
観葉スタイル・イメージ
サンスベリアは手間がかからず、初心者でも育てやすい観葉植物として人気があります。
最近では、ダイソーなどの100均でも手軽に購入できるようになり、特に100均でのサンスベリアの育て方に関心を持つ方が増えています。
中には300円商品として、ある程度成長したものが小鉢に植えられた状態で並ぶこともあります。
この記事では、ダイソーで買えるサンスベリアの種類は?という疑問に答えながら、購入後にサンスベリアを買った後はどうすればいいですか?といった初期対応や、苗の選び方・管理方法などもわかりやすく解説していきます。
さらに、ダイソーで買ったサンスベリアの植え替え方法は?という実用的なステップ、室内で快適に育てるためのポイント、成長を促す環境の整え方にも触れています。
水耕栽培や葉挿しといった増やし方のコツ、時折店頭に並ぶレアな品種の見分け方なども紹介し、初めてでも安心して育てられるようにサポートします。
100均で購入できるサンスベリアを健康に育てていくための基本から応用までを、この記事でしっかりと押さえていきましょう。
ポイント
- 100均で買えるサンスベリアの種類や選び方がわかる
- 購入後すぐに行うべき初期対応の手順が理解できる
- 植え替えや水耕栽培など具体的な育て方が学べる
- 室内での管理方法や成長を促す環境づくりが把握できる
Contents
100均のサンスベリアの育て方の基本とは

観葉スタイル・イメージ
- ダイソーで買えるサンスベリアの種類は?
- 買った直後の初期対応
- ダイソーで買ったサンスベリアの植え替え方法は?
- 苗の管理方法とトラブル予防
- 成長を促す環境づくり
ダイソーで買えるサンスベリアの種類は?

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ダイソーでは、観葉植物の中でも人気の高いサンスベリアが、手頃な価格で販売されています。
よく見かける定番品種
特に目にすることが多いのは「サンスベリア・ローレンティー」という品種です。このローレンティーは、縦にスッと伸びた葉と、黄色い縁取りが特徴的で、「トラノオ」とも呼ばれることがあります。
見た目のインパクトも強く、初心者がインテリアとして取り入れやすい観葉植物です。
ダイソーで取り扱われる主なサンスベリアの種類
品種名 | 特徴 | 入手のしやすさ |
---|---|---|
ローレンティー | 黄色い縁取り、縦に伸びる葉、インテリア性が高い | 非常に高い |
ミカド(バキュラリス) | 丸くて細長い葉、円筒形 | やや低い(店舗による) |
ハニー | コンパクトな葉、小型種でかわいらしい外見 | やや低い(稀に入荷) |
一方で、ダイソーの店舗によっては、もう少し珍しいタイプのサンスベリアも取り扱われることがあります。例えば、葉が丸くて細長い「ミカド」や、小型で葉がコンパクトにまとまる「ハニー」などがそれにあたります。
ただし、これらのレア品種は常時並んでいるわけではなく、タイミングや地域によっては出会えないことも多いでしょう。
裸苗タイプと300円鉢植えの違い
ここで注意しておきたいのは、100均で売られているサンスベリアは、根がついていない「裸苗」の状態で陳列されている場合があることです。
つまり、葉だけがカットされ、土にも植えられていない状態で販売されていることがあるのです。このタイプは、挿し木などで発根させて育てる必要があります。
初心者には少しハードルが高いように感じるかもしれませんが、育て方さえ押さえておけば十分に発根させて育てることが可能です。
また、最近では300円商品として、ある程度成長したサンスベリアが小鉢に植えられて販売されているケースも増えています。
このタイプは、すでに根が張っていることが多いため、育て始める際の管理が比較的簡単です。まずは育てやすい状態のものを選びたい場合は、この300円クラスのサンスベリアから始めるのがおすすめです。
買った直後の初期対応

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サンスベリアをダイソーで購入したら、まず最初にすべきなのは「状態の確認と準備」です。見た目が元気そうであっても、輸送中や店頭での管理環境によって葉の一部が傷んでいたり、根元が湿っていることがあります。
ですので、購入後はすぐに植え付けたり水やりをするのではなく、一度しっかり観察することが大切です。
購入後すぐに行う観察と手入れ
まずは葉の状態を確認し、黒ずみやぬめりがある部分があれば、その部分はカットしておきましょう。特に、根がない裸苗の状態で売られている場合は、カビや腐敗の原因を除去することが優先です。
購入直後にチェックするべきポイント一覧
チェック項目 | 内容 | 注意点 |
---|---|---|
葉の状態 | 黒ずみ、ぬめり、破れがないか確認 | 異常があればカットして乾燥させる |
根の有無 | 裸苗か、すでに根があるかを確認 | 裸苗なら発根管理が必要 |
茎・切り口の状態 | ぬめりや変色がないか | 傷みがあれば乾燥処理を行う |
葉を切った場合には、切り口を2~3日ほど風通しの良い場所で乾燥させてください。これにより、雑菌の侵入を防ぎやすくなります。
乾燥が終わったら、植え付ける前に用土の準備を進めます。この段階で水やりは必要ありません。土が湿っていると、根が出る前の苗には負担となり、腐りやすくなってしまうからです。このため、最初は「乾いた土に挿して放置する」が基本の姿勢になります。
発根前の置き場所と管理
また、設置場所についても注意が必要です。サンスベリアは光を好みますが、直射日光は避けてください。特に発根前は葉焼けしやすくなっているため、明るい日陰やカーテン越しの光が入る室内が理想です。
初期対応を適切に行えば、サンスベリアのその後の成長が安定します。つい嬉しくてすぐに水を与えたくなってしまうかもしれませんが、育て始める最初の一歩こそ慎重に進めることが、成功への近道と言えるでしょう。
ダイソーで買ったサンスベリアの植え替え方法は?

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サンスベリアをダイソーで購入したら、育てやすい環境を整えるために「植え替え」が欠かせません。特に根がない状態のサンスベリアを育てる場合は、最初の植え付けこそが発根成功のカギを握ります。
用土と鉢の選び方
まず用意するのは、通気性と排水性に優れた用土です。市販の「多肉植物用」や「挿し木用」の土が最適です。
おすすめの用土と鉢の組み合わせ
項目 | 推奨内容 | 理由 |
---|---|---|
用土 | 多肉植物用土 or 赤玉土5:腐葉土4:川砂1 | 排水性と通気性に優れる |
鉢の素材 | 素焼き鉢 or セメント鉢 | 通気性が良く、根腐れしにくい |
鉢のサイズ | 小さめで深め | 長い葉でも安定しやすい |
鉢底の穴 | 必須 | 排水を確保し、根腐れを防ぐ |
自作する場合は、赤玉土5:腐葉土4:川砂1といった比率でブレンドすると良いでしょう。肥料入りの土は、まだ根がないサンスベリアには刺激が強いため、避けておくのが無難です。
次に鉢選びですが、素焼きやセメント素材の鉢は通気性が良く、初心者にも扱いやすいです。鉢のサイズは「小さめ」で「深め」が理想です。
特に裸苗の葉が長い場合は、安定感を出すために深さが必要になります。鉢底には必ず穴があるものを選びましょう。排水性が悪いと根腐れを起こしやすくなります。
植え付けと水やりの注意点
植え付け時には、葉の下部を3分の1程度土に挿します。このとき、葉の上下を間違えないように注意してください。
葉の上下が逆になると、いくら待っても根が出ないため、植えても育たない原因になります。固定が甘いと発根しにくくなるため、土をしっかり押さえて安定させてから放置しましょう。
ここで重要なのは、水やりを我慢することです。土が完全に乾いた状態で植えたあと、しばらくは水を与えずにそのまま管理します。
湿気が多いと根が出る前に腐ってしまう可能性があるためです。葉がシワシワになってきたり、鉢が異常に軽くなった場合に、初めて少量の水を与えるようにしてください。
そして置き場所は、風通しの良い明るい日陰がベストです。直射日光やエアコンの風が当たるような場所は避けましょう。
このように、適切な土と鉢を選び、丁寧に植え付けてあげることで、100均で購入したサンスベリアも立派に育てることができます。植え替えは一度きりの作業ではなく、成長に応じて数年ごとに行うとより元気な株に育ってくれます。
苗の管理方法とトラブル予防

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サンスベリアの苗を健康に育てるためには、日々の管理と早めのトラブル対策が欠かせません。特に100均などで購入した苗は、流通や管理環境によってダメージを受けていることもあり、放置しておくと枯れてしまうことがあります。
水分と風通しの管理
まず意識したいのは、水分管理です。サンスベリアは乾燥に強く、むしろ湿度が高すぎると根腐れを起こしやすい性質があります。特に発根前の裸苗の場合、土が常に湿っていると葉の根元から腐敗が始まってしまうことも。
水やりの目安は「完全に乾いてからたっぷりと」です。鉢の重さや葉のハリなども判断材料になりますので、慣れてきたら手触りや見た目でも管理できるようになります。
一方で、風通しが悪い場所に置いておくと、湿気がこもってカビや病気が発生するリスクもあります。
特に梅雨時期や冬場の室内では空気がこもりやすいため、サーキュレーターを活用するのも一つの方法です。また、苗を密集して管理している場合は通気が悪くなるため、一定の間隔をあけて配置しましょう。
さらに注意したいのが「光の管理」です。直射日光は葉焼けの原因になりますが、暗すぎる場所では光合成が不十分となり、苗が弱ってしまいます。
明るい日陰や、レースカーテン越しの日光が適した環境です。特に根がまだ出ていない場合は、強い日差しは避けてください。
トラブルの兆候と対策
トラブルのサインとしては、葉が黄ばんできたり、シワがよってしおれてくる、根元が柔らかくなるといった症状があります。
こうした変化を見逃さないよう、こまめに様子を観察しましょう。異変を感じたら、すぐに置き場所や水の量を見直すことが大切です。
また、購入直後にすでに傷みがある葉は、迷わず取り除いておきましょう。傷んだ葉は菌の温床になりやすく、全体の健康を損ねる原因になります。ピンセットや清潔なハサミで処理し、風通しの良い場所で管理すれば、苗全体が清潔な状態を保てます。
このように、苗の管理は「湿度」「光」「通気」の3つのバランスを意識しながら進めると、トラブルを未然に防ぎやすくなります。環境が整えば、100均で購入した小さな苗でも、立派なサンスベリアへと成長してくれるでしょう。
成長を促す環境づくり

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サンスベリアの成長を促すには、植物が本来持っている力を引き出せるような環境を整えてあげることが大切です。単に水やりや日光に気をつけるだけではなく、季節ごとの変化や鉢・用土の状態にも目を向ける必要があります。
日照と気温の調整
まず、最も基本となるのは「日照の確保」です。サンスベリアは強い光を好みますが、直射日光にはあまり強くありません。
日中を通して明るさのある場所、例えばレースカーテン越しの窓辺や、明るい室内の壁際などが最適です。日照時間が少なすぎると、葉の色つやが悪くなり、成長も遅れてしまうことがあります。
また、サンスベリアは高温多湿よりも「乾燥気味で暖かい環境」を好みます。特に最低気温が15℃を下回る季節は要注意です。寒さに弱いため、冬場は室内の暖かい場所に移動させるとよいでしょう。
窓際は日当たりが良くても夜間に冷気が入りやすいため、置きっぱなしにするとダメージを受けることもあります。夜間だけ鉢を少し内側に移動させるなど、柔軟な対応が理想です。
鉢・用土・肥料の工夫
そして、意外と見落とされがちなのが「鉢と用土の状態」です。成長を促すには、根がしっかりと呼吸できる土と、適切なサイズの鉢が必要です。
鉢が大きすぎると土が乾きにくくなり、逆に根腐れの原因になります。植え替えは1~2年ごとを目安に、根が鉢いっぱいに広がってきたらサイズアップを検討しましょう。
肥料についても適度な補給が効果的です。発根後、春から秋にかけては成長期になるため、月に1度ほどの頻度で緩効性の置き肥や液体肥料を与えると元気に育ちます。ただし、根が未発達なうちは肥料が刺激となるため、発根を確認してから与えるようにしましょう。
さらに、風通しの良さも成長スピードに影響を与えます。空気がこもると土の乾きが遅れ、病気のリスクが高まるため、可能であればサーキュレーターや小型のファンで室内の空気を循環させるのがおすすめです。
このように、サンスベリアをしっかり育てるためには、単に日光と水だけでなく、「温度・湿度・鉢・用土・空気」のバランスを総合的に整えることが求められます。
整った環境の中で育つサンスベリアは、葉にツヤと厚みが出て、美しく力強い姿に成長してくれるはずです。
100均サンスベリアの育て方のコツ

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- 水耕栽培で育てるメリットと注意点
- 室内で育てるコツ
- 葉挿しで増やす方法
- 100均の300円サンスベリアの特徴
- レアなサンスベリアを見分けるポイント
水耕栽培で育てるメリットと注意点

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サンスベリアは土を使わずに「水耕栽培(ハイドロカルチャー)」で育てることも可能な観葉植物です。この方法にはいくつかのメリットがあり、特に清潔さや見た目のスタイリッシュさを重視する方に向いています。
水耕栽培の主なメリット
まず、水耕栽培の最大の利点は「土を使わないことによる管理のしやすさ」です。水やりの頻度が少なく、鉢のまわりが汚れにくいため、室内でも衛生的に育てることができます。
水耕栽培と土栽培の比較
項目 | 水耕栽培 | 土栽培 |
---|---|---|
清潔さ | 高い(室内に土がこぼれない) | 低め(汚れや虫が発生しやすい) |
手入れ頻度 | 週1回の水交換 | 乾燥具合を見て水やりが必要 |
見た目 | 透明容器でおしゃれに見せられる | 見た目は鉢や土に依存 |
初心者向け度 | 初期管理に注意が必要 | 水やりに慣れれば扱いやすい |
また、虫が発生しにくいという点でも人気があり、小さなお子さんやペットがいる家庭でも安心して取り入れることができます。
さらに、透明なガラス容器などを使用すれば、根の成長を目で楽しめるのも魅力のひとつです。インテリア性も高く、カフェや店舗の装飾にもよく利用されています。
失敗を防ぐための注意点
一方で、注意点もいくつかあります。まず、発根していないサンスベリアの葉をそのまま水に浸けると、長時間の水分によって葉が腐ってしまうことがあります。
このため、水耕栽培に切り替える際は、切り口をしっかり乾燥させてから容器にセットする必要があります。2~3日、風通しの良い場所で乾かしてから使うのが基本です。
また、水耕栽培では「水の管理」が非常に重要です。容器の中の水は定期的に交換しないと、カビや雑菌が繁殖して植物に悪影響を及ぼす可能性があります。
目安としては1週間に1度、新しい水に交換すると清潔な状態を保てます。根が出てからは、水の量を調整し、根が水に浸かり過ぎないようにすることも忘れてはいけません。
肥料についても一工夫が必要です。ハイドロカルチャー用の液体肥料を、規定の濃度に薄めて与えるようにしましょう。与えすぎると根が焼ける恐れがあるため、量は控えめにするのが安全です。
このように、水耕栽培は清潔かつ見た目も楽しめる育て方ですが、少しだけ注意深い管理が求められます。基本を守れば、初心者でも気軽にチャレンジできる栽培方法です。
室内で育てるコツ

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サンスベリアはもともと乾燥に強く、耐陰性も高いため、室内での管理に非常に適した観葉植物です。ただし、ただ置いておくだけではうまく育たないこともあり、室内ならではのポイントを押さえることが大切です。
設置場所と日照のポイント
まず、設置場所の選び方が育成の成否を分けます。サンスベリアは直射日光に弱いため、レースカーテン越しの日差しや、明るい日陰が最適です。
室内管理のチェックポイント
項目 | 推奨内容 | 理由 |
---|---|---|
設置場所 | 明るい日陰(カーテン越し) | 直射日光による葉焼けを防ぐ |
空気の流れ | サーキュレーターで風通しを確保 | 湿気によるカビ・根腐れを予防 |
水やりのタイミング | 土が完全に乾いてからたっぷり | 過湿を防ぎ、根の健康を保つ |
空調対策 | エアコンの風が直接当たらない位置に設置 | 急激な乾燥や寒暖差のダメージを防止 |
特に冬場は日照時間が短くなりがちなので、日中に最も光が差し込む窓辺に移動させるのが効果的です。一方で、直射日光が強すぎると葉焼けを起こすことがあるため、遮光カーテンなどで調整しましょう。
次に、風通しを確保することも重要なポイントです。空気がよどむ場所では湿気がこもりやすく、根腐れやカビの原因になります。サーキュレーターや換気を利用して、空気が流れる環境を意識的に作ってあげると健康的に育ちます。
水やりに関しては、「乾いてから与える」が基本です。土の表面を指で触ってみて完全に乾いているようであれば、水をたっぷり与えましょう。
受け皿に水が溜まっていたら、必ず捨てるようにしてください。湿気がこもると根にダメージを与えるだけでなく、虫やカビの原因にもなります。
室内環境での注意点
また、意外と見落とされがちなのが「冷暖房の影響」です。エアコンの風が直接当たる場所に置くと、葉が乾燥しすぎたり、温度変化のストレスで枯れる原因になります。空調機器から少し距離を取るか、風が直接当たらない場所を選ぶのが無難です。
肥料に関しては、室内でも育ちが良い春〜秋の時期に月1回程度の頻度で与えると成長が促進されます。冬は成長が止まるため、肥料は控えるようにしましょう。
こうした基本を意識するだけで、室内でもサンスベリアは美しく、元気に育ちます。管理が簡単だからこそ、細かな環境づくりが長く楽しむための秘訣になります。
葉挿しで増やす方法

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サンスベリアは「葉挿し」という方法で簡単に増やすことができる植物です。種をまく必要がなく、1枚の葉から複数の株を作ることができるため、コストをかけずに数を増やしたい方には非常に向いています。
葉挿しの準備と挿し方
葉挿しの基本的な流れは、まず健康な葉を1枚切り取ることから始まります。切るときは清潔なハサミやカッターを使用し、斜めではなく真っ直ぐにカットするのがポイントです。
葉挿しで必要な道具と手順のまとめ
ステップ | 内容 | ポイント |
---|---|---|
葉のカット | 健康な葉を清潔なハサミでカット | 上下を間違えないよう印をつける |
乾燥処理 | 2〜3日間、風通しの良い場所で切り口を乾燥 | 雑菌侵入を防ぎ腐敗を防止する |
用土選び | 多肉植物用の水はけの良い土を使用 | 水分がこもらない土が理想 |
挿し込み | 葉の下部2〜3cmを土に埋め、倒れないよう固定 | 安定させて発根しやすい状態にする |
葉の上下を見分けやすくするために、下側に印をつけておくと便利です。逆さまに挿してしまうと、根は出ません。
葉を切った後は、切り口を2〜3日間しっかり乾燥させます。湿ったまま土に挿してしまうと、雑菌が入り腐ってしまう可能性があるため、この乾燥工程はとても大切です。
乾燥が終わったら、挿し木用の土や水はけの良い多肉植物用土に挿し込みます。このとき、葉の下部が2〜3センチほど土に埋まるようにして、倒れないようしっかりと固定します。
根が出るまでは基本的に水やりを控え、土が完全に乾いてから軽く霧吹きする程度にとどめましょう。水分が多すぎると、発根前の葉が傷む原因になります。
発根管理と注意点
発根までは、早くて1カ月、遅いと3カ月以上かかる場合もあります。発根が確認できたら、徐々に水やりを通常のペースに戻し、必要に応じて大きめの鉢に植え替えることで成長を促すことができます。
なお、斑入り(模様がある)品種の場合は、葉挿しで増やすと斑が消えることがあります。このような場合は株分けでの増殖を選んだほうが、親と同じ見た目の株を維持しやすいです。
葉挿しは時間こそかかりますが、手間が少なく失敗も少ない増やし方です。家庭で気軽にチャレンジできる方法として、特に初心者におすすめです。
100均の300円サンスベリアの特徴

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100円ショップの植物コーナーには、最近では「300円」シリーズとして、ややサイズが大きく育てやすい状態のサンスベリアも並ぶようになっています。
100円の裸苗に比べて、すでに根が張っていたり、ポットに植え込まれているものが多く、初心者にも扱いやすいのが大きな特徴です。
300円商品のメリット
まず見た目ですが、300円サンスベリアは葉がしっかりしており、長さや厚みもある程度整っています。いかにも元気そうな印象を受けやすく、観葉植物としてすぐに飾れる状態になっているのが魅力です。
100円サンスベリアとの比較ポイント
比較項目 | 100円サンスベリア | 300円サンスベリア |
---|---|---|
根の有無 | 裸苗(なし) | あり(ポット植えが多い) |
管理の難易度 | 中〜高(発根処理が必要) | 低(購入後すぐに管理可能) |
初心者向け度 | やや不向き | 非常に扱いやすい |
見た目・大きさ | 小さめ、根がなく不安定 | 葉がしっかりしていて飾りやすい |
注意点 | 水やり・発根管理にコツが必要 | 購入後に土の質を確認し植え替えたほうが安心 |
特にローレンティーという縁に黄色い斑が入った品種が多く、見た目に華やかさがあるため、インテリアに取り入れやすいというメリットがあります。
また、300円のサンスベリアは、発根作業が不要である場合が多い点もポイントです。
100円の裸苗は土に植えて発根を待つ必要がありますが、300円のものはすでに土に植えられており、購入後すぐに水やりと日当たりを意識するだけで管理が可能です。この手軽さは、観葉植物初心者や忙しい人にとって大きな利点です。
購入後の注意点と品種の幅
しかしながら、育成が簡単である反面、販売時点で使用されている土の品質には注意が必要です。中には水はけの悪い用土が使われていることもあり、そのまま育てると根腐れのリスクがあります。
購入後に一度植え替えをして、赤玉土や多肉植物用の土に変えることで、長く健康に育てることができるようになります。
さらに、300円の価格帯になると、品種がややバリエーション豊かになる傾向もあります。特に店舗によっては、小型のミカドやボンセレンシスといった、ちょっと珍しい形状のサンスベリアが並んでいることも。
頻繁に品揃えが変わるため、定期的にチェックすることで思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。
このように、100均の300円サンスベリアは、「すぐ育てたい」「見た目も楽しみたい」「なるべく簡単に育てたい」といったニーズを満たすバランスの取れた商品です。
ただし、初期の用土や鉢の環境を整えるひと手間をかけることで、より長持ちさせることができます。
レアなサンスベリアを見分けるポイント

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サンスベリアには多くの品種が存在し、中には園芸店でもなかなか見かけないような「レア品種」もあります。
100均やホームセンターでは、基本的にはローレンティーのようなポピュラーな品種が中心ですが、稀に珍しいタイプが混ざっていることもあるため、特徴を見分ける力を身につけておくと役立ちます。
レア品種の見た目と特徴
まず注目したいのは「葉の形状」です。
一般的なローレンティーは平たくまっすぐに伸びる剣状の葉が特徴ですが、ミカド(サンスベリア・バキュラリス)のように円筒形で細長い葉を持つ品種や、ボンセレンシスのように放射状に葉が広がるものは比較的珍しい部類です。
これらは成長の仕方や見た目が独特で、コレクターからも人気があります。
次に「葉の模様や斑(ふ)の入り方」もレアリティを判断する基準となります。例えば、ゴールドフレイムやムーンシャインといった品種は、葉全体が明るい緑や銀色っぽい色合いをしており、一般的なトラノオとは明らかに異なる印象を与えます。
こうした品種は流通量が少ないため、100均などで見かけることはまれですが、もし発見できたならかなり幸運と言えるでしょう。
さらに、サイズや育ち方の特徴にも注目しましょう。レア品種の中には、非常に成長が遅いタイプや、子株の出方が特殊なものも存在します。
例えば、フランシシーという品種は子株を葉の付け根からではなく、浮遊するような位置から出してくる場合があり、その成長スタイル自体が珍しさの一部になっています。
見分けるための情報収集術
これらを見極める際には、植物のラベル表示だけに頼らず、自分の目でしっかりと観察することが大切です。100均の商品には品種名が明記されていないことも多く、特に裸苗の状態では見分けが難しい場合もあります。
インターネットの画像検索を活用したり、サンスベリアに詳しい人のSNS投稿を参考にすると、見分ける力が少しずつ養われていきます。
もし珍しい形状や模様のサンスベリアを見つけた場合は、すぐに確保しておくのがおすすめです。同じものが再入荷する保証はなく、販売店の仕入れによっては一期一会の出会いになることも多いためです。
このように、葉の形、模様、成長のクセなどを観察することで、レアなサンスベリアを見分けることは可能です。知識を増やしていくことで、単なる観葉植物の枠を超えた「収集」の楽しみも味わえるようになるでしょう。
100均のサンスベリアの育て方総まとめ
この記事をまとめます
- ダイソーではローレンティーを中心に複数の品種が販売されている
- ミカドやハニーなどのレア品種が入荷することもある
- 裸苗タイプは発根させる必要があるため育成の手順に注意が必要
- 購入後は葉や根元の状態を確認し、不要な部分はカットする
- 切り口は2〜3日乾燥させて雑菌の侵入を防ぐ
- 植え付けには水を含まない乾いた土を使用する
- 植え替えには通気性・排水性の高い土と小さめの鉢が最適
- 葉を土に挿す際は上下を間違えないように注意する
- 発根までは水を与えず明るい日陰で管理する
- 室内で育てる際は日光と風通しのバランスが重要
- 水やりは土が完全に乾いてからたっぷりと与える
- 水耕栽培は清潔で見た目も良く、虫も発生しにくい方法
- 葉挿しで株を増やすには切り口の乾燥と正しい向きが必要
- 300円のサンスベリアは根がついていて初心者にも扱いやすい
- レア品種は葉の形や模様の特徴から見分けることができる