすすめは、やはり幻の「ポトス・グローバル」や「エクセレント」です。入手すること自体が困難ですが、もし手に入れたなら、その繊細な美しさを維持することに全力を注いでみてください。
適切な光と水の管理を行い、美しい新芽が出てきたときの達成感は、他の品種では味わえない格別の体験となるはずです。
珍しいポトスとの出会いは、まさに一期一会。「これだ!」と直感的に惹かれる品種があれば、それはあなたにとっての「運命の一株」かもしれません。ぜひお迎えして、その成長と物語をじっくりと楽しんでみてくださいね。