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こんにちは。観葉スタイル、運営者の「まさび」です。
ウンベラータを育てていると、ある日ふと気づく変化があります。幹の途中、枝の分かれ目あたりから、ヒョロヒョロとした茶色い「ひも」のようなものが伸びてきているのを発見したことはありませんか?
最初は「あれ、ゴミかな?」なんて思って取ろうとすると、意外としっかりくっついていて取れない。よくよく観察してみると、それは植物自体から生えてきている「根っこ」のようなものだったりします。
「えっ、こんな場所から根っこ?」「もしかして病気なの?」「なんだか見た目がちょっと気持ち悪いかも...」と、初めて見た時はギョッとしてしまいますよね。私も最初の頃は、この謎の突起物にかなり戸惑いました。
実はこの「気根(きこん)」、ウンベラータからの非常に重要なメッセージであり、植物が生きようとする力強い生命力の証でもあるんです。ただ、そのまま放置して良いものなのか、それとも切ってしまった方が良いのか、判断に迷うところだと思います。
この記事では、そんな気根にまつわる全ての疑問を、私の経験を交えて徹底的に解説していきます。
ポイント
- ウンベラータから気根が生えてくる本当の理由とメカニズム
- 気根を切っても良いケースと残すべきケースの明確な判断基準
- 白い樹液に注意した安全な気根の切り方とプロ並みの処理手順
- 気根を利用した取り木での増やし方や風水的な意味合い
コンテンツ
ウンベラータの気根が発生する原因と切り方

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まずは、多くの人が一番気になっている「なぜ、わざわざ土の中ではなく、こんな空中の変な場所から根が生えてくるのか」という疑問について、そのメカニズムを紐解いていきましょう。
そして、生えてきてしまった気根をどう処理するのが正解なのか、その具体的な方法についても詳しく見ていきます。実は、気根の状態や生え方を観察するだけで、今のウンベラータがどんな環境ストレスを感じているのか、あるいはどれくらい元気なのかが、手に取るように分かるんですよ。
なぜ生える?気根が発生する主な原因

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「毎日ちゃんと水やりしているのに、なんでこんな所から根っこが出てくるの?」と不思議に思いますよね。実は、ウンベラータが気根を出すのには、植物ならではの切実な事情や、環境への適応本能が深く関係しています。大きく分けて、以下の3つのパターンが主な原因として考えられます。
1. 水分不足による「緊急給水システム」の稼働
一つ目の原因は、植物体が「もっと水が欲しい!」と叫んでいるケースです。これは単純に水やりを忘れている場合だけではありません。
例えば、真夏の猛暑日で気温が高く、葉っぱからの蒸散(水分が水蒸気として出ていくこと)が激しい時期などは、土の中の根っこからの吸水だけでは、体内の水分供給が追いつかなくなることがあります。
そうなると、ウンベラータは「土からの水だけじゃ足りない!空気中の湿気でもいいから取り込みたい!」という生存本能のスイッチが入ります。
その結果、空気中の水分を少しでもキャッチするために、幹や枝から気根を伸ばし始めるのです。いわば、緊急時のサブ給水ラインを突貫工事で作っているような状態ですね。もし、土がカラカラに乾いている状態で気根が出てきたら、この「水切れサイン」である可能性が高いです。
2. 高湿度環境による「原産地回帰」の本能
二つ目は、先ほどとは逆のパターンで、「湿度が十分に高くて、調子がすこぶる良い」場合です。ウンベラータの原産地は、アフリカの熱帯地域。現地では、ムワッとするような高い湿度の中で、気根をバシバシ出しながら巨木へと成長していきます。
日本の家庭でも、梅雨の時期や、加湿器を使って湿度を高めに保っている部屋などでは、環境が原産地に近くなります。するとウンベラータは「おっ、ここは故郷に似ていて育ちやすいぞ。本気出しちゃおうかな」と判断し、本来の野生の本能を発揮して気根を出すんです。
このケースの気根は、白っぽくて瑞々しく、成長スピードも速いのが特徴です。これは決して悪いことではなく、むしろ株が活力に満ちている証拠と言えます。
3. 根詰まりによる「新天地の開拓」
そして三つ目が、最も注意したい「根詰まりのサイン」です。鉢植えという限られたスペースで育てていると、いつかは鉢の中が根っこでパンパンになります(これを根鉢と言います)。
土の中にもうこれ以上根を伸ばすスペースがなくなると、植物は窒息しそうな状態になります。そこで、「土の中が満員なら、外の世界に根を伸ばすしかない!」と、新たな生育場所を求めて地上部から根を出し始めるのです。
もし、鉢底の穴から根っこがはみ出していたり、水やりをしても水がなかなか染み込んでいかなかったりする状態で気根が出てきたら、それは「もう限界です、広い家に引っ越させてください」という悲痛な叫びかもしれません。
| 気根の原因 | 植物の状態 | 気根の特徴 | 推奨される対応 |
|---|---|---|---|
| 水不足 | 土が乾燥、葉に元気がない | 細く、必死に伸びる | 水やり頻度の見直し、葉水 |
| 高湿度(好調) | 梅雨時、葉の色が良い | 白く太い、成長が早い | 特になし(元気な証拠) |
| 根詰まり | 水が染み込まない | 幹の下の方から出る | 一回り大きな鉢へ植え替え |
気根は切ってもいい?判断基準を解説
さて、原因が分かったところで、次に出てくる悩みは「で、この気根はどうすればいいの?」という点でしょう。「せっかく生えてきたんだから、切ったら可哀想なのかな?」「切ると植物が弱っちゃうのかな?」と心配になるお気持ち、よく分かります。
結論からハッキリ言ってしまうと、日本の一般的な室内環境で鉢植えとして育てている限り、気根は切ってしまっても植物の生育に致命的な問題はほとんどありません。
なぜなら、鉢植えのウンベラータにとって、水分や栄養の吸収は99%以上「土の中の根」で行われているからです。気根はあくまで補助的な器官であり、例えるなら「自転車の補助輪」のようなもの。本体がしっかりしていれば、補助輪がなくても倒れることはありませんよね。
切ったほうが良いケース(美的観点・管理のしやすさ)
多くのインテリアグリーンの愛好家は、見た目の美しさを重視して気根を切ることが多いです。特に、シンプルモダンや北欧風のインテリアを目指している場合、幹から不規則に生える気根は、どうしても「ノイズ」に見えてしまいがちです。
スッキリとした美しい樹形を保ちたいなら、見つけ次第カットしてしまうのが正解です。
また、気根が伸びすぎて床に届いたり、他の家具に干渉したりする場合も、生活の邪魔になるので切ってしまいましょう。掃除機をかける時に引っかかって鉢ごと倒してしまう...なんていう事故を防ぐためにも、管理上のリスクになる気根は処理するのが賢明です。
残したほうが良いケース(生態的観点・好み)
逆に、あえて気根を残すという楽しみ方もあります。現地のウンベラータのように、幹に気根が複雑に絡み合い、野性味あふれるワイルドな姿に仕立てたい場合は、気根は最高のアセントになります。これを「ブッシュ仕立て」なんて呼んだりもしますね。
また、株自体が弱っていて土の根がダメージを受けている場合(根腐れからの回復期など)は、気根を残して空気中の水分を少しでも吸収させた方が、回復が早いケースもあります。このあたりは、植物の状態と、飼い主である皆さんの「好み」で決めてしまって大丈夫です。正解は一つではありません。
見た目が気持ち悪いと感じる時の対処
ここは少しデリケートな話になりますが、正直に言いますね。気根が幹からウジャウジャと無数に出ている様子を見て、「うわっ、なんか虫の足みたいで気持ち悪い...」「ゾワゾワする...」と感じてしまう方は、実は決して少なくありません。
これは「集合体恐怖(トライポフォビア)」と呼ばれる心理的な反応に近いもので、生理的に受け付けないというのは、人間の本能としてごく自然なことです。決してあなたが冷たい人間だからではありませんので、安心してくださいね。
もし、ウンベラータを見るたびに「嫌だな」「不快だな」というネガティブな感情が湧いてしまうなら、我慢せずに今すぐカットすることをおすすめします。
植物を育てる本来の目的は、日々の暮らしに癒やしや潤いをもたらすことですよね。それなのに、その植物がストレスの原因になってしまっては本末転倒です。「植物のため」を思うあまり、持ち主であるあなたが不快な思いをする必要は全くありません。
早めに切ることで、以下のメリットもあります。
- 傷跡が目立たない: 気根が細く柔らかいうちに切れば、切り口はすぐに塞がり、ほとんど目立たなくなります。太くなってから切ると、大きな傷跡が残ってしまい、それがまた痛々しく見えてしまうことがあります。
- 植物のエネルギーロスを防ぐ: 不要な器官を作るためにエネルギーを使わせるより、その分を新しい葉っぱを出すことに使ってもらった方が、植物にとっても効率的です。
「ごめんね」と心の中で一声かけて、パチンと切ってあげてください。それでウンベラータもスッキリしますし、何よりあなたの心が軽くなるはずです。楽しく育てるためにも、無理は禁物ですよ。
失敗しない気根の切り方と剪定手順

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「よし、切ろう!」と決心がついた方のために、ここからは実際に気根を切る際の手順を、プロ並みに詳しく解説していきます。「たかが根っこを切るだけでしょ?」と侮るなかれ。雑に切ると、そこから雑菌が入って幹が腐ったり、黒く変色して見た目が悪くなったりすることもあるんです。
注【最重要事項】白い樹液に気をつけて!
ウンベラータを含むフィカス属(ゴムの木の仲間)の最大の特徴は、切ると切り口から真っ白なミルクのような樹液(ラテックス)が出てくることです。この樹液には天然ゴムの成分が含まれており、肌が弱い人が触れるとかぶれたり、痒くなったりすることがあります。
また、服やカーペットに付くと、繊維の奥に入り込んで固まり、洗濯しても絶対に落ちない頑固なシミになります。作業前には必ず対策をしましょう。
準備するもの
- よく切れる剪定バサミ: 文房具のハサミでも切れなくはないですが、切り口の細胞を潰さないよう、園芸用のハサミがベストです。
- 手袋: 樹液対策です。使い捨てのビニール手袋が便利です。
- ティッシュやキッチンペーパー: 樹液を拭き取るために必須です。
- 新聞紙やビニールシート: 床への樹液垂れ防止用です。
- 癒合剤(ゆごうざい): 切り口を保護するお薬です。「トップジンMペースト」などが有名ですが、気根程度の小さな傷ならなくても大丈夫です。
具体的な手順
- 道具の消毒: ハサミの刃をアルコール除菌シートで拭くか、ライターの火で数秒炙って消毒します。これで切り口からのバイ菌侵入を防ぎます。
- 根元ギリギリで狙う: ここがポイントです。中途半端に数ミリ残して切ると、残った部分が後で枯れて黒くなり、ポツポツとした「黒ニキビ」のような跡が残ってしまいます。また、残った部分から「枝毛」のように細い根が再発生することもあります。幹を傷つけないギリギリのラインで、スパッと潔く切り落としましょう。
- 樹液の処理(止血): 切った瞬間に、白い樹液がジワッと溢れ出てきます。慌てずにティッシュで押さえましょう。人間のかさぶたと同じで、しばらく押さえていると止まります。床にポタッと垂れる前にキャッチするのがコツです。
- アフターケア: 樹液が止まったら作業完了です。もし切り口が大きくて心配な場合は、癒合剤を塗っておくと完璧です。
ちなみに、もし気根だけでなく、枝全体が伸びすぎて困っている...という場合は、以下の記事で剪定の基本テクニックを詳しく解説しています。枝を切る際も基本は同じですので、ぜひ参考にしてみてください。
ウンベラータの挿し木は枝だけで成功する?上下の判別と復活のコツ - 観葉スタイル
気根が伸びすぎた場合の処理について
「気づいたら気根が床まで届いて、とぐろを巻いている...」なんていうのも、ウンベラータあるあるです。ここまで立派に育つと、切るのが忍びない、あるいは何かに活用できないか?と考える方もいるでしょう。伸びすぎた気根の処理には、切る以外にもいくつかの選択肢があります。
1. 束ねて幹と一体化させる(おすすめ!)
個人的にすごくおすすめなのがこの方法です。伸びてきた気根を、つる性植物のように幹に沿わせ、麻紐や園芸用のテープで幹と一緒に緩く縛ってしまいます。こうすると、時間が経つにつれて気根が太くなり、やがて幹と癒着して一体化していきます。
結果として、幹が太くガッシリとした見た目になり、まるで樹齢を重ねた古木のような貫禄が出てくるんです。「ボコボコとした幹の質感が好き」という方にはたまらない仕立て方ですよ。
2. 土に誘導して「支柱根」にする
気根の先っぽを、鉢の土の中に優しく埋めてみてください。うまくいけば、そこから土の中に根を張り始めます。こうなると、気根は「支柱根(しちゅうこん)」という役割に変わり、文字通り突っかい棒として株を支えるようになります。
頭でっかちになってグラグラしやすいウンベラータの場合、この支柱根ができることで物理的に安定感が増します。また、土から水分を吸い上げるパイプが一本増えることになるので、株の成長も促進されます。
3. 三つ編みにする(上級者向け)
複数の気根が近くから生えている場合、それらを三つ編みにして一本の太いロープのように仕立てるツワモノもいます。遊び心のあるスタイルですが、あまり強く編みすぎるとストレスになるので、ふんわりと編むのがコツです。
どの方法を選ぶにしても、植物の柔軟性があるうちに行うのがポイントです。時間が経って木質化(茶色く硬くなること)してしまうと、曲げようとした瞬間に「バキッ」と折れてしまいますので、気根がまだ白くて柔らかいうちにチャレンジしてみてくださいね。
ウンベラータの気根にまつわる風水と活用術

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ここからは、実用的な管理方法から少し視点を広げて、気根をポジティブに活用する方法や、気になる風水的な意味合いについて深掘りしていきましょう。「邪魔者」だと思っていた気根が、実は幸運を呼ぶラッキーアイテムに見えてくるかもしれません。
気根を利用した取り木での増やし方

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「ウンベラータをもう一鉢増やしたいな」と思った時、通常は枝を切って土に挿す「挿し木」を行いますが、実はもっと確実で失敗の少ない方法があります。それが、気根を利用した「取り木(とりき)」というテクニックです。
取り木とは、簡単に言えば「枝が親株にくっついている状態で根っこを出させ、根が出たら切り離す」という方法です。
通常は、幹の皮を剥いで発根ホルモンを塗って...という面倒な工程が必要なのですが、気根が出ている場所は、植物自身がすでに「ここから根を出す準備はできているよ!」と宣言している状態なんです。つまり、発根のスイッチが既に入っているため、驚くほど簡単に根を出させることができます。
気根を利用した取り木の手順(簡易版)
- ターゲット選定: 気根がチョロっと出ている枝や幹を選びます。
- 水苔の準備: 乾燥水苔(ホームセンターで売っています)を水で戻し、軽く絞ります。おにぎり一個分くらいの量が目安です。
- 包み込み: 気根が出ている部分の幹を、戻した水苔で包み込みます。この時、気根の先端が水苔の中に埋まるようにしてください。気根が長い場合は、優しく丸めて水苔の中に収めます。
- 密閉: 水苔の上から透明なビニールシート(キッチン用のラップでも可)を巻き付け、上下を紐や結束バンドでしっかりと縛ります。まるで幹に「キャンディ」がくっついているような見た目になります。これで内部の湿度が保たれます。
- 待機: そのまま1ヶ月〜2ヶ月放置します。たまに見て、水苔が乾いているようなら隙間から水を足しますが、しっかり密閉できていれば基本的には放置でOKです。
- 発根確認と切り離し: 透明なビニール越しに、白い根がびっしりと回っているのが見えたら成功です!水苔の下(親株側)で枝をノコギリなどで切断し、ビニールを外して新しい鉢に植え付けます。水苔は無理に取らず、そのまま植えて大丈夫です。
この方法なら、親株からの栄養供給を受けながら発根を待てるので、失敗して枝を無駄にするリスクがほとんどありません。「剪定した枝を捨てるのはもったいない」と感じる方は、ぜひこの方法でクローン作りに挑戦してみてください。
気根の状態で変化する風水への影響
観葉植物をインテリアに取り入れる際、「風水」の効果を気にされる方も多いのではないでしょうか。実は、ウンベラータはそのハート形の葉っぱと独特の樹形から、風水界では非常に人気の高い「ラッキーアイテム」として知られています。
そして、今回テーマにしている「気根」もまた、そのウンベラータが持つ風水的なパワーを増幅させたり、あるいは少し変化させたりする重要な要素となり得るのです。
ここでは、気根の状態が風水的にどのような意味を持つのか、そして運気を最大限に高めるためにはどう扱えば良いのかを、詳しく解説していきます。
ウンベラータ本来のパワーと「気根」の意味
まず前提として、フィカス・ウンベラータ自体が持つ風水の力についておさらいしておきましょう。風水において、植物の葉の形は「気」の性質を決定づける大きな要素です。
- ハート形の葉: 「愛」「平和」「調和」を象徴します。人間関係を円滑にし、リラックス効果をもたらすとされています。恋愛運や家庭運アップには欠かせないアイテムです。
- 下向きに茂る葉: 「陰」の気を持ち、荒立った気を鎮める効果があります。リビングや寝室など、休息をとる場所に置くことで、心の平安を守ってくれます。
これに加え、「気根」には以下のような独自のエネルギーがあると解釈されます。
気根が持つ風水キーワード
- グラウンディング(地に足をつける力): 空中から地面に向かって懸命に伸びようとする気根は、不安定な状態から脱し、現実世界での基盤を固める力を象徴します。
- 生命力と繁栄: 本体とは別に根を伸ばして生きようとする姿は、困難な状況でも道を切り開く「たくましさ」や、一族の「繁栄」を意味します。
- 継続と安定: 長く伸びて地面に到達した太い気根は、「長く続く幸せ」や「揺るがない地位」を示唆します。
状態別:気根の吉凶診断
しかし、気根が生えていれば何でも良いというわけではありません。その「生え方」や「見た目」によって、吉凶が分かれるのが風水の面白いところ(そして怖いところ)です。
【吉】太く、真っ直ぐに伸びている状態
幹から力強く伸び、地面に向かって素直に垂れ下がっている太い気根は、「良い気」の現れです。
特に、その気根が土に到達してしっかりと根付いた場合、それは家の主(あなた)の社会的地位が安定したり、経済的な基盤が盤石になったりすることを暗示する「大吉」の状態と言えます。仕事運を上げたい方は、太い気根を大切に育てて、鉢土に誘導してあげると良いでしょう。
【凶】細かく乱れ、ボサボサになっている状態
一方で、細い気根が四方八方に無秩序に飛び出し、幹に絡みついたりして見た目が「汚い」「うるさい」と感じる状態は要注意です。風水では、視覚的な「乱れ」はそのまま「気」の乱れに直結します。
このような状態(通称:ギャランドゥ状態)を放置しておくと、思考がまとまらなくなったり、悩み事が複雑化して解決の糸口が見えなくなったりする「迷い」のエネルギーを生む原因になります。また、見た目の不潔感は「陰気」を呼び寄せ、運気の停滞を招きます。
運気アップのための処方箋:迷わずカットが正解!
もしあなたのウンベラータの気根が、後者の「乱れた状態」にあるなら、風水的なアドバイスはたった一つ。 「きれいに剪定して、整えること」です。
「切ると運気が下がるのでは?」と心配する必要はありません。むしろ、不要なものを削ぎ落とし、姿を整えることは、風水においては「浄化」のアクションになります。
スッキリとした美しい樹形に戻すことで、滞っていた気がスムーズに流れ出し、部屋全体のエネルギーがパッと明るくなるはずです。
つまり、「見た目が美しいかどうか」が最大の判断基準です。ご自身がそのウンベラータを見て「うっとりする」「気持ちいい」と感じるなら、それは運気を上げてくれています。
逆に「なんかごちゃごちゃしてるな」と感じるなら、ハサミを入れて整えてあげるのが、植物にとっても、あなたの運気にとってもベストな選択なのです。
気根が枯れるトラブルの解決策
気根を伸ばしてワイルドな姿を楽しもうとしていた矢先、「せっかく伸びてきた気根が、先端から茶色く干からびてしまった...」という悲しい経験をしたことはありませんか?実は気根は、本体の幹や葉に比べて環境の変化に非常に敏感なデリケートな器官です。
ここでは、気根が枯れてしまう主な原因と、それを防いで瑞々しい気根を保つための具体的な対策についてお話しします。
原因1:空気の乾燥(エアコンの直撃)
気根が枯れる原因のナンバーワンは、間違いなく「乾燥」です。気根は、いわば「むき出しの根っこ」。土の中にある根のように土壌に守られていないため、空気中の水分が不足すると、あっという間に水分を奪われてドライフラワー状態になってしまいます。
特に危険なのがエアコン(冷房・暖房ともに)の風です。人間でもエアコンの風に当たり続けると肌がカサカサになりますよね。
植物の、しかも生まれたての柔らかい気根にとって、エアコンの風はドライヤーの熱風を浴びせられているようなもの。直接風が当たる場所に置いていると、数日で茶色く縮れて枯死してしまいます。
【対策】 エアコンの風向きを調整するか、ウンベラータの置き場所を変えて、風が直接当たらないようにしてください。サーキュレーターの風も、強すぎると乾燥の原因になるので注意が必要です。
原因2:冬の寒さと窓際の冷気
ウンベラータは寒さに弱い植物ですが、その中でも気根は特に耐寒性が低いです。本体は元気でも、室温が10度を下回るような環境になると、水分を多く含んだ気根の細胞が冷害を受けて壊死してしまうことがあります。
よくあるのが、冬場の夜間、窓際に置きっぱなしにしているケースです。昼間は暖かくても、夜の窓際は放射冷却によって冷蔵庫の中のような寒さになります。この温度差にやられて、気根が黒く変色して枯れてしまうのです。
【対策】 冬場は、夕方になったら窓際から部屋の中央付近へ鉢を移動させてあげましょう。厚手のカーテンを閉めるだけでも多少の効果はありますが、物理的に冷気から遠ざけるのが確実です。
原因3:単純な水分不足
そもそも株全体の水分が足りていない場合、植物は生命維持のために、最も重要度の低い器官から水分供給をストップします。つまり、葉や幹を守るために、気根を「切り捨てる」という判断をするわけです。土がカラカラの状態が続くと、気根はシワシワになり、やがて枯れ落ちます。
最強のメンテナンス術:「葉水(はみず)」を習慣に!
気根を枯らさずに育てるための最強かつ唯一の方法、それは「葉水(はみず)」です。
霧吹きを使って、葉っぱだけでなく、気根や幹全体がしっとりと濡れるまで水をかけてあげてください。これを毎日、できれば朝と夕方の2回行うだけで、気根の生存率は劇的に上がります。
特に気根の先端(成長点)は乾燥に弱いので、そこを狙ってシュッシュッとしてあげると、驚くほど元気に伸びていきますよ。
ちなみに、一度茶色く枯れてしまった気根は、残念ながらどれだけ水をかけても復活することはありません。枯れた部分は見栄えも悪いので、ハサミで切り取ってしまいましょう。そして、「次は乾燥させないぞ」と気持ちを切り替えて、新しい気根が出てくるのを待つのが正解です。
伸びた気根が折れた時の正しい対処
大切に伸ばしていた長い気根。掃除機をかけている時や、鉢を移動させようとした拍子に、何かに引っ掛けて「ポキッ」...。あの感触が手に伝わった時の絶望感といったらありませんよね。「やってしまった...」と落ち込む飼い主さんをたくさん見てきましたが、まずは深呼吸してください。
結論から申し上げますと、気根が折れた程度では、ウンベラータ本体には1ミリも悪影響はありません。
先ほどもお伝えした通り、気根はあくまで「予備の根っこ」です。例えるなら、髪の毛が数本抜けてしまったとか、爪が少し欠けてしまった程度のダメージです。痛くも痒くもないと言ったら嘘になりますが、それで命に関わるようなことは絶対にないので安心してください。
折れた後の処置手順
折れてしまった気根をどう処理するかですが、残念ながら折れた部分をテープなどで繋いでも、元通りにくっつくことはまずありません(植物の組織は一度分断されると、修復よりも傷口を塞ぐことを優先するためです)。
- 折れた先を確認する: 皮一枚で繋がっているような状態なら、完全に切り離してしまいます。ブラブラさせておくと、引っかかってさらに傷口を広げる原因になります。
- 切る位置を決める: 折れた箇所で切っても良いですが、断面が茶色く変色して目立つことが多いです。見栄えを気にするなら、思い切ってその気根の根元(幹から出ている付け根)からバッサリ切ってしまうのが一番きれいです。
- 白い樹液を拭く: まだ生きている気根なら白い樹液が出ますので、ティッシュで拭き取ります。すでに枯れかけていた気根なら樹液は出ないかもしれません。
「せっかく床まで届きそうだったのに!」と悔しい思いをした場合は、その失敗を教訓にしましょう。次に伸びてきた気根は、ある程度の長さになった段階で幹の方へ誘引し、麻紐などで緩く縛って固定してあげるのです。
こうすることで、ぶつかったり引っ掛けたりする事故を防ぐことができます。「束ねて育てる」というスタイルに切り替える良いきっかけになったと、ポジティブに捉えてみてください。
気根や幹から臭いがする場合の原因
たまに、読者の方からこんな相談をいただくことがあります。 「ウンベラータに近づくと、なんか変な匂いがするんです...」 「葉水をした後、部屋が青臭くなる気がして...」
これ、実は気根や幹から発せられている匂いであることが多いんです。でも、必ずしも「悪い匂い」とは限りません。植物が出す匂いには、「正常な植物臭」と「危険な腐敗臭」の2種類があります。この違いを嗅ぎ分けることが、トラブル回避の鍵となります。
1. 正常な匂い:フィカス属特有の「植物臭」
ウンベラータなどのゴムの木の仲間は、樹液の中に独特の成分を含んでいます。特に、葉水をして幹や気根が濡れると、その水分が蒸発する際に成分が揮発し、匂いが強くなる傾向があります。
- どんな匂い?: 人によって感じ方は様々ですが、「桜餅のような甘い香り」「青ネギのような匂い」「潰した草の匂い」「微かなニンニク臭」などと表現されます。
- 判断: これは植物が生きている証拠であり、フィトンチッド(森林浴効果のある成分)の一種でもあります。生理現象ですので、全く問題ありません。「うちの子はこういう体臭なんだな」と思って受け入れてあげてください。
2. 危険な匂い:根腐れによる「腐敗臭」
一方で、絶対に放置してはいけないのが「腐った匂い」です。もし、気根そのものや、鉢の土の方から以下のような匂いが漂ってきたら、緊急事態です。
- どんな匂い?: 「ドブのような匂い」「卵が腐ったような硫黄臭」「雑巾のような生乾き臭」。明らかに不快な悪臭です。
- 原因: これは、鉢の中で土の中の根が腐り始めている(根腐れ)か、通気性が悪すぎて土壌内の菌バランスが崩れているサインです。気根が出ている=根詰まりや過湿の可能性が高いので、リンクして起こりやすい現象です。
もし、この「腐敗臭」を感じた場合は、水やりを即座にストップし、土を完全に乾かす必要があります。それでも改善しない、あるいは葉っぱが黄色くなって落ちるなどの症状が併発している場合は、手遅れになる前に植え替えなどの処置が必要です。
水を与えすぎたことによる根腐れの詳しいサインや、緊急時の復活方法については、以下の記事で徹底的に解説しています。少しでも「臭いがおかしいな?」と感じたら、合わせてチェックしてみてください。
ウンベラータに水をやりすぎた?危険なサインと復活方法を解説 - 観葉スタイル
根詰まりと気根の関係性と植え替え

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記事の冒頭で、「気根が出るのは根詰まりのサインかも」とお話ししました。ここでは、その関係性をもう少し深掘りし、気根をきっかけとした「植え替え」のタイミングについて解説します。
植物にとって、地上に出ている部分(茎葉)と地下の部分(根)の量は、鏡合わせのように比例すると言われています(T/R比といいます)。つまり、ウンベラータが大きく成長してたくさんの葉を茂らせているなら、見えない土の中でも同じくらい大量の根が張り巡らされているということです。
気根は「家が狭いです!」という抗議の声
鉢という限られたスペースで根が増え続けると、やがて土の隙間がなくなり、酸素不足、水不足、栄養不足の三重苦に陥ります。
こうなると、植物は「もうこの家(鉢)では暮らせない!外に出て新しい場所を探さなきゃ!」とパニックを起こします。 この時に発動するのが、気根による「探索行動」です。つまり、気根が急にたくさん出てきたということは、鉢の中が限界を迎えている可能性が非常に高いのです。
植え替えが必要か見極める3つのチェックポイント
気根が出てきたら、以下のポイントをチェックしてみてください。1つでも当てはまれば、植え替えの検討が必要です。
- 水はけが極端に悪い: 水やりをした時、水が土の上に溜まってなかなか引かない。あるいは、ウォータースペース(土の上の隙間)に水が溜まったまま数分経っても落ちていかない。
- 鉢底から根が出ている: 鉢を持ち上げて底の穴を見てください。白や茶色の根っこが「こんにちは」とはみ出していませんか?
- 2年以上植え替えていない: ウンベラータの成長速度なら、2年も経てば確実に根詰まりしています。
植え替えのベストシーズンと手順
「よし、植え替えよう!」と思っても、時期には注意が必要です。真冬(11月〜3月)に植え替えをすると、ダメージで枯れてしまうリスクがあります。必ず成長期である「5月〜9月」の暖かい時期に行いましょう。
手順はシンプルです。
- 今の鉢より「一回り(直径が3cm〜6cm程度)大きい鉢」を用意します。
- 土は、水はけの良い「観葉植物専用の土」を使います。
- 鉢から株を抜き、古くて黒ずんだ根や、長すぎる根を少し整理して、新しい土で植え付けます。
- 最後にたっぷりと水をやり、1週間ほどは直射日光の当たらない明るい日陰で休ませます。
適切な植え替えを行って根の環境を改善してあげると、植物は安心して落ち着き、過剰な気根の発生がピタリと止まることもあります。「気根が増えたな」と思ったら、まずは鉢の中の状態を疑う。これがウンベラータ上級者への第一歩です。
ウンベラータの気根と上手く付き合う
ここまで、ウンベラータの気根について、その原因から切り方、活用術、そしてトラブル対処法まで、かなりマニアックに深掘りしてきました。最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
最後に私がお伝えしたいのは、「気根を怖がらないで」ということです。
初めて見た時は、その異様な姿に驚き、「何か悪いことが起きているんじゃないか」と不安になったかもしれません。でも、ここまで読んでくださった皆さんならもうお分かりですよね。気根は、ウンベラータが「もっと大きくなりたい」「もっと水を吸いたい」「ここは居心地が良いよ」と、あなたに話しかけてくれている言葉そのものなんです。
ポイント
- 見た目が気に入らなければ、切って整えてあげればいい。
- ワイルドさが好きなら、そのまま伸ばしてあげればいい。
- 根詰まりのサインなら、広い鉢に植え替えてあげればいい。
気根という「会話ツール」を手に入れたことで、皆さんとウンベラータの関係は、これまでよりもずっと深く、親密なものになるはずです。正解のスタイルなんてありません。ぜひ、あなたのライフスタイルや好みに合わせて、世界に一つだけのウンベラータとの付き合い方を見つけていってください。
植物のある暮らしが、あなたの毎日をもっと豊かで楽しいものにしてくれますように。 それでは、また次の記事でお会いしましょう!