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こんにちは。観葉スタイル、運営者の「まさび」です。
家の中でも特に気が溜まりやすいと言われるトイレですが、そこに観葉植物を置いて運気を上げたいと考える方は多いのではないでしょうか。特にサンスベリアは、その鋭い葉が邪気を払うとされ、風水的にも非常に人気がありますね。
ただ、いざ置いてみようと思うと「どの方角に置けばいいの?」「日当たりが悪くて枯れるのが心配」「造花でも効果はあるのかな」といった疑問や不安も出てくるものです。私自身も最初は手探りでしたが、植物と向き合う中でわかってきたポイントがたくさんあります。
今回は、そんなサンスベリアをトイレに置く際の風水的なメリットや、枯らさずに元気に育てるためのコツについて、私の経験を交えながらお話ししていきたいと思います。
ポイント
- サンスベリアがトイレの邪気払いに最適な理由と効果
- 方位別に適した鉢の色や運気アップのポイント
- 日当たりの悪いトイレでも枯らさずに育てる管理術
- 風水効果を高めるための置き場所やNGアイテムの注意点
コンテンツ
サンスベリアが風水でトイレに最強な理由

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トイレという空間は、風水的に見るとどうしても「陰の気(マイナスのエネルギー)」や湿気がこもりやすい場所ですよね。水を使う場所なので「水毒」という悪い気が発生しやすく、ここが汚れていたり気が滞っていたりすると、健康運や金運にダイレクトに影響すると言われています。
そんなちょっとネガティブになりがちな空間に対して、サンスベリアがなぜ「最強の風水アイテム」や「開運の切り札」と言われているのか、その理由を植物学的な特性と風水理論の両面から、じっくりと深掘りしていきたいと思います。
空気清浄と邪気払いの効果
まず、サンスベリアの最大の魅力であり、風水アイテムとして最強たる所以は、その独特なフォルムにあります。皆さんもご存知の通り、サンスベリアの葉は肉厚で、剣のように鋭く上に向かってスッと伸びていますよね。この形状が、風水においては非常に重要な意味を持っています。
鋭い葉が放つ「殺気」をプラスに変える
風水では、鋭く尖ったものからは「殺気(さっき)」が出ると言われています。普通に考えれば、家の中に鋭いものを置くのは良くないことのように思えますよね。例えば、尖った角が自分に向いているとイライラしたり落ち着かなかったりします。これを「形殺(けいさつ)」と呼んだりします。
しかし、トイレという場所においては話が別なんです。トイレは、排泄という行為を行う場所であり、どうしても「不浄の気」や「厄」が溜まりやすい空間。ここに、あえて鋭い「剣」のようなサンスベリアを置くことで、その鋭さが「邪気を払い、悪い気を断ち切る魔除けの刀」として機能するんです。
マイナスのエネルギーが充満しやすい場所だからこそ、それをスパッと切り裂いて浄化する力が必要なんですね。丸い葉を持つ植物(例えばポトスやモンステラなど)は「調和」や「リラックス」をもたらしますが、トイレのような強力な陰の気がある場所には、調和するよりも「打破する」力を持つサンスベリアの方が適任だと言えるでしょう。
夜間に酸素を出す「CAM型光合成」の凄さ
そして、私がサンスベリアを推すもう一つの大きな理由が、その科学的に証明された空気清浄能力です。風水での「気の浄化」は、目に見えないエネルギーの話ですが、サンスベリアは物理的にも空気をきれいにしてくれるんです。
一般的な植物は、日中に気孔を開いて二酸化炭素を吸い、酸素を出しますよね。でも、サンスベリアは乾燥地帯が原産の植物。
昼間の暑い盛りに気孔を開くと水分が蒸発してしまうため、涼しくなる夜間に気孔を開いて二酸化炭素を取り込み、酸素を放出するという特殊な代謝システムを持っています。これを「CAM型光合成(ベンケイソウ型有機酸代謝)」と呼びます。
トイレは日中だけでなく、夜間も閉め切られることが多く、空気が淀みやすいですよね。そんな夜の時間帯に、せっせと新鮮な酸素を供給してくれるサンスベリアは、まさにトイレの空気環境を改善するために生まれてきたような植物なんです。
寝ている間に家の空気をリセットしてくれるなんて、健気で愛着が湧いてきませんか?
NASAも認めた「エコ・プラント」としての実力
1989年に行われたNASA(アメリカ航空宇宙局)の研究「NASA Clean Air Study」において、サンスベリア(Snake Plant)は、ホルムアルデヒド、トリクロロエチレン、ベンゼン、キシレンといった揮発性有機化合物(VOC)を除去する能力が高い植物の一つとしてリストアップされました。シックハウス症候群の原因物質を吸着・分解してくれる能力は、狭い個室であるトイレにおいて非常に頼もしい存在です。
このように、サンスベリアは「見た目の鋭さによる霊的な魔除け」と「生理機能による物理的な空気清浄」という二つの武器を持っているため、トイレという特殊な環境において「最強」の称号を得ているわけです。
サンスベリアの魔除け効果については、玄関など他の場所でも重宝されています。もし興味があれば、以下の記事で玄関での活用法についても詳しく触れていますので、参考にしてみてくださいね。
サンスベリアを玄関の日陰で育てるコツと風水効果は?置き方と対策も
方位別の運気と良い鉢の色
さて、サンスベリアをトイレに置くこと自体が素晴らしいことなのですが、さらに一歩進んで「方位」に合わせたコーディネートをすることで、その効果を何倍にも高めることができます。
風水では「五行説(木・火・土・金・水)」という考え方がベースになっていて、各方位にはそれぞれの「気」の性質があるんです。
サンスベリア自体は、上へ上へと伸びる性質から「木」の気を持っています。これをベースに、各方位のトイレが持つエネルギーのバランスを整えるための「鉢(ポット)の色」選びについて、私の経験も踏まえて詳しく解説していきますね。
| 方位 | 象意・リスク | 相性の良い鉢の色 | 風水アドバイス |
|---|---|---|---|
| 北 | 水、冷え、健康運 陰気が強く悩みやすい | ピンク、アイボリー、パステルカラー | 北は「水」の方位で冷えやすいため、暖色系で温かみをプラスするのが鉄則。黒やグレーは水の気が強くなりすぎるのでNG。 |
| 北東 (鬼門) | 土、変化、浄化 運気の変わり目 | 白、四角い白い陶器 | 最も清潔感が求められる場所。「白」で徹底的に浄化し、変化の激しい気を安定させるために、どっしりとした四角い鉢がおすすめ。 |
| 東 | 木、発展、情報 若さ、長男 | 青、水色、緑 | 「木」の方位なので、木を育てる「水」の色(青系)や、同調する緑が良い。音の出るものと相性が良いので、ドアベルなども◎。 |
| 南東 | 木、風、ご縁 恋愛、結婚、信用 | オレンジ、黄緑、花柄 | 風に乗って良縁が来る場所。悪臭は絶対NG。「木」と相性の良い明るい色や、香りの良いアロマと組み合わせると効果倍増。 |
| 南 | 火、知性、美容 名誉、直感 | ベージュ、オフホワイト、黄緑 | 「火」の方位に「水」のトイレがあると相殺し合う(水剋火)。サンスベリア(木)が間に入り調整役に。赤は火を強めすぎるので控えめに。 |
| 南西 (裏鬼門) | 土、家庭、安定 母性、健康 | 黄色、茶色、テラコッタ | 鬼門同様に重要な場所。「土」の気を安定させるアースカラーがベスト。低い位置に重心を置くイメージでコーディネートを。 |
| 西 | 金、金運、商売 悦び、恋愛 | 白、ゴールド、シルバー、黄色 | 金運の要所。ここが汚れると散財する。高級感のある鉢や、金運カラーの黄色・ゴールドを取り入れて、お金が流れるのを防ぐ。 |
| 北西 | 金、主人、出世 事業、グレード | シルバー、高品質な白、淡いピンク | 「主人」の方位。安っぽいものはNG。質の高い陶器鉢や、シルバー系のスタイリッシュなデザインで「格」を上げることが出世運のカギ。 |
特に気をつけたい「鬼門(北東)」と「裏鬼門(南西)」
日本家屋において特に忌み嫌われるのが「鬼門(北東)」と「裏鬼門(南西)」のトイレです。このライン上にトイレがあるお家は結構多いんですよね。ここは「神様の通り道」とも言われ、エネルギーが非常に不安定になりやすい場所です。
もしご自宅のトイレがここにある場合は、サンスベリアの役割がさらに重要になります。鉢は必ず「白の陶器」を選んでください。白には強力な浄化作用があります。そして、サンスベリアの土の上に「水晶のさざれ石」を敷き詰めると、さらに浄化力がアップしますよ。
私は実家のトイレがまさに北東にあるんですが、白い四角い陶器鉢に植え替えてから、なんとなく家の空気が軽くなったような気がしています。
迷った時の「万能カラー」は?
方位を調べるのが面倒だったり、境界線上で判断が難しかったりする場合は、迷わず「白(ホワイト)」を選びましょう。白はどの方位とも喧嘩せず、基本の「浄化」の役割をしっかり果たしてくれます。清潔感第一のトイレにおいて、白の陶器鉢はインテリアとしても間違いのない選択ですよ。
トイレに置く品種の選び方

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サンスベリアを買いに園芸店やホームセンターに行くと、その種類の多さに驚くかもしれません。
「トラノオ」という別名で知られる一般的なもの以外にも、実はたくさんの品種が存在します。風水効果は基本的に「上に伸びる鋭い葉」であれば共通していますが、品種によって微妙なニュアンスや、適したインテリアの雰囲気が異なります。
1. 王道の「ローレンティ(Sansevieria trifasciata 'Laurentii')」
最もポピュラーで、皆さんが「サンスベリア」と聞いて思い浮かべるのがこれでしょう。深緑色の葉の縁に、鮮やかな黄色の斑(ふ)が入っています。
風水において「黄色」は、金運や陽気さを象徴する色。トイレという陰の気が溜まりやすい場所に、この明るい黄色が入ることで、邪気払いと同時に金運アップの効果も期待できます。背が高く育つので、床に置くスペースがある場合には特におすすめです。
2. 縞模様が美しい「ゼラニカ(Sansevieria zeylanica)」
ローレンティに似ていますが、黄色の斑がなく、緑と銀白色のシックな縞模様(タイガー・ストライプ)が特徴です。こちらは落ち着いた雰囲気があり、派手さを抑えたいモダンなトイレに合います。緑色が強いため、「木」の気が強く、健康運やリラックス効果を高めたい場合に選ぶと良いでしょう。
3. 省スペースに最適「ハニー(Sansevieria trifasciata 'Hahnii')」
「トイレが狭くて大きな植物は置けない...」という方には、このハニー系が救世主です。背が高くならず、葉がバラの花のように放射状(ロゼット状)に広がる小型品種です。
手のひらサイズのものも多いので、タンクの上や小さな棚、窓枠のちょっとしたスペースにちょこんと置けます。小さくても葉はしっかり肉厚で鋭さもあるので、可愛らしく空間を守ってくれますよ。「家庭円満」や「親しみやすさ」をもたらすとされています。
4. スタイリッシュな棒状「バキュラリス」「スタッキー」
最近のインテリアショップでよく見かけるのが、葉が平らではなく、棒のように円筒形になったタイプです。「バキュラリス(ミカド)」や「スタッキー」、「キリンドリカ」などがこれにあたります。これらは非常にモダンで洗練された印象を与えます。
風水的には、その先端が槍のように鋭く尖っていることから、特に強力な「魔除け」「厄除け」の効果があると考えられています。また、スタッキーのように放射状に広がる姿は「手が末広がりに伸びる」様子を連想させ、人間関係の運気を広げるとも言われます。
置き場所と避けるべき場所

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お気に入りのサンスベリアと鉢が決まったら、次は「トイレのどこに置くか」です。基本的には邪魔にならない場所でOKなのですが、風水的なセオリーと、植物の健康を守るための配置ルールがあります。
床への「直置き」は避けるのがベター
風水では、床には悪い気や冷たい気が溜まりやすいと考えます。そこに植物を直接置いてしまうと、鉢底が冷えたり、植物が悪い気を直接吸い上げすぎて弱ってしまったりする可能性があります。また、衛生面でも掃除の邪魔になり、鉢の周りにホコリが溜まりやすくなります。
できれば、小さなスツールやフラワースタンド、あるいは棚の上に置いて、「地面から少し浮かせる」ことを意識してみてください。これだけで、植物の通気性も良くなり、風水的にも「格」が上がります。
もしどうしても床に置く場合は、キャスター付きの台に乗せたり、定期的に鉢の下を拭き掃除したりして、清潔を保つようにしましょう。
タンクの上に置く場合の注意点
タンクの上はスペースを活用できる良い場所ですが、注意が必要です。まず、手を洗うための吐水口があるタイプの場合、水や石鹸の飛沫が植物にかからないようにしてください。サンスベリアは過湿を嫌うため、常に水がかかる環境はNGです。
また、不安定な場所に無理やり置くのもやめましょう。グラグラしていたり、落ちそうでヒヤヒヤする状態は、住人の心理的ストレス=「気の乱れ」に繋がります。安定感のある場所、安心して見ていられる場所に置くことが、良い風水の第一歩です。
注意点:動線を塞がないこと
トイレは狭い空間です。植物を置いたことで、座った時に膝が当たるとか、ドアの開け閉めがしにくいといった邪魔な状態になると、それは「障害」となり運気を下げてしまいます。生活動線を妨げない、無理のないサイズを選ぶことが何より大切です。
運気を上げる鉢カバーの素材
最後に、植物の「服」とも言える鉢カバーの素材についてお話しします。ここをおろそかにすると、せっかくのサンスベリアパワーが半減してしまうかもしれません。特に注意したいのが「プラスチック」です。
プラスチックは「火」の気を持つ
買ってきた時の黒や茶色のポリポットのまま飾っている方、いらっしゃいませんか?実はこれ、風水的にはあまり良くありません。プラスチックやビニール製品は、石油から作られるため「火」の気に属するとされます。
これが、植物の持つ「木」の気を燃やしてしまう(消費してしまう)という解釈があるんです。また、見た目的にも安っぽさは否めず、空間のグレードを下げてしまいます。
もちろん、軽くて割れないというプラスチック鉢の実用性は捨てがたいですよね。その場合は、プラスチックの内鉢を使いつつ、外側に「自然素材の鉢カバー」をつける「二重構造」にするのが正解です。
おすすめは「陶器」か「自然素材」
最もおすすめなのは「陶器」の鉢や鉢カバーです。陶器は土を焼いて作られるため「土」の気を持ちます。植物は土に根を張って生きるものなので、陶器との相性は抜群。根を守り、運気を安定させてくれます。釉薬(ゆうやく)がかかった陶器なら、汚れも拭き取りやすく衛生的です。
また、ラタン(藤)や木製のバスケット、麻袋なども「木」の気を持つ自然素材なので、サンスベリアと馴染みます。ただし、トイレは湿気が多いので、カビが生えないように注意が必要です。
スタイリッシュに見せたい場合は、金属製(ブリキやステンレス)のカバーもありますが、金属は「金剋木(きんこくもく)」と言って木を切る性質があるため、内側に何かクッション材を入れるか、丸みのある形状を選んで殺気を和らげる工夫をすると良いでしょう。
サンスベリアを風水目的でトイレに置く管理

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さて、ここからが実は一番重要なお話です。どんなに風水的に「最強」とされる植物でも、それが枯れ果てていたり、ホコリまみれで元気がなかったりしては、逆に「死の気」を発する源になってしまいます。それでは本末転倒ですよね。
トイレという環境は、人間にとっては一時的な滞在場所ですが、植物にとっては「暗い」「温度差が激しい」「空気が動かない」という、まさに三重苦とも言える過酷なサバイバル環境です。
ここでサンスベリアを青々と元気に維持するためには、ちょっとしたコツと「枯らさないための戦略」が必要です。私が実践している、トイレ栽培の具体的なノウハウを包み隠さずお伝えします。
枯れる原因と対策
「トイレに置いたらすぐに葉がシワシワになった」「根本からブヨブヨになって倒れた」...そんな悲しい失敗談をよく耳にします。原因は大きく分けて二つ。「光不足」と「水のやりすぎ」です。
耐陰性の限界を知る
サンスベリアは「耐陰性(日陰に耐える力)」がある植物として紹介されることが多いですが、これは「暗闇でも成長する」という意味ではありません。「暗い場所でも、枯れるまでに時間がかかる(貯金を切り崩して生き延びられる)」というのが正解です。
植物が健全に育つために必要な最低限の光の量を「光補償点」と言いますが、窓のないトイレや北側のトイレは、このラインを大きく下回っていることがほとんど。
光合成ができないと、サンスベリアは自身の葉に貯め込んだ養分を消費して生きようとします。その結果、葉が細くなり、色が薄れ、やがて徒長(とちょう)してひょろひょろになり、抵抗力を失って枯れてしまうのです。
必殺技「2鉢ローテーション」
そこで、私が強くおすすめしている最も確実な対策が「2鉢ローテーション(二株体制)」です。
方法はとてもシンプル。同じくらいのサイズのサンスベリアを2鉢用意します(AとBとします)。
- 今週は、Aをトイレに、Bをリビングの日当たりの良い窓辺に置く。
- 一週間経ったら、AとBを入れ替える。
- これを毎週繰り返す。
これなら、トイレに置かれている間も「来週は光を浴びられる」という状態ですし、常にエネルギーチャージされた元気な株がトイレの邪気と戦ってくれることになります。
一鉢をずっと閉じ込めておくよりも、植物への負担が劇的に減りますし、何より常に美しい状態をキープできるので、風水効果もMAXになりますよ。
窓がないトイレの場合の裏技
ローテーションが難しい場合は、「植物育成用LEDライト」を導入するのも手です。最近はUSB電源で使える小型のものや、おしゃれなスタンドタイプも増えています。
1日8時間〜10時間ほど光を当ててあげれば、太陽光の代わりとして十分に機能します。「光がある」ということは、風水てきにも「陽の気」プラスすることになるので一石二鳥ですね。
造花やフェイクグリーンも風水効果はあるか
「仕事が忙しくて世話ができない」「出張が多くて枯らしてしまう」「どうしても日当たりが確保できない」...そんな事情がある場合、造花(フェイクグリーン)を検討される方も多いと思います。
風水の流派によっては、「造花は死んだ花(命のないもの)だから、生気(Wei Qi)が発生せず、風水効果はない」と厳しく否定されることもあります。また、プラスチック製品は「火」の気を持ち、ホコリを吸着しやすいので、管理を怠ると逆に邪気のアンテナになってしまうという意見もあります。
現代風水における「条件付き肯定」
しかし、最近のインテリア風水や私の考えとしては、「手入れ不足で枯れかけた植物や、汚れた鉢を置くくらいなら、清潔で美しいフェイクグリーンの方が100倍マシ」だと考えています。
特に最近のフェイクグリーンは技術が向上しており、本物と見紛うようなクオリティのものも多いですよね。視覚的に「緑色」を見るだけでも、心理的なリラックス効果や、五行の「木」の要素としての色彩効果は得られます。
選ぶなら「光触媒加工」一択!
もしフェイクグリーンを置くなら、必ず「光触媒加工(CT触媒加工)」が施されたものを選んでください。これは、酸化チタンなどで表面がコーティングされており、光(トイレの照明でもOKなものが多いです)が当たることで、空気中の有害物質や悪臭の元を分解・除去してくれる機能を持ったものです。
これなら、生きた植物と同じように「物理的な空気浄化」をしてくれるため、風水的な「場の浄化」という役割を十分に果たしてくれます。ただし、葉にホコリが溜まった瞬間、それはただの「汚れ」になってしまうので、生花以上にこまめに拭き掃除をして、常にピカピカにしておくことが絶対条件ですよ。
根腐れを防ぐ水やりと日光浴

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トイレ栽培におけるサンスベリアの死因の9割以上は、間違いなく「根腐れ」です。これを防ぐための水やりは、リビングで育てる時とは全く違う「スパルタ・ルール」が必要です。
「忘れた頃」でもまだ早い?
トイレは狭くて空気がこもりがちなので、湿度が非常に高くなりやすい場所です。そのため、土の中の水分がなかなか蒸発しません。そんな環境で、「土の表面が乾いたから」といって水をあげると、鉢の中はずっとジメジメした状態が続き、根っこが呼吸できずに腐ってしまいます。
トイレに置いている間の水やりは、基本的には「不要」と考えてもいいくらいです。もしあげるなら、以下の手順を徹底してください。
- 春〜秋:土の表面だけでなく、割り箸を土に深く刺してみて、中まで完全にカラカラに乾いていることを確認してから与える。頻度で言えば、1ヶ月に1回でも十分なこともあります。
- 冬(11月〜3月):トイレの室温が10℃を下回るような寒い家の場合は、「完全断水(一滴も水をやらない)」してください。シワシワになっても春に水をやれば復活しますが、冬の寒さと湿気で根が傷むと、一晩で再起不能になります。
受け皿の水は「死に水」
水をあげた後、鉢底から出てきた水を受け皿に溜めたままにしていませんか?これは絶対にNGです!根腐れの原因になるだけでなく、風水的にも、汚れた水=「死に水」を溜め込むことになり、健康運や金運を著しく低下させます。
水やりは洗面所やお風呂場で行い、水が完全に切れてからトイレの定位置に戻すか、受け皿の水はすぐに捨ててください。
日光浴の注意点
ローテーションで日当たりの良い場所に移動させる際、いきなり真夏の直射日光に当てるのは避けてください。暗い場所にいた植物がいきなり強い光を浴びると、人間でいう火傷のような「葉焼け」を起こし、葉が白く変色してしまいます。レースカーテン越しの柔らかい光から慣らしてあげるのが優しさです。
運気を下げるNG風水アイテム

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サンスベリアを置いて完璧に整えたつもりでも、トイレに「置いてはいけないもの」が一緒にあると、せっかくのプラスのエネルギーが相殺されてしまいます。トイレ風水のタブーも合わせてチェックしておきましょう。
1. カレンダー・時計
トイレにカレンダーを貼っているお家、多いですよね。でも風水では、トイレは「不浄の場」であり、そこに「時(未来)」を象徴するカレンダーを置くと、「未来の計画にケチがつく」「スケジュールの見通しが悪くなる」と言われています。同様に、時計も時間の経過を意味するので避けたほうが無難です。
2. 家族や恋人の写真
これは絶対に避けてほしいNG項目です。写真は被写体の分身のようなもの。それを陰気の強いトイレに飾るということは、その人物に常に悪い気を浴びせているのと同じことになります。健康運の低下や、その人との関係悪化を招くとされているので、写真はリビングなどの明るい場所に飾りましょう。
3. 本・雑誌・新聞
「トイレで本を読むのが落ち着く」という気持ち、わかります。でも、紙類は湿気と一緒に「悪い気」を吸い込みやすい性質を持っています。古い雑誌や新聞を置きっぱなしにするのは、邪気をストックしているようなもの。また、トイレに長居すること自体が、厄を背負い込むことになるので、用が済んだら速やかに出るのが風水の鉄則です。
4. ドライフラワー
おしゃれなインテリアとして人気のドライフラワーですが、風水では「死んだ花」とみなされ、非常に強い陰気を発するものとされています。ただでさえ陰の気が強いトイレに、さらに死んだ気を持ち込むのはダブルパンチ。トイレに飾るなら、生きているサンスベリアか、清潔な光触媒フェイクグリーンにしましょう。
観葉植物の中には、サンスベリアのようにトイレに向いているものもあれば、逆に置かないほうがいいものもあります。以下の記事では、トゲのある植物など、置き場所に注意が必要な植物について解説しています。
鏡や炭と組み合わせる効果
サンスベリア単体でも十分強力ですが、さらに運気をブーストさせるための「相棒アイテム」をご紹介します。これらを組み合わせることで、トイレが最強のパワースポット(浄化スポット)に変わりますよ。
備長炭・竹炭で物理的浄化をサポート
サンスベリアの足元や、鉢の横に「炭(備長炭や竹炭)」を置いてみてください。炭には無数の小さな穴(多孔質)が開いており、これが悪臭や湿気を物理的に吸着してくれます。
サンスベリアの空気清浄能力をサポートする最強のパートナーです。風水的にも炭は優れた浄化アイテム。黒い炭はモダンなインテリアにも馴染みますし、和風の鉢なら竹炭が似合います。
水晶(クリスタル)で土の気を浄化
もしスピリチュアルな効果を強めたいなら、土の上に「水晶のさざれ石」を敷き詰めるのがおすすめです。水晶は強力な浄化石。土の気を清浄に保ち、サンスベリアのエネルギーをクリアにしてくれます。また、水やりの際の土の跳ね返り防止(泥はね防止)にもなり、衛生面でもメリットがあります。
鏡の配置テクニック
トイレに鏡を置くのも効果的です。ただし、ドアを開けて正面に鏡があると、入ってきた良い気を跳ね返してしまうのでNG。「入って左右どちらかの横の壁」に取り付けるのが正解です。
鏡は空間に奥行きを持たせ、狭いトイレの閉塞感を和らげてくれます。そして、もし可能なら「鏡の中に元気なサンスベリアが映り込む」ように配置してみてください。吉相の植物が鏡に映ることで倍に増え、良い気が増幅されると言われています。
サンスベリアと風水でトイレを浄化する
ここまで、サンスベリアとトイレ風水について、かなり踏み込んでお話ししてきました。長くなってしまいましたが、最後に大切なことをお伝えして締めくくりたいと思います。
サンスベリアをトイレに置くという行為は、単に「運気を上げたいから物を置く」という表面的なテクニックではありません。それは、家の中で最も汚れやすく、ネガティブなエネルギーが発生しやすい場所に対して、「常に清浄に保とう」「家族の健康を守ろう」という持ち主の「意識」を向けることそのものです。
サンスベリアは、そんなあなたの意識に応えてくれる、非常に頼もしいパートナーです。その鋭い葉で邪気を払い、夜には静かに酸素を送り出し、黙々と空間を浄化してくれます。
もし今、「なんとなく最近ついてないな」「家族の体調が優れないな」と感じているなら、まずは自宅のトイレを見直してみてください。そして、今回ご紹介した選び方や管理方法を参考に、ぜひ一鉢、サンスベリアをお迎えしてみてはいかがでしょうか。
最初は小さなハニーでも構いません。白い清潔な鉢に植えて、大切に育ててみてください。その小さな緑の剣が、きっとあなたの家と家族を、悪い気から力強く守ってくれるはずです。
最後になりますが、室内空気環境の改善には植物だけでなく、適切な換気も重要です。厚生労働省のシックハウス対策に関する情報も、住環境を整える上で非常に参考になりますので、植物の力と合わせて確認してみてくださいね。 (出典:厚生労働省『シックハウス対策のページ』)
免責事項:本記事で紹介した風水効果は、伝統的な思想や環境心理学に基づく解釈であり、個人の運勢の好転を科学的に保証するものではありません。植物の生育は、日当たり、温度、風通しなどの設置環境に大きく左右されます。ご自宅の環境に合わせて、無理のない範囲でグリーンライフを楽しんでくださいね。