
観葉スタイル・イメージ
ポトスは初心者にも扱いやすく、室内をおしゃれに彩る観葉植物として人気があります。
その魅力のひとつに、自宅で簡単に増やせることが挙げられますが、正しい増やし方を理解しておかないと、思わぬ失敗につながることもあります。
特にポトスの増やし方では切る場所が重要なポイントであり、剪定や挿し木、水差しといった方法によっても切る位置や手順は少しずつ異なります。
伸びすぎたツルの整理を兼ねて増やしたい場合や、茎だけの状態から発根させたい場合、水栽培で根の様子を見ながら管理したい場合など、目的に応じた方法の選択が求められます。
また、株分けで根ごと分ける方法や、ポトスを茂らせるにはどこをどう切るかといった知識も大切です。増やす過程でよくある失敗例とその対処法を知っておくことで、初心者でも安心して挑戦できます。
この記事では、ポトスを美しく元気に増やすための切る場所の基本や具体例を、わかりやすく丁寧に解説します。初めての方でも実践しやすいよう、方法ごとの特徴や注意点も交えてご紹介していきます。
ポイント
- ポトスを増やす際の適切な切る場所の見極め方
- 挿し木や水差しなどの具体的な増やし方の手順
- 剪定や切り戻しによる形の整え方と注意点
- 増やすときによくある失敗例とその対処法
Contents
ポトスの増やし方において切る場所の基本とは

観葉スタイル・イメージ
- 剪定でツルや葉を整えるタイミング
- 挿し木に適した切り方と注意点
- 水差しで成功率を上げるコツ
- 葉を取った茎だけで増やす方法とコツ
- ポトスを茂らせるには節の位置が重要
剪定でツルや葉を整えるタイミング

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ポトスのツルや葉を美しく保つには、適切なタイミングで剪定を行うことが欠かせません。特に伸びすぎたツルや密集した葉は、見た目だけでなく植物の健康にも影響します。
剪定に適した時期
剪定のタイミングとして最も適しているのは、春から初夏にかけての成長期です。この時期はポトスの活動が活発で、新しい芽が出やすいため、切り戻してもすぐに回復しやすい特徴があります。
剪定時期とその特徴の比較表
時期 | 特徴 | 注意点 |
---|---|---|
春〜初夏 | 成長が活発、新芽が出やすい | 剪定後の回復が早い |
秋 | 成長が緩やかになる | 切り戻し効果が出るのに時間がかかる |
冬 | 成長が鈍い | 剪定による株への負担が大きくなる |
逆に、冬の寒い時期に剪定を行うと、成長が鈍っているために切り口からの回復が遅くなり、株に負担がかかる恐れがあります。
また、ツルが長くなりすぎて垂れ下がっている場合や、葉が重なって光が届きにくくなっている場合も剪定のサインといえます。
放置すると株元がスカスカになってしまい、全体的な見栄えが悪くなるだけでなく、新しい芽の成長も妨げてしまいます。
剪定の方法と注意点
具体的には、ツルの先端を数節分カットするのが基本です。切る位置は、葉の付け根のすぐ上(節の少し上)を選びましょう。この部分には新芽が出やすく、形を整える効果も高まります。
ただし、一度に多くのツルを切りすぎると株全体にストレスがかかります。全体のバランスを見ながら、1回の剪定で全体の3分の1以下を目安に調整するのが安全です。
このように、ポトスの剪定は見た目の美しさを保つだけでなく、健康な成長を促すためにも重要な作業です。適切な時期とポイントをおさえることで、長く美しくポトスを楽しむことができます。
挿し木に適した切り方と注意点

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ポトスを増やす方法のひとつに「挿し木」があります。これはツルを切り取り、土や水に挿して根を出させる手法です。
成功率の高い方法ですが、切り方や管理を間違えると根が出にくかったり、腐ってしまうこともあるため注意が必要です。
挿し木のための切り方
まず、切る位置ですが、基本は「節」を1~2つ含むようにします。ポトスは節から根を出す性質があるため、葉の付け根(節)を含めてカットするのがポイントです。
挿し木に適した茎の条件
条件 | 理由 | 補足 |
---|---|---|
節が1〜2つ含まれる | 節から根が出る性質がある | 葉の付け根を意識する |
健康な茎を使用 | 発根率が高まる | 古すぎる茎は避ける |
下の葉を取り除く | 腐敗防止 | 清潔に保つため |
できれば健康で葉が元気な部分を選び、下の葉は取り除いておくと、水や土に挿す際に腐りにくくなります。
切る際には、清潔なハサミやカッターを使いましょう。刃に汚れがついていたり、切れ味が悪いと茎をつぶしてしまい、そこから雑菌が入ってしまうことがあります。切断面は斜めにカットすることで、表面積が広がり水の吸収も良くなります。
挿し木後の管理ポイント
挿し木のあとは、明るいけれど直射日光が当たらない場所で管理します。根が出るまでは数週間かかることもあるため、水切れや乾燥に注意しながら丁寧に育てましょう。
なお、挿し木に向いている時期は春から夏にかけての成長期です。この時期は植物の生命力が強く、根が出やすくなるため成功しやすくなります。逆に秋~冬の時期は成長が鈍くなるため、挿し木は避けた方が無難です。
このように、切る場所、清潔な道具、管理環境の3点を意識すれば、ポトスの挿し木は初心者でも十分に成功させることができます。
水差しで成功率を上げるコツ

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ポトスの増やし方として人気なのが「水差し」です。清潔な水に茎を挿しておくだけで根が出てくるシンプルな方法ですが、いくつかのポイントを押さえることで成功率が大きく変わります。
節の位置と葉の管理
最も重要なのは、差し込む茎の「節」が水に浸かっていることです。ポトスはこの節の部分から根を出すため、葉のすぐ下の節が水にしっかり浸かるようにします。
ただし、葉そのものが水に触れていると腐りやすくなるため、水に浸かるのは茎だけにとどめるのが基本です。
水差し管理のポイント
項目 | 推奨内容 | 目的 |
---|---|---|
水に浸ける部分 | 節のみ | 根の発生を促す |
葉の管理 | 水に触れないようにする | 腐敗防止 |
水の交換頻度 | 1〜2日に1回 | 雑菌の繁殖を防ぐ |
水の交換頻度も成功率を左右します。毎日または2日に1回は水を交換することで、水の中の雑菌繁殖を防ぎ、根腐れのリスクを軽減できます。容器も透明なガラス瓶などを使うと、根の成長が見えるため管理がしやすくなります。
置き場所とトラブル回避
また、置き場所も大切です。明るく風通しの良い場所が理想ですが、直射日光は避けましょう。
特に夏場は水温が上がりすぎると根が弱ってしまうことがあるため注意が必要です。気温が安定した春~初夏の時期が、水差しには最も向いています。
気をつけたいのは、水に差しても根が出ない場合です。その原因の多くは「古すぎる茎」か「光不足」です。健康な緑の茎を使い、十分な明るさのある場所に置くことで、発根までのスピードが格段に上がります。
このように、水差しは見た目も美しく管理もしやすい方法ですが、節の位置や水の管理を丁寧に行うことが成功への鍵となります。正しく行えば、手軽に増やせるだけでなく、インテリアとしても楽しむことができます。
葉を取った茎だけで増やす方法とコツ

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ポトスは丈夫で繁殖しやすい植物として知られていますが、「葉を取った茎だけ」で増やすという方法には、いくつかのポイントがあります。葉が付いていない状態でも発根は可能ですが、環境と手順をしっかり整えることが成功の鍵になります。
葉を取る理由と茎の選び方
まず、葉を取り除いた茎を使う理由として、挿し木や水差しで使用する際に葉が水に浸かると腐敗の原因になってしまうからです。
特に節のすぐ近くにある葉は水に触れやすく、根が出る前に腐ってしまうケースが少なくありません。そのため、あらかじめ葉を取り除いておくことで、茎の清潔さと発根の安定性を確保できます。
使用する茎は、元気な株から切り取った新しめのものを選びましょう。古くて硬くなった茎は水を吸いにくく、発根しにくい傾向があります。また、節が1つか2つ含まれる長さ(5〜10cm程度)にカットし、葉はすべて取り除いておきます。
水差し・土挿しの手順
水差しで増やす場合は、茎の節の部分がしっかり水に浸かるように容器にセットします。水は清潔なものを使い、2日に1回は交換するのが理想です。
発根が始まるまでの期間は環境によって異なりますが、早ければ1週間ほどで白い根が出てくることもあります。発根後、根が2〜3cmに伸びたら土に植え替えると、しっかりとした株に育ちやすくなります。
一方、土に直接挿す方法もあります。この場合は、清潔な土に節を埋める形で茎を差し込みます。
水やりは控えめにしつつ、土が乾きすぎないよう適度に湿らせておくことが大切です。高温多湿の環境を好むため、袋などで覆って湿度を保つ方法も効果的です。
このように、葉のない茎だけでも、節を意識した管理と清潔な環境を保てば、しっかりと根を出して増やすことが可能です。発根の過程を観察する楽しみもあり、育成の幅を広げる一手段としておすすめできます。
ポトスを茂らせるには節の位置が重要

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ポトスをふんわりとボリュームのある姿に育てたい場合、「節の位置」を意識した管理が非常に重要になります。ただ茎を伸ばすだけでは、スカスカとした印象になりがちで、いわゆる“茂った状態”にはなりません。
節の役割と活用法
節とは、茎の途中にある、葉や根が出てくる部分のことです。ポトスはこの節から新しい芽や根を出す性質があるため、剪定や挿し木を行う際には、この節の位置を見極めて作業する必要があります。
例えば、ツルがどんどん伸びるだけで葉がまばらな状態になっている場合、いくつかの節を残して途中でカットし、芽吹きを促すことが有効です。
こうすることで、節のすぐ近くから新しい芽が出やすくなり、横に広がるような成長が期待できます。結果として、葉の密度が増して全体が茂って見えるようになります。
また、挿し木で増やしたい場合にも、節を含めて切ることが重要です。節がない部分からは根も芽も出ないため、たとえ健康な茎であっても発根・発芽が難しくなってしまいます。水差しや土に挿す際は、必ず節を水や土に触れさせるようにしましょう。
さらに、節の数が多いほど新しい芽のチャンスも増えるため、あえてツルを短くカットして複数本の挿し木を作る方法もあります。これにより、一つひとつの株が小さくても、全体として茂みが生まれやすくなります。
節の管理と注意点
ここで注意したいのが、節の間隔が極端に長いツルです。日光不足や栄養の偏りによってこのような状態になることがあります。こうした場合は、置き場所を見直したり、肥料を与えることで改善を図りましょう。
このように、ポトスを茂らせるには単に育てるだけでなく、節の位置を理解し、それを活用した剪定や管理が大きな役割を果たします。形よくボリュームのある株を目指すなら、節の存在を常に意識して育てることが大切です。
ポトスを増やす方法と切る場所の具体例

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- 伸びすぎたポトスの対処法と切り戻し
- 水栽培で手軽に増やす方法とは?
- おしゃれに育てる水差しインテリア術
- 株分けによる増やし方と切る位置の目安
- 増やし方の失敗例とその対処法
伸びすぎたポトスの対処法と切り戻し

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ポトスは成長が早く、条件が整うとどんどんツルを伸ばしていく植物です。
放っておくとツルがだらりと垂れ下がり、見た目のバランスが悪くなるだけでなく、株自体が弱々しく見えてしまいます。こうした状態を整えるためには、「切り戻し」が非常に効果的です。
切り戻しの目的と方法
切り戻しとは、伸びすぎたツルを適切な位置でカットして、全体のボリュームや形を整える作業のことです。このときに重要なのが「節」の位置を見極めること。
ポトスは節から新芽を出す性質があるため、切る際は必ず節の少し上でハサミを入れるようにしましょう。これによって、切った後に節の部分から新しい芽が出やすくなり、よりコンパクトで茂った形に整えることができます。
切り戻しのタイミングは、ツルが伸びすぎて株元がスカスカになってきたと感じたときや、全体的に形が乱れてきたときが目安です。
また、春から夏にかけての成長期に行うと、新芽の展開がスムーズで、株もダメージを受けにくくなります。秋以降の涼しい季節は生育が緩やかになるため、切り戻しの効果が出るまでに時間がかかることもあります。
切り戻しの活用とタイミング
切ったツルはそのまま捨てるのではなく、挿し木や水差しで増やす材料として活用できます。これにより、単なる手入れ作業が、同時に株を増やす機会にもつながるのです。ポトスは繁殖力が強いため、比較的簡単に根付きます。
このように、伸びすぎたポトスは「切り戻し」で形を整えつつ、再利用することで育成の楽しみも広がります。全体のバランスを保ちながら、健康的に育てたい方にとって、切り戻しは定期的に行いたい作業のひとつです。
水栽培で手軽に増やす方法とは?

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ポトスを手軽に増やしたい場合、水栽培は初心者にもおすすめの方法です。土を使わず水だけで育てるため、部屋を汚す心配が少なく、育成過程も目に見えるので楽しみやすい点が魅力です。
水栽培の準備と基本手順
水栽培を始めるには、まず健康なポトスのツルを用意します。カットする際は、葉が2〜3枚ついており、節が1〜2つ含まれている部分を選ぶと成功しやすくなります。
節とは、根が出てくるポイントになる箇所のことで、この部分が水に浸かるようにセットするのがポイントです。
カット後は清潔な水を入れた容器に挿し、水は節がしっかり浸かる程度の深さに保ちます。水の交換は2〜3日に1回を目安に行い、カビや雑菌の繁殖を防ぎましょう。
また、直射日光を避けた明るい室内に置くことで、発根がスムーズに進みます。早ければ1週間程度で白い根が出始め、2〜3週間でしっかりとした根が育ちます。
発根後はそのまま水栽培を継続して楽しむこともできますし、土に植え替えて本格的な鉢植えにすることも可能です。
水栽培の管理と注意点
水栽培のまま管理する場合は、根腐れを防ぐために、根が伸びすぎないうちに剪定したり、栄養補給のために液体肥料を少量与えることも効果的です。
このように、水栽培は準備が簡単で場所も取らず、植物の成長を視覚的に楽しめる方法です。特に、増やしたいけれど土いじりが苦手という方には、ポトスの水栽培がぴったりです。
おしゃれに育てる水差しインテリア術

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ポトスの魅力は育てやすさだけでなく、見た目の美しさにもあります。中でも「水差し」を利用したインテリアは、おしゃれで実用的なグリーンスタイルとして人気です。
透明なガラス容器に水を張り、ポトスを挿すだけで、手軽に部屋の印象を明るくすることができます。
容器選びと配置のコツ
水差しインテリアを成功させるポイントのひとつは、容器選びです。口が広すぎる容器だと茎が傾いてしまうため、茎をしっかり支えられる細口のボトルやフラスコ型の容器が向いています。
また、透明なガラス素材であれば、根の成長も楽しめる上、清潔感があり部屋の雰囲気にマッチしやすいでしょう。
配置場所にも工夫を加えることで、より洗練された印象を与えることができます。例えば、窓際の棚に数本並べる、トイレや玄関に1本飾るなど、生活空間のちょっとした隙間を活用することで、グリーンが自然に溶け込みます。
日が当たりすぎると藻が発生しやすいため、レースカーテン越しの柔らかい光が当たる場所が理想的です。
清潔さと日々の手入れ
水の管理については、2〜3日に1回は交換することが基本です。
水が濁ったままだと根腐れやカビの原因になるため、清潔を保つことがインテリアとしての美しさにもつながります。根が伸びすぎて見た目が気になる場合は、剪定して整えると清潔感を保てます。
このように、水差しインテリアは見た目を楽しむだけでなく、植物の成長も観察できる実用的な方法です。おしゃれさと機能性を兼ね備えたグリーンの飾り方として、日々の暮らしに自然な彩りを与えてくれます。
株分けによる増やし方と切る位置の目安

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ポトスの増やし方にはさまざまな方法がありますが、株分けは特に「根がしっかり育っている大きな株」に適した手段です。
土から育てているポトスで、鉢の中が根でいっぱいになっているような場合には、この方法が向いています。植え替えを兼ねて行えるため、鉢の整理や株の健康管理としても有効です。
株分けの準備と切り方
株分けを行う際は、まずポトスを鉢から丁寧に取り出し、根鉢全体の状態を確認します。土を優しくほぐしていくと、いくつかの茎が根と一緒にまとまっている部分が見つかります。
この「一株」として独立している単位を目安に、無理に引き裂かず、清潔なハサミやナイフで根と茎を同時にカットします。
株分け時の切る位置と注意点
切る位置 | 理由 | 注意点 |
---|---|---|
複数の根がついた節の上 | 新しい鉢での活着を促す | 根の量が不十分だと枯れやすい |
清潔な道具を使用 | 雑菌混入を防ぐ | 使い捨ての刃物などがおすすめ |
無理に引き裂かない | 根の損傷を防ぐ | ナイフで丁寧に切る |
このとき、切る位置は「複数の根がついている節の少し上」が最適です。根が十分に残っていないと、新しい鉢に植えた後に根付かず、枯れてしまうリスクが高まります。
植え替え後の管理
分けた株は、新しい鉢やプランターに植え付けます。使用する土は水はけの良い観葉植物用の培養土が理想です。
また、植え替え直後は株にストレスがかかっている状態なので、直射日光は避け、風通しの良い明るい日陰で様子を見るようにしましょう。水やりも控えめにして、根の活着を促すことが大切です。
このように株分けは、単にポトスを増やすだけでなく、根詰まりの解消や株の若返りにもつながる有効な方法です。十分に育った株をしっかり観察しながら、無理のない範囲で切り分けるのが成功のポイントです。
増やし方の失敗例とその対処法

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ポトスは比較的増やしやすい植物として知られていますが、方法を誤ると失敗してしまうこともあります。ここでは、よくある失敗例とその具体的な対処法について紹介します。
よくある失敗と原因
まず多いのが「切った茎が根を出さない」というケースです。この原因のひとつは、切る位置が不適切であること。ポトスは節の部分からしか根が出ないため、節のない茎や葉だけの部分を使っても発根しません。
また、切り口の乾燥や、水の汚れによる雑菌繁殖も根の成長を妨げる要因となります。これを防ぐには、節が1~2つ含まれる茎を使用し、カット後はすぐに清潔な水に差すか、湿らせた土に挿すことが大切です。
状況別の対処方法
次に挿し木で失敗しやすいのが、「葉がしおれる」「茎が黒ずむ」といった現象です。これは、高温多湿の環境で通気が悪い場合や、直射日光で茎が傷んだ場合に起こりやすくなります。
このようなときは、葉を一部カットして蒸散を減らしたり、明るい日陰に置いて温度を安定させることで回復が見込めます。また、土が常に湿っていると根腐れを起こすため、水やりの頻度にも注意が必要です。
さらに、株分け後に新しい鉢で根付かないケースもあります。これは、切り分けた際に根の量が少なすぎたり、切り口が傷んでいたことが原因として考えられます。
こうした場合は、切り口に殺菌剤を塗布してから植え付ける、あるいは根の数が多い茎を優先的に使うなどの工夫が必要です。
このように、ポトスの増やし方でうまくいかないときには、切り方・管理環境・植え方など、いくつかの要素を見直すことで改善が期待できます。
失敗を恐れず、小さなミスから学びながら少しずつコツをつかんでいくことが、元気なポトスを育てるための近道です。
ポトスの増やし方と切る場所に関する総まとめ
この記事をまとめます
- 剪定は春〜初夏の成長期に行うのが最も効果的
- 伸びすぎたツルは節の少し上でカットすると新芽が出やすい
- 密集した葉は間引きして日光と風通しを確保する
- 挿し木では節を1〜2つ含むように切ることが基本
- 使用するハサミは必ず清潔で切れ味の良いものを使う
- 水差しでは節を水に浸け、葉は水に触れさせないようにする
- 水は2日に1回程度交換し、雑菌の繁殖を防ぐ
- 明るく風通しの良い場所に置くと発根がスムーズになる
- 葉を取った茎だけでも節を使えば発根は可能
- 古く硬い茎より若く柔らかい茎の方が根が出やすい
- ポトスを茂らせたい場合は節の位置を意識して剪定する
- 日照不足は節の間隔が長くなる原因となるため注意が必要
- 株分けは複数の根が付いた節を目安に分けると失敗しにくい
- 切ったツルは挿し木や水差しに再利用して増やすことができる
- 切る位置や管理方法を誤ると発根せず腐るケースもあるため注意が必要